「ジョジョの奇妙な冒険」は、部ごとに主人公が交代する構成のため、キャラクターを把握する際は第1部から順に追うと整理しやすくなります。登場人物が多く世代も移り変わるシリーズのため、誰がどの部のキャラだったのか分からなくなる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、シリーズ全体に共通するキャラクターの特徴、第1部から第9部までの主要キャラ一覧、ファンの間で人気の高いキャラ、歴代ラスボスという4つの切り口で紹介します。
1. ジョジョの奇妙な冒険のキャラクターの特徴
ジョジョのキャラクターを把握する前に、シリーズ共通の作りを押さえると人物の関係がつかみやすくなるでしょう。「血統」「能力」「敵役の描き方」という3つは、シリーズの中で一貫した特徴です。ここでは、ジョジョのキャラクターの特徴を3つの観点に分けて解説します。
1-1. ジョースター家の血統が部をまたいで受け継がれる
ジョジョの主人公は第1部から第9部まで9人登場し、代替わりしながら物語をつないでいきます。1987年に週刊少年ジャンプで連載が始まった第1部は、ジョースター家の一人息子ジョナサンと養子ディオの因縁から動き出しました。決着はジョナサンの代ではつかず、子孫を巻き込んで100年以上続きます。この因縁が骨格となり、主人公や舞台は部ごとに入れ替わります。
1-2. 波紋とスタンドの2つの能力で戦う
キャラの戦い方は、呼吸で生み出す波紋と、像として現れるスタンドの2系統に分かれます。波紋は独特の呼吸でエネルギーを生み出す技術で、吸血鬼を倒せる唯一の技として第1部と第2部を支えました。スタンドは生命エネルギーがつくり出す像で、そばに立つことから幽波紋と名付けられました。
1-3. 敵キャラにも譲れない信念が描かれる
ジョジョの敵キャラは、ファン投票で主人公陣営を上回る支持を集めることがあります。主人公を阻むだけの役回りではなく、それぞれに譲れない信念があるためです。作品のテーマである人間讃歌は善悪を問わず適用され、恐怖を克服する勇気は敵役にも描かれます。
2. ジョジョの奇妙な冒険の部ごとの主要キャラ
「ジョジョの奇妙な冒険」では、部ごとに時代も国も入れ替わるため、人物単体で追うより部の物語とあわせたほうが記憶に残ります。ここでは、第1部から第9部までの主要キャラを一覧で紹介します。
2-1. 【第1部】ファントムブラッド
第1部の舞台は19世紀末のイギリスで、主人公はジョースター家の一人息子ジョナサン・ジョースターです。父親譲りの誇り高い精神と、困難に立ち向かう勇気を持つ青年として描かれました。ジョナサン・ジョースターと養子として引き取られたディオの出会いから物語が始まります。ジョナサンを支えるのは次の2人です。
■ウィル・A・ツェペリ
石仮面を発見した発掘隊の一員です。厳しい修業の末に波紋法を体得し、ジョナサンを指導します。
■ロバート・E・O・スピードワゴン
食屍鬼街でチンピラをまとめる兄貴分です。ジョナサンの人間性に感銘を受け、ともに戦います。
第1部はコミックス5巻分にまとまっており、入り口として手をつけやすい長さです。
2-2. 【第2部】戦闘潮流
第2部の舞台は1938年のニューヨークで、主人公はジョナサンの孫ジョセフ・ジョースターへ交代しました。お調子者で明るく、嫌いな言葉は「努力」と「ガンバル」ですが、生まれながらに波紋の資質を持っていました。他にも、次のキャラクターが登場します。
■シーザー・A・ツェペリ
ジョナサンの師ウィル・A・ツェペリの孫にあたる波紋戦士で、一族の誇りを何よりも重んじています。
■リサリサ
ヴェネチアに住む素性不明の女性戦士で、シーザーとジョセフの波紋の師にあたります。
■ルドル・フォン・シュトロハイム
柱の男の能力を軍事利用するべく調査を進めるドイツ軍の将校です。
力で押す第1部に対し、第2部は駆け引きの妙が見どころです。
2-3. 【第3部】スターダストクルセイダース
第3部は第2部から50年後の1989年の日本が舞台で、主人公は高校生の空条承太郎です。承太郎はジョセフの孫で、スタンドは星の白金(スタープラチナ)です。
■ジョセフ・ジョースター
スタンドは隠者の紫(ハーミットパープル)で、一行で最も経験を積んでいます。
■花京院典明
スタンドは法王の緑(ハイエロファントグリーン)を操り、冷静沈着な性格で知られます。
■ジャン・ピエール・ポルナレフ
一行のムードメーカーで、スタンドは銀の戦車(シルバーチャリオッツ)です。
■モハメド・アヴドゥル
スタンドは魔術師の赤(マジシャンズレッド)で、一行の軍師役を担います。
スタンドの初登場はこの第3部で、一行はDIOのいるエジプトへ向かいます。
2-4. 【第4部】ダイヤモンドは砕けない
第4部の舞台は1999年の日本の杜王町で、主人公は町に住む高校生の東方仗助です。仗助はジョセフの隠し子で、承太郎の叔父にあたります。温厚ですが、自慢の髪型をけなされると激昂します。他にも、次のキャラクターが登場します。
■広瀬康一
仗助の同級生です。スタンドのエコーズ ACT3は、対象を重くする能力を持ちます。
■虹村億泰
情に厚い仗助の同級生です。スタンドのザ・ハンドは、右手で掴んだ物を空間ごと削り取ります。
■岸辺露伴
杜王町に住む人気漫画家です。スタンドのヘブンズドアーは、対象を本にして人生を読み取ります。
仗助のクレイジー・ダイヤモンドは壊れたものを直せますが、死んだ生命や自分の傷は直せません。
2-5. 【第5部】黄金の風
第5部の舞台は2001年のイタリアで、主人公はギャング組織パッショーネに入団したジョルノ・ジョバァーナです。父親はDIOですが、その肉体はジョナサンのものであるためジョースターの血統も継いでいます。
■ブローノ・ブチャラティ
スタンドはスティッキィ・フィンガーズで、信念の強いチームのリーダーです。
■レオーネ・アバッキオ
スタンドはムーディー・ブルースで、元は正義感の強い警察官でした。
■グイード・ミスタ
スタンドはセックス・ピストルズで、射撃の才能は天才的です。
■ナランチャ・ギルガ
スタンドはエアロスミスです。ブチャラティへの恩から組織に入団しました。
悲しい境遇の面々が運命と対峙する群像劇が、第5部の見どころです。
2-6. 【第6部】ストーンオーシャン
第6部の舞台は2011年のアメリカの刑務所で、シリーズ初の女性主人公である空条徐倫が登場します。徐倫は承太郎の娘で、冤罪により海上の刑務所へ収容され、スタンドはストーン・フリーです。
■エルメェス・コステロ
スタンドはキッスです。ある復讐を目的に刑務所へ入り、留置所で徐倫と友人になります。
■ウェザー・リポート
同名のスタンドを持つ寡黙な囚人で、過去の記憶をほとんど失っています。
■ナルシソ・アナスイ
スタンドはダイバー・ダウンです。極度の分解癖を持ちますが、徐倫の救出に協力します。
逃げ場のない閉鎖空間での攻防と、シリーズ屈指の壮大なラストシーンが第6部の見どころです。
2-7. 【第7部】スティール・ボール・ラン
第7部は19世紀末のアメリカを舞台に世界観が一新され、史上初の乗馬による北米大陸横断レースが描かれます。主人公のジョニィ・ジョースターは半身不随の元天才騎手で、鉄球の回転に希望を見出します。
■ジャイロ・ツェペリ
ジョニィの相棒となるネアポリス王国の法務官で、死刑を司る一族に生まれました。不当な罪で投獄された少年を救うため、国王の恩赦を求めてレースに参加します。
■スティーブン・スティール
40年のキャリアを持つプロモーターで、起死回生の企画としてレースを主催しました。
■ルーシー・スティール
スティーブンの妻で、歳の離れた夫を精神的に支えます。
レースの総距離は6,000km、優勝賞金は5,000万ドルで、世界中から3,852名の選手が参加します。
2-8. 【第8部】ジョジョリオン
第8部の舞台は第4部とは別の杜王町で、記憶を失った青年が主人公です。女子大生の広瀬康穂が壁の目のそばで全裸の青年を発見する場面から物語は動き出します。この青年が東方定助です。
■広瀬康穂
杜王町に住む女子大生です。倒れていた定助を救出し、記憶探しに付き合います。
■東方常秀
東方家の次男で、康穂に想いを寄せています。康穂が定助の世話をするのを快く思いません。
等価交換をもたらすといわれるロカカカの実が、物語の鍵です。謎がひとつ解けるたびに新たな謎が現れる構成で、人口4万7,228人の杜王町という日常と地続きに進む点が第8部の特徴です。
2-9. 【第9部】The JOJOLands
第9部の舞台は太平洋に浮かぶ火山の島ハワイで、主人公はオアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターです。大富豪になるという野望を胸に秘め、スタンドは重力のある雨を降らせる11月の雨(ノーヴェンバー・レイン)です。
■ドラゴナ・ジョースター
ジョディオの兄でブティックに勤め、スタンドはスムース・オペレイターズを操ります。
■パコ・ラブランテス
鍛え上げた肉体を持つ少年で、スタンドは筋肉を操るTHE ハッスルです。
■ウサギ・アロハオエ
全身タイツの少年で、スタンドは望むものに変身するTHE MATTEKUDASAIです。
3. ジョジョの奇妙な冒険で人気の高いキャラ
複数のファン投票で名前が挙がるキャラの共通点は、「長く描かれている」「仲間との関係が印象に残る」「職業が個性的」という3点です。媒体や時期が異なっても、上位の顔ぶれは重なります。ここでは、特に人気な4人を紹介します。
3-1. 空条承太郎
空条承太郎は、第3部の主人公です。寡黙な態度の裏に思いやりを秘めた人物像と、星の白金(スタープラチナ)の精密さが支持を集めています。DIOとの決戦が描かれる第3部の終盤は、承太郎の代表的な見せ場です。
3-2. ジョセフ・ジョースター
ジョセフ・ジョースターは、複数の部にまたがって登場する点が支持につながっているキャラです。第2部では波紋を操る主人公として、第3部では隠者の紫(ハーミットパープル)のスタンド使いとして承太郎の旅に同行します。「努力」と「ガンバル」が嫌いと公言しながら、駆け引きで格上の敵を追い詰める戦い方が人気の理由です。
3-3. ブローノ・ブチャラティ
ブローノ・ブチャラティは、主人公ではないにもかかわらず上位に入る第5部のキャラです。パッショーネのチームを率いる立場で、揺るぎない信念と行動力から絶大な信頼を集める人物として描かれます。仲間を守るために組織のボスへ反旗を翻す決断が、ブチャラティの代表的な見せ場です。
3-4. 岸辺露伴
岸辺露伴は第4部のキャラで、杜王町に住む人気漫画家という職業設定と、リアリティの追求のためなら手段を選ばない言動が人気を支えます。対象を本にして人生を読み取るヘブンズドアーは、露伴の職業と結びついた能力です。
4. ジョジョの奇妙な冒険の歴代ラスボス
各部の締めくくりを担う敵キャラを部の並び順に見ていくと、シリーズ全体の流れをつかみやすくなります。目的は人類支配から世界の作り替えまで幅があり、その違いが各部のはっきりとした違いにつながります。ここでは、歴代のラスボスを3つのまとまりに分けて紹介します。
4-1. 第1部から第3部のラスボス
初期3部のラスボスは、ディオ・ブランドー、柱の一族のカーズ、DIOの3人です。第1部のディオ・ブランドーはジョースター家に引き取られた養子で、石仮面の力で吸血鬼となり人類の支配を企てました。第2部のカーズは柱の一族を統率する石仮面の創造主で、弱点の太陽を克服するためエイジャの赤石を探し求めます。第3部のDIOはジョナサンの体を奪って100年の眠りから復活し、ジョースター一族の根絶を狙いました。第1部のディオが第3部のDIOとして再び現れるため、3部にわたって因縁が続く構成です。
4-2. 第4部から第6部のラスボス
中盤3部のラスボスは、吉良吉影、ディアボロ、エンリコ・プッチの3人です。第4部の吉良吉影は杜王町に住む殺人鬼で、目立たぬ努力を重ねて静かな暮らしを求めます。第5部のディアボロはパッショーネのボスで、自身の過去を知られまいと痕跡を隠蔽し、一人娘のトリッシュの抹殺まで図りました。第6部のエンリコ・プッチは刑務所の教誨師で、DIOが遺した天国へ行く方法の実現に向けて暗躍します。日常に潜む殺人鬼、組織の長、信仰を持つ聖職者と、立場も目的も一人ずつ異なります。
4-3. 第7部と第8部のラスボス
第7部のラスボスはファニー・ヴァレンタインで、それまでとは異なり公職に就く立場から物語に関わります。第23代アメリカ合衆国大統領で、レースの後見人を務めながら、全米に散らばった聖なる遺体を集めることを真の目的としました。第8部については、ジョジョ歴代ラスボス最強ランキングで8人のボスの1人として透龍が挙げられています。第9部は連載中のため、ラスボスはまだ明らかになっていません。
まとめ
ジョジョのキャラは、部ごとの舞台と主人公と仲間をセットで押さえてから、人気の高いキャラと歴代ラスボスを見ていくと全体像をつかめます。波紋で戦う第1部と第2部、スタンドが主役になる第3部以降という区切りを覚えておけば、どの部から読み始めても混乱しません。気になるキャラが見つかった部から、アニメや原作に触れてみてください。
※当記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています









