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シュタインズ・ゲートシリーズを見る順番は？アニメ・映画の時系列も解説

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シュタインズ・ゲートシリーズを見る順番は？アニメ・映画の時系列も解説

「シュタインズ・ゲート」は、タイムリープや並行世界をテーマにした複雑で重厚な物語構成で知られる、ゲームを原作としたSFアニメシリーズです。原作ゲームから始まり、アニメ本編・劇場版・スピンオフなど、複数の作品が展開されているため、どの順番で視聴すればよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、「シュタインズ・ゲート」のアニメシリーズの視聴順について、アニメ・映画・特別編を含めた各作品の関係性やあらすじを解説します。加えて、作品に登場する主要キャラクターの特徴も紹介します。

目次

1. シュタインズ・ゲートとは

シュタインズ・ゲートは、5pb.とニトロプラスによる「科学アドベンチャーシリーズ」の第2弾として、2009年に発売されたアドベンチャーゲームです。2011年には全24話のテレビアニメ版が放映、2013年には劇場版「負荷領域のデジャヴ」が公開され、2018年には続編「シュタインズ・ゲート ゼロ」も放送されました。

物語の主人公は、「狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真」を自称する厨二病気質の大学生・岡部倫太郎です。彼は秋葉原で「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、仲間たちと一風変わった発明を繰り返していました。ある日、岡部は携帯電話で遠隔操作できる機能が付いた電子レンジ「電話レンジ」の開発中、偶然過去へメールを送れる「タイムマシン」を作り出してしまいます。小さな偶然が世界の運命を揺るがす発端となり、物語は急転直下で複雑なSFミステリーへと展開します。

前半のゆるい日常とギャグに油断していると、後半のシリアスな展開に一気に引き込まれる構成力の巧みさも本作の大きな魅力です。タイムリープをめぐる選択と葛藤を描いた本格SF作品として、今もなお高い評価を受け続けています。

2. シュタインズ・ゲートのアニメシリーズを見るおすすめの順番は？

時間移動や並行世界といったテーマを扱った作品だけに、シュタインズ・ゲートシリーズはかなり複雑な時系列を持ちます。作品を公開順と時系列順で見ると、以下の表にできます。

公開順 時系列順
シュタインズ・ゲート シュタインズ・ゲート 1～22話
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 境界面上のミッシングリンク
境界面上のミッシングリンク シュタインズ・ゲート ゼロ
シュタインズ・ゲート ゼロ シュタインズ・ゲート 23～24話
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

公開順・時系列順どちらで視聴するのも魅力的ですが、内容の分かりやすさという視点から言えば、時系列順のほうがおすすめです。

なお、外伝的作品である「横行跋扈のポリオマニア」「結晶多形のヴァレンティヌス」は直接メインストーリーと関係しません。そのため、本編をある程度見進めた上で、好きなタイミングで見るとよいでしょう。

2-1. シュタインズ・ゲート

引用：バンダイチャンネル「STEINS;GATE」引用日2025/6/5

TVアニメ「シュタインズ・ゲート」は、2011年に全24話で放送されました。前半は、主人公・岡部倫太郎の奇抜な言動や仲間たちとのやりとりを描いたコミカルな日常が中心で、一見すると緩い学園コメディのように映るかもしれません。

しかし物語が進むにつれて、何気ない選択が取り返しのつかない事態を引き起こし、時間改変の重さが視聴者の心を締めつけます。後半に入ると、タイムリープによる因果のねじれや、人命に関わる決断が連続し、息もつかせぬ展開が繰り広げられます。

視聴者に安心感を与える日常パートから突如としてシリアスな局面へと切り替わる構成は、作品全体の緊張感を高め、強い没入感を生み出します。感情移入が深まるにつれ、登場人物の何気ない言葉や行動にすら涙を誘われるようになる点が魅力です。

2-2. 境界面上のミッシングリンク

2015年12月2日に特別放送された「シュタインズ・ゲート」第23話β版「境界面上のミッシングリンク」は、本編のトゥルーエンドとは異なる道筋を描く改変版エピソードです。通常版（α世界線）の第23話では、岡部倫太郎がまゆりの叱咤を受けて紅莉栖を救う決意を固めますが、β版ではその決断を下せず、彼女の死を受け入れるという選択をします。

このβ世界線では、紅莉栖との出会いも、ラボメンとの絆もなかったことになっており、岡部は重い罪悪感と喪失感を抱えながら生きることになります。視聴者にとっても、希望に向かう展開とは正反対の「諦めの世界線」へと突き落とされる構成が衝撃的です。

本エピソードは、続編「シュタインズ・ゲート ゼロ」へと続く重要な接続点であり、岡部の葛藤や選択の重さを深く描くことで、シリーズ全体の物語に厚みを加える役割を果たしています。ゼロを視聴する前に必ず観ておきたい分岐の鍵となる一話です。

2-3. シュタインズ・ゲート ゼロ

2018年4月から9月にかけて放送された「シュタインズ・ゲート ゼロ」は、前作第23話β版で描かれた「紅莉栖を救わなかった岡部倫太郎」がたどるもう1つの未来を描いた続編です。

紅莉栖を失った喪失感から、岡部は過去改変をあきらめ、かつて自称していた「鳳凰院凶真」という中二病的なキャラクターも封印しています。しかし、人工知能「アマデウス」との邂逅が彼の静かな日常を揺るがします。アマデウスには、紅莉栖の記憶がインストールされており、失ったはずの彼女と再び「会話できる」という状況が、岡部の心に深い葛藤をもたらします。

本作では、科学技術と感情、喪失と再生、希望と絶望といったテーマが交錯し、前作以上に登場人物の心理が丁寧に描かれています。本編と合わせて観ることで、「シュタインズ・ゲート」という物語がより深く立体的に理解できる構成になっています。

2-4. 劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

2013年4月20日に公開された「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」は、TVアニメ「シュタインズ・ゲート」本編のトゥルーエンドから1年後の世界を描いた完全新作の続編です。物語は、主人公を岡部倫太郎から牧瀬紅莉栖に移し、彼女の視点で描かれます。

シュタインズ・ゲート世界線にたどり着いた岡部でしたが、世界線を渡り続けた代償として存在が不安定化し、次第にラボメンたちの記憶を含め存在が消えていきます。戸惑いと不安を抱く紅莉栖は、岡部をこの世界に留める術を探り、タイムリープという禁忌に再び手を伸ばします。

岡部と紅莉栖の関係性にフォーカスした感動作としても評価が高く、「シュタインズ・ゲート」シリーズを愛する視聴者には欠かせない一本です。ただし、難解な要素も多く、シリーズの視聴を前提としている場面も多いため、まずはシリーズのほかの作品から見始めるのがおすすめです。

2-5. 横行跋扈のポリオマニア

「横行跋扈のポリオマニア」は、TVアニメ「シュタインズ・ゲート」の未放送エピソードとして制作され、Blu-ray＆DVD Vol.9に映像特典として収録されたスペシャル回です。ラボメンたちは、フェイリスの発案によって紅莉栖が滞在する研究所の見学を兼ねてアメリカ・ロサンゼルスへと渡米することになります。

時系列上は劇場版とシュタインズ・ゲートの間の時期を描いていますが、ラボメンたちの賑やかな交流やおなじみの掛け合いが随所に盛り込まれている内容です。重厚な物語本編とは異なる、キャラクターの魅力にフォーカスした作品です。

2-6. 結晶多形のヴァレンティヌス

「結晶多形のヴァレンティヌス」は、TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」のBlu-ray/DVD第6巻に収録された未放送エピソードです。バレンタイン直前のラボメンたちの日常を描いており、女子メンバーが手作りチョコを作る様子が丁寧に描かれています。

物語本編の重厚な展開とは異なり、コメディ色の強いスピンオフ的な内容が楽しめる外伝的な内容です。誰が誰にチョコを渡すのかという恋愛要素がテーマになっており、キャラクターの個性や関係性が色濃く表現されています。

時系列的には「シュタインズ・ゲート ゼロ」の第13話前後にあたりますが、厳密に本編とつながる構造ではありません。

3. シュタインズ・ゲートの主要な登場人物

『シュタインズ・ゲート』シリーズに登場する中心人物を、特徴や関係性とともに以下の一覧表に整理しました。

キャラクター名 概要・特徴 主な役割・立ち位置
岡部倫太郎（おかべ りんたろう） 自称「狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真」。過去を改変しても改変前の記憶が失われない能力「リーディングシュタイナー」の持ち主。 物語の主人公。Dメールやタイムリープで世界線を越える
牧瀬紅莉栖（まきせ くりす） 天才的な頭脳を持つ若き女性科学者。岡部とは衝突しながらも信頼関係を築く。 タイムマシン開発に深く関与する重要人物
椎名まゆり（しいな まゆり） 岡部の幼なじみ。穏やかでおっとりした性格。口癖は「トゥットゥルー♪」 岡部の精神的支柱となる存在
橋田至（はしだ いたる） 通称「ダル」。腕利きのハッカーであり岡部の親友。 ラボの技術担当として活躍
フェイリス・ニャンニャン 人気No2のメイド喫茶の従業員。デジタルに強い。 作中でDメールの送信に関わる人物
漆原るか（うるしばら るか） 儚げな雰囲気の美少年だが、本人は女性になりたがっている。 性別にまつわるDメールの鍵を握る人物
桐生萌郁（きりゅう もえか） 携帯メールでしか会話しない無口な女性。謎多き存在。 物語中盤で重大な役割を果たす
阿万音鈴羽（あまね すずは） ラボの下にある自転車屋の娘。 世界線修復のために奔走するキーパーソン

まとめ

「シュタインズ・ゲート」シリーズは、視聴順によって物語の印象が大きく変わる作品です。世界線の分岐を軸にした構造は複雑ですが、時系列順に沿って観ることでストーリーが整理され、キャラクターの心情や展開の必然性がより深く理解できます。

本編を視聴後、「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」を見れば、岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖の関係や物語の核心に迫る要素を楽しめます。

視聴順に正解はありませんが、物語の深さやキャラクターの変化を味わうには、作品同士のつながりを意識することが重要です。

ぜひこの記事を参考に、自分に合った順番で「シュタインズ・ゲート」の世界に没入してみてください。

※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています

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