文豪ストレイドッグスは、実在の文豪をモチーフにしたキャラクターたちが異能を駆使して戦う人気アニメ・漫画作品です。主人公が所属する武装探偵社をはじめ、裏社会を支配するポートマフィア、海外組織の組合、謎多き新生組合、国家直属の猟犬など、個性豊かな勢力が登場します。
当記事では、キャラクターの特徴や魅力、そして異能を組織ごとに詳しく解説します。文豪ストレイドッグスのキャラクターごとの異能を思い出したい方は、ぜひご覧ください。
1. 文豪ストレイドッグスとは
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『文豪ストレイドッグス』は、架空の都市・ヨコハマを舞台に、文豪の名を持つキャラクターたちが異能と呼ばれる超能力を駆使して活躍するアクション作品です。原作は朝霧カフカ氏、作画は春河35氏による漫画で、アニメや舞台など幅広く展開されています。
物語は、孤児院を追い出された青年・中島敦が、武装探偵社に所属する太宰治や国木田独歩と出会うことから始まります。彼は自身の異能「月下獣」に目覚め、仲間と共に数々の事件や戦いに巻き込まれていきます。探偵社と敵対するポートマフィアや、海外の異能集団「組合」などとの抗争も描かれ、仲間との絆や信念を胸に困難へ立ち向かう姿が大きな魅力です。バトル要素に加え、文豪の個性や史実をモチーフにしたキャラクター設定もファンを惹きつけています。
2. 【武装探偵社】文豪ストレイドッグスのキャラクターの特徴と異能を紹介
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武装探偵社は、『文豪ストレイドッグス』に登場する異能者集団で、ヨコハマの治安を守る探偵社として活動しています。依頼人の問題解決や犯罪捜査を担いながらも、時にポートマフィアなどの強大な勢力と対峙することもあります。所属するメンバーは、いずれも実在の文豪の名を持ち、その人物や作品にちなんだ異能を操るのが特徴です。
ここからは、武装探偵社の主要キャラクターの個性や能力について紹介します。
2-1. 中島敦
引用:文豪ストレイドッグス
中島敦は『文豪ストレイドッグス』の主人公で、心優しくも不器用な青年です。孤児院を追放され行き場を失っていたところを武装探偵社に拾われ、自分の存在価値を模索しながら成長していきます。優しさと正義感を兼ね備え、仲間のために危険へ飛び込む勇気を持つ一方、自分に自信が持てず葛藤する姿も魅力です。
彼の異能「月下獣」は、白い虎へと変身する能力で、圧倒的な身体能力と回復力を誇ります。変身中は理性を失いやすい危険もありますが、訓練を重ねることで制御できるようになります。高い戦闘力を誇り、危機を打開する切り札となる存在です。
2-2. 太宰治
引用:文豪ストレイドッグス
太宰治は、皮肉屋で飄々とした性格を持つ武装探偵社の異能者です。常に自殺願望を口にし、軽妙な態度で周囲を翻弄しますが、実際は冷静沈着で優れた知略を持つ切れ者です。表面的な明るさとは裏腹に、過去にポートマフィアの幹部だった経歴を持ち、複雑な人間性も魅力の1つです。
彼の異能「人間失格」は、触れた異能を無効化する能力です。敵の攻撃を無効にできる圧倒的な強みを持ち、戦闘では相棒との連携によって真価を発揮します。防御だけでなく状況次第では攻勢にも転じられます。
2-3. 国木田独歩
引用:文豪ストレイドッグス
国木田独歩は、真面目で几帳面な性格を持つ武装探偵社の社員です。常に手帳を携え、計画性を重んじる姿勢は仲間内でも知られています。理想主義的で融通の利かない一面もありますが、その誠実さと責任感の強さから信頼される存在です。
彼の異能「独歩吟客」は、手帳に記した言葉を具現化できる能力です。武器や道具を瞬時に生成できるため、状況に応じた柔軟な対応が可能です。戦闘では中距離からの支援や戦術的な立ち回りに優れ、冷静な判断と堅実な能力で仲間を支えます。
2-4. 江戸川乱歩
引用:文豪ストレイドッグス
江戸川乱歩は、探偵社の自称「名探偵」で、天才的な頭脳を持つ人物です。普段は子供のような無邪気さを見せますが、推理となると圧倒的な洞察力で誰もが驚く解答を導き出します。探偵社の中でも知性の象徴的存在であり、事件解決には欠かせません。
彼の能力「超推理」は、発動するだけで事件や状況の真相を瞬時に理解できる力です。一般的な異能とは異なり、乱歩自身の天才的な頭脳に補助を与える特異な力として描かれています。推理の正確さと速さは絶対的で、探偵社が数々の難事件を解決してきた大きな要因です。
2-5. 与謝野晶子
引用:文豪ストレイドッグス
与謝野晶子は、落ち着いた大人の女性であり、武装探偵社の医療担当を担っています。仲間を思いやる包容力と冷静な判断力を持ち、社内では姉御肌の存在として信頼されています。一方で口調は厳しく、時に手荒な治療を行う豪胆さも魅力です。
彼女の異能「君死給勿」は、致命傷を負った者でも治療できる驚異的な治癒能力です。ただし、対象が瀕死状態でなければ発動できないという制約があり、応用には危険を伴います。この力によって仲間は無謀な戦闘に挑むことができ、探偵社の大きな支えとなっています。
2-6. 谷崎潤一郎
引用:文豪ストレイドッグス
谷崎潤一郎は、温厚で物腰の柔らかい青年で、探偵社の中でも穏やかな性格で知られています。妹のナオミを溺愛しており、その溺愛ぶりが周囲を困惑させることもしばしばです。普段は控えめながらも仲間想いで、危険な場面では勇気を見せる存在です。
彼の異能「細雪」は、周囲の空間に幻影を映し出す能力です。自身や他人の姿を偽装することができ、潜入や陽動において高い効果を発揮します。直接的な攻撃力は持ちませんが、状況を有利に導く戦術的な力で、戦闘や任務において重要な役割を担っています。
2-7. 谷崎ナオミ
引用:文豪ストレイドッグス
谷崎ナオミは、潤一郎の妹であり、探偵社における事務的な業務を担当しています。明るく社交的な性格で、社内のムードメーカー的存在として描かれています。兄に対して強い愛情を持ち、彼を慕う言動はコメディ的な側面を生み出す要素にもなっています。
彼女には異能はなく、主に事務作業やサポート役として活躍します。異能戦闘が中心の探偵社においては珍しい存在ですが、その存在感は物語を和ませる重要な役割を果たします。非戦闘員でありながら、日常業務や仲間を支える姿勢は作品に温かみを加えています。
2-8. 宮沢賢治
引用:文豪ストレイドッグス
宮沢賢治は、純粋無垢で自然を愛する心優しい青年です。のんびりとした穏やかな性格を持ち、探偵社の仲間たちからも癒しの存在として慕われています。動植物に深い愛情を注ぐ姿が印象的で、その素朴な人柄は周囲に安心感を与えます。
彼の異能「雨ニモマケズ」は、自身の身体能力を大幅に強化する能力です。驚異的な怪力と頑丈さを発揮し、重火器すら軽々と扱うことができます。防御力にも優れており、仲間を守る盾として前線での活躍が期待される存在です。
2-9. 泉鏡花
引用:文豪ストレイドッグス
泉鏡花は、クールで無口な少女で、かつてポートマフィアに所属していた過去を持ちます。幼い見た目に反して冷静に振る舞おうとしますが、内面では葛藤や迷いを抱えることもあります。探偵社に入った後は、自分の居場所を見つけようと懸命に努力し、仲間との絆を深めていきます。
彼女の異能「夜叉白雪」は、仕込み杖を媒介に異形の雪女を具現化し、圧倒的な攻撃力を誇る殺戮特化型の能力です。かつては携帯電話を通じた外部の指示にしか従わず、自身で制御することはできませんでしたが、武装探偵社に加入後は福沢諭吉の異能「人上人不造」によって安定して操れるようになりました。その力は尾崎紅葉の「金色夜叉」と互角に渡り合うほどで、戦闘では芥川から「殺戮の権化」と称されるほどの脅威を放ちます。
2-10. 福沢諭吉
引用:文豪ストレイドッグス
福沢諭吉は、武装探偵社の社長であり、威厳と風格を兼ね備えた人物です。常に冷静沈着で、社員たちを温かく見守りつつも厳格に導きます。強い信念とリーダーシップを持ち、社員からの信頼も厚い存在です。
彼の異能「人上人不造」は、探偵社の構成員の能力を大幅に制御・安定化させる力です。この異能のおかげで暴走しがちな異能者たちも能力を抑制しながら活躍でき、探偵社全体の安全性を確保しています。福沢の存在は、探偵社が組織として機能するための基盤となっています。
2-11. 田山花袋
引用:文豪ストレイドッグス
田山花袋は、武装探偵社に所属する異能者で、落ち着いた雰囲気を持つ人物です。登場頻度は少ないものの、布団にくるまって過ごす姿が特徴的で、どこかコミカルな印象を与えるキャラクターです。戦闘に直接関わることは少ないものの、必要な場面ではその異能を生かして役割を果たします。
彼の異能「蒲団(ふとん)」は、視界内にある電子機器を触れることなく操る能力で、処理速度は常人の数十倍に達します。ただし、本人が“芳子”と呼ぶ布団を被っていなければ発動しないというユニークな制約があります。国木田からは「軍の電脳戦部隊にも匹敵する」と評価されるほど強力ですが、花袋の心が最も安らいでいるときにしか発動できない繊細な側面を持っています。
3. 【ポートマフィア】文豪ストレイドッグスのキャラクター一覧
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ポートマフィアは、ヨコハマの裏社会を支配する巨大な犯罪組織です。武装探偵社とは対立関係にあり、冷酷な手段で権力と利権を握っています。その戦闘力は非常に高く、国家規模に匹敵すると言われるほどです。組織内は厳格な上下関係と規律で成り立っており、幹部や幹部候補生を中心に多彩な人物が登場します。
ここからは、ポートマフィアの主要キャラクターとそれぞれの異能について紹介します。
3-1. 中原中也
引用:文豪ストレイドッグス
中原中也はポートマフィアの幹部で、冷静沈着ながら激情的な性格を併せ持つ人物です。短気で好戦的ですが、仲間意識が強く信頼した者には義理堅い一面を見せます。小柄ながら圧倒的な戦闘センスを誇り、カリスマ性のある存在感を放つキャラクターです。
異能「汚れつちまつた悲しみに」は、重力を自在に操る能力です。対象の重力を変化させることで、敵を押し潰したり、自身の跳躍力を極限まで高めたりできます。応用範囲が広く、戦闘において圧倒的な破壊力を発揮する能力です。
3-2. 森鴎外
引用:文豪ストレイドッグス
森鴎外はポートマフィアの首領であり、知略に長けた冷酷な支配者です。常に穏やかな笑みを浮かべていますが、その裏では残忍かつ狡猾な判断を下します。組織の頂点に立つ威圧感と、合理的に人を駒として扱う冷酷さが大きな特徴です。
異能「ヰタ・セクスアリス」は、少女エリスを介して発動する能力です。詳細は明かされていませんが、エリスを操り絶大な力を発揮できる点が描かれています。組織全体を動かす支配力と絡み合い、森の恐ろしさをより際立たせています。
3-3. 芥川龍之介
引用:文豪ストレイドッグス
芥川龍之介はポートマフィアの幹部候補生で、冷酷無比な性格と強烈な上昇志向を持っています。己を認めない相手には容赦なく牙を剥き、目標のために手段を選びません。太宰治との師弟関係や複雑な感情も、彼の人間的な魅力を深めています。
異能「羅生門」は、漆黒の外套を凶器へと変貌させる能力です。斬撃、盾、防御と自在に応用でき、遠距離・近距離の両方で圧倒的な戦闘力を発揮します。力強さと鋭さを兼ね備えた能力描写が、彼の存在感を象徴しています。
3-4. 梶井基次郎
引用:文豪ストレイドッグス
梶井基次郎は、飄々とした性格を持つ青年で、奇妙な嗜好とどこか不気味な雰囲気を漂わせています。ポートマフィアの一員でありながら軽妙な立ち振る舞いが目立ち、敵味方問わず不気味さを印象づけるキャラクターです。独特のセンスから作品内でも異彩を放ちます。
異能「檸檬爆弾」は、爆発するレモンを自在に作り出す能力です。見た目は無害ですが、爆発力は極めて強力であり、予測不能な攻撃で相手を翻弄します。ユーモラスさと危険性が同居した異能で、梶井のキャラクター性を際立たせています。
3-5. 広津柳浪
広津柳浪はポートマフィアの幹部で、寡黙で厳格な雰囲気を漂わせる人物です。組織への忠誠心が厚く、冷静沈着に任務を遂行する姿が特徴的です。多くを語らない分、存在感の強さと不気味さが際立つキャラクターといえます。
異能「落椿」は、指先で触れたものを斥力で弾き飛ばす能力です。攻防一体の技として戦闘で用いられる描写があり、鋭利な攻撃を繰り出すことが可能です。美しさと危険性を兼ね備えた異能が、彼の人物像に深みを与えています。
3-6. エリス
引用:文豪ストレイドッグス
エリスは、ポートマフィア首領・森鴎外と行動を共にする少女で、外見は無邪気で愛らしい雰囲気を漂わせます。しかしその存在は単なる少女ではなく、森の異能「ヰタ・セクスアリス」によって生み出された特別な存在です。可憐さと不気味さを併せ持つ点が魅力です。
異能により、エリスは森の意思と連動して行動し、その存在は権力の象徴として描かれます。彼女の存在自体が異能の具現であり、その本質は謎に包まれています。愛らしい外見と異能による恐怖感の対比が、物語に独特の緊張感を与えています。
3-7. 樋口一葉
引用:文豪ストレイドッグス
樋口一葉はポートマフィアの構成員で、幹部候補生の芥川龍之介に付き従う存在です。冷静で几帳面な性格を持ち、裏社会の住人でありながらも律義さや忠実さが際立っています。芥川に対して強い敬意と忠誠を抱き、行動を共にする姿が印象的です。
異能力を持たないキャラクターですが、今後登場する可能性を示唆する作者コメントも以前に存在しました。ポートマフィアで実力を認められ、芥川の右腕として活動している点は、彼女の有能さと胆力を物語っています。
3-8. 尾崎紅葉
引用:文豪ストレイドッグス
尾崎紅葉はポートマフィアの幹部で、艶やかで妖艶な雰囲気を漂わせる女性です。冷酷さと美しさを兼ね備え、敵対者に対して容赦ない一面を見せます。組織内でも高い地位を誇り、強力な異能によって存在感を発揮する人物です。
異能「金色夜叉」は、和装にマント、仕込み杖を持つ異形・金色夜叉を操る能力です。この剣士は強靭な力と剣技を備え、尾崎の意思に従って敵を圧倒します。圧倒的な攻撃力と華やかさが融合し、彼女の異能は見る者に恐怖と畏怖を抱かせます。
3-9. 夢野久作
引用:文豪ストレイドッグス
夢野久作はポートマフィアの少年構成員で、奇妙で不気味な雰囲気を放っています。幼い外見ながら残虐性を秘め、狂気的な行動で周囲を翻弄します。無邪気さと狂気のギャップが、彼のキャラクターの魅力です。
異能「ドグラ・マグラ」は、相手の精神を幻覚や狂気の世界に引きずり込む能力です。敵に錯乱や恐怖を与え、正常な判断を奪うことができます。精神攻撃に特化した異能は、肉体的な戦闘とは異なる形で脅威となります。
3-10. 織田作之助
引用:文豪ストレイドッグス
織田作之助はポートマフィアの一員でありながら、裏社会に馴染めない優しさを持った人物です。子どもたちを大切にし、心根の温かさが強調されるキャラクターとして描かれます。仲間思いで誠実な性格は、彼の魅力の大きな要素です。
異能「天衣無縫」は、未来数秒間の行動を予知する能力です。この力により敵の攻撃を先読みし、冷静に回避や反撃を行えます。派手さはないものの、戦況を有利に進める堅実で強力な異能です。
3-11. 蘭堂
引用:文豪ストレイドッグス
蘭堂はポートマフィアに所属する構成員で、粗暴で荒々しい性格を持つ人物です。物語では戦闘要員としての役割が強調され、裏社会の荒事を支える存在として登場します。派手さはありませんが、組織を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
異能「イリュミナシオン」は亜空間を作り出し、その内部で死体を操り異能生命体として使役できる能力で、一度に1体のみ操ることが可能です。先代首領の死体すらも掘り起こして使役したとされるこの力は、ポートマフィアの戦力において異彩を放つ存在感を示しています。
3-12. 銀
銀はポートマフィアの構成員で、芥川龍之介の妹として知られています。無口で感情を表に出さない一方、兄に対する強い想いを秘めています。冷徹さと儚さが同居する姿が、読者や視聴者に強い印象を与えるキャラクターです。
異能については詳細不明ですが、優れた暗殺術や身体能力を駆使して戦います。小柄ながら高い戦闘技術を誇り、機敏な動きで相手を翻弄します。兄妹関係とその力が物語に深みを与えています。
3-13. 種田山頭火
種田山頭火はポートマフィアに所属する異能者で、酒を愛し自由奔放な性格が特徴です。飄々とした態度で掴みどころがなく、ユーモラスさと不気味さを併せ持ちます。裏社会の中で異彩を放つ存在です。
異能「鉄鉢の中へも霰」は、自身の近くで発動した異能の内容を瞬時に見抜く認識系の能力です。直接的な攻撃力はないものの、交渉や作戦立案で大きなアドバンテージとなります。作中ではこの力を頼りに犯人との取引に臨むも、相手に出し抜かれて重傷を負っています。
4. 【組合(ギルド)】文豪ストレイドッグスのキャラクター一覧
組合(ギルド)は、アメリカを拠点とする異能者集団で、国際的な巨大組織として描かれます。資金力・軍事力ともに圧倒的で、ビジネスと異能を結びつけながら活動しており、ヨコハマにおいて武装探偵社やポートマフィアと激しい対立を繰り広げました。各メンバーは世界的な文豪をモデルにした異能を持ち、その力は国家レベルの脅威とされます。
ここからは、組合の主要キャラクターとその異能を紹介します。
4-1. フランシス・フィッツジェラルド
引用:文豪ストレイドッグス
フランシス・フィッツジェラルドは、組合のリーダーであり、冷静かつ強いカリスマ性を持つ人物です。ビジネス感覚に優れ、組織を巨大企業のように運営し、効率と利益を重んじる姿勢が際立ちます。常に自信に満ちた態度を崩さず、相手を圧倒する存在感を放っています。表面的には紳士的ですが、目的達成のためには容赦のない冷酷さも見せます。
異能「華麗なるフィッツジェラルド」は、所持金を消費することで身体能力を強化できる能力です。金額が大きいほど力も増す仕組みで、経済力そのものが武力に直結します。財力を背景にした絶大な戦闘力は、まさに彼の思想を体現しています。
4-2. ナサニエル・ホーソーン
引用:文豪ストレイドッグス
ナサニエル・ホーソーンは、厳格で宗教的な雰囲気をまとった組合のメンバーで、冷徹さと威厳を併せ持っています。信念に従い行動する姿は狂気的なほどで、敵に対しては一切の慈悲を見せません。黒い僧服を思わせる装いと無表情な態度が、神秘的かつ恐怖を誘う存在感を放っています。仲間からの信頼も厚く、戦闘では冷静沈着に役割を果たします。
異能「緋文字」は、自身の血液を聖なる文字へと変換し操る能力です。血で描かれた文字は弾丸のように射出したり、障壁を形成したり、敵を縛る拘束具となるなど多彩な用途に応用可能です。代償として自身の血を消費するためリスクを伴いますが、その強力な力は彼の宗教的狂信を象徴しています。
4-3. ルイーザ・メイ・オルコット
引用:文豪ストレイドッグス
ルイーザ・メイ・オルコットは、一見すると穏やかで控えめな雰囲気を持つ女性で、常に落ち着いた立ち振る舞いを見せます。仲間を支えるサポート役としての立場が強く、冷静で的確な判断力に優れています。表情や態度には柔らかさがありますが、敵に回せば恐ろしい存在です。知的で理性的な性格は、組合において欠かせない存在感を放っています。
異能「若草物語」は、オルコットが個室で考え事をしている時にのみ発動し、時間の流れを八千分の一にまで遅くする能力です。この異能で与えられた膨大な時間と、彼女自身の卓越した頭脳とリサーチ力を組み合わせることで、まるで未来を予言したかのような精緻で完璧な作戦書を作り上げることが可能となります。
4-4. ハーマン・メルヴィル
引用:文豪ストレイドッグス
ハーマン・メルヴィルは、組合の中でも特に重厚な存在感を放つ壮年の男性で、海を思わせる力強さと威圧感を持ちます。経験豊富で落ち着き払った態度から、知恵と実力を兼ね備えた人物であることが伝わります。冷静さの中に大胆さを秘め、戦闘時には豪快な一面を見せます。組合の戦力として高い信頼を得ており、圧倒的な力を誇ります。
異能「白鯨(モビー・ディック)」は、空中に浮遊する白い鯨を具現化し操る能力です。作中では、豪華客船に代わる組合の空中要塞として運用され、その規模は街全体に影響を及ぼすほどでした。しかしその際、メルヴィル自身も身体の七割を兵器に置換される改造を受け、最終的に白鯨の制御を失うことになります。
4-5. マーガレット・ミッチェル
引用:文豪ストレイドッグス
マーガレット・ミッチェルは、華やかな美貌と妖艶さを兼ね備えた女性で、堂々とした振る舞いと気品ある雰囲気が特徴です。明るく魅力的な態度で周囲を惹きつけますが、内面には冷酷さを秘めています。組合の一員としても高い実力を持ち、敵対者には容赦のない攻撃を仕掛けます。強い自信と誇りを胸に、存在そのものが劇的な印象を与える人物です。
異能「風と共に去りぬ」は、風を操り、物質を風化させることが出来る能力です。神や服といった物体をボロボロにしたり、人間をミイラにしたりすることもできます。
4-6. H・P・ラヴクラフト
引用:文豪ストレイドッグス
H・P・ラヴクラフトは、組合の中でも異質な存在感を放つ人物で、無口かつ人間離れした雰囲気を漂わせています。表情や仕草に人間味が乏しく、冷淡で謎めいた性格が際立ちます。その不気味さは仲間からも畏怖されるほどで、敵にとっては恐怖そのものです。ラヴクラフトという名が示す通り、異界の恐怖を体現する存在です。
異能「旧支配者(グレート・オールド・ワン)」は、作中で「名状し難い異能」とされますが、実際には太宰治の能力による無効化が通用しなかったことから、「異能ですらない」と言及されています。ラヴクラフトは蛸の触手のような身体を持ち、背中には触手で形成された大きな翼を生やした巨大な異形へと変貌可能です。その姿はクトゥルフ神話に登場する“神格クトゥルフ”を想起させ、常識を超越した不気味さと恐怖を与えます。
4-7. ジョン・スタインベック
引用:文豪ストレイドッグス
ジョン・スタインベックは、農夫風の飄々とした雰囲気を持つ青年で、皮肉屋な一面と仲間思いの部分を併せ持っています。素朴な外見に反して狡猾さも備え、戦闘では冷徹な判断を下します。自然体のようでいて油断ならない振る舞いが印象的です。強い信念を持ちつつも、柔軟に立ち回るバランス感覚を見せます。
異能「怒りの葡萄」は、葡萄の種を対象に植え付け、宿主と樹木を繋ぎ感覚を共有する能力です。これにより対象の動きを制御したり、自分自身に種を植え付けて枝や根を操ることもできます。広範囲での制圧や拘束に優れた異能であり、彼の農夫風の外見と結びついた独自の戦闘スタイルを形作っています。
4-8. エドガー・アラン・ポオ
引用:文豪ストレイドッグス
エドガー・アラン・ポオは、陰気で内向的な性格を持つ探偵風の男で、常にミステリアスな雰囲気を漂わせています。孤独を好み、他者との距離を置く姿勢が特徴的です。執念深く知的な性格で、謎解きや推理に強いこだわりを見せます。その姿はまさに怪奇小説の文豪を思わせる存在です。
異能「モルグ街の黒猫」は、相手を小説の中に引きずり込む能力です。引き込まれた者は小説世界の登場人物として振る舞うことになり、その中では異能力を使うことができません。ただし、小説内で負った傷は現実世界に戻った際にすべて元通りになります。
4-9. ルーシー・モード・モンゴメリ
引用:文豪ストレイドッグス
ルーシー・モード・モンゴメリは、可憐でありながらもどこか儚げな印象を与える女性キャラクターです。控えめな性格ですが、心の奥には強い意志を秘めています。仲間の中では支えとなる役割を果たし、優しさと芯の強さを併せ持つ姿が魅力的です。その存在感は戦闘だけでなく、組織に温かみを与える要素となっています。
異能「深淵の赤毛のアン(Anne of Abyssal Red)」は、「アンの部屋」と呼ばれる異空間を作り出す能力です。その空間内では異形の怪物・アンとの鬼ごっこが繰り広げられ、敗北すると囚われてしまいます。異空間からの脱出は可能ですが、その場合、空間内での出来事はすべて忘れてしまうという代償があります。
4-10. マーク・トウェイン
引用:文豪ストレイドッグス
マーク・トウェインは、陽気で皮肉屋な性格を持つ男性で、ユーモラスな言動と自信に満ちた態度が特徴です。人を食ったような態度を取りながらも、冷静に状況を見極める知恵を兼ね備えています。時に粗野に見える振る舞いも、計算づくで行動している面が強いです。カリスマ性のある人物として周囲を惹きつけます。
異能「ハック・フィン&トム・ソーヤ」は、小さな異能生命体であるハック・フィンとトム・ソーヤを弾丸に憑依させ、正確無比な射撃を行う能力です。二人は意識を共有しているため、遠距離偵察や索敵も可能であり、攻撃と情報収集を両立できる戦術的価値の高い異能です。
5. 【新生組合(ザ・フロント)】文豪ストレイドッグスのキャラクター一覧
【INFO】「文豪ストレイドッグス」第5シーズンの放送開始を記念して、アイコンプレゼントキャンペーンを開催!第26弾はフョードル・Dのアイコンをプレゼント! https://t.co/FFLqcklfbA#bungosd pic.twitter.com/BZCrCkeHq7
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新生組合(ザ・フロント)は、壊滅した組合(ギルド)の要素を引き継ぎつつ、フョードルを中心に再編成された新たな勢力です。従来のギルドに比べて規模は縮小しているものの、所属するメンバーはいずれも実力者であり、強い意志と結束心を持っています。
ここからは、新生組合の主要キャラクターとその能力について紹介します。
5-1. フョードル・D
引用:文豪ストレイドッグス
フョードル・Dは「死の芸術家」を自称する謎めいた存在で、新生組合の中心的リーダーです。冷徹な知略とカリスマ性を併せ持ち、常に余裕の笑みを浮かべながら相手を追い詰めます。その振る舞いからは狂気と理性の両方が感じられ、恐怖と魅力を同時に放つ人物です。敵を駒のように扱う冷酷さは、組織全体を強固にまとめ上げる要因でもあります。
異能「罪と罰」は、「自分を殺した人間が次のドストエフスキーになる」という極めて特異な力です。殺意を持った者が彼を死に至らしめた場合、その人物は肉体・精神ごとフョードルに上書きされる仕組みであり、直接的な殺害だけでなく間接的な手段でも発動します。これにより、彼は数百年にわたり殺され続けることで実質的な不死を体現してきました。
5-2. シグマ
引用:文豪ストレイドッグス
シグマは新生組合に所属する穏やかな青年で、人との争いを好まない優しい性格の持ち主です。異能者であることに葛藤を抱えながらも、仲間を信じて行動する姿が印象的です。繊細さと芯の強さを併せ持ち、心の奥底には「生きる意味」を求める強い意志が見え隠れします。敵味方を問わず共感を誘う人間味が、彼の大きな魅力です。
相手に触れることで、「自分の知識の中で相手が最も知りたい情報」と「相手の知識の中で自分が最も知りたい情報」を交換する能力を持っています。異能力名は公式にまだ明かされていません。情報戦において非常に強力であり、シグマの存在は新生組合における重要な戦略的要素となっています。
5-3. ニコライ・G
引用:文豪ストレイドッグス
ニコライ・Gは道化のような風貌と飄々とした言動が特徴の人物で、常に奇抜な振る舞いで周囲を翻弄します。狂気じみた性格ながらユーモアに富み、計り知れない思考回路で敵味方を困惑させる存在です。彼の本質は「自由」への強烈な執着であり、そのために命さえ賭ける姿が描かれています。軽妙さと恐怖を同時に感じさせる、異彩を放つキャラクターです。
異能「外套」は、外套の布面を通じて離れた空間と接続する能力です。最大30m離れた場所へ物体や自身を転送でき、銃弾を死角から撃ち込む、電柱を叩き出す、瞬間移動するなど応用は多岐にわたります。戦闘以外にも盗聴や誘拐、応急手当までこなせる万能性を持ち、敦から「絶対に悪人が持ってはならない異能」と評されるほど危険な力です。
5-4. ブラム・ストーカー
引用:文豪ストレイドッグス
ブラム・ストーカーは吸血鬼の姿をした存在で、古代から生き続ける謎に包まれた人物です。長い孤独を抱えており、外見は冷たく無表情ですが、内には人間味ある感情を秘めています。運命に翻弄される悲劇性が強く、多くの読者に哀愁を感じさせるキャラクターです。新生組合では異端的ながら、その存在感は絶大です。
異能「吸血種(ドラキュリア)」は、自身が噛んだ人間を眷属に変え、完全に支配下に置く能力です。眷属はブラムの意思に従い群れとして行動でき、噛まれた者もまた吸血種へと感染的に広がっていきます。眷属となった人間は身体能力や再生能力が大きく強化される一方、個の意識を失い、太陽の光を苦手とする存在となります。
6. 【猟犬(Hunting Dogs)】文豪ストレイドッグスのキャラクター一覧
猟犬(Hunting Dogs)は、軍や政府に属する特殊部隊で、正義の名のもとに異能を駆使して活動する精鋭集団です。ポートマフィアや武装探偵社のように私的な組織ではなく、国家権力の後ろ盾を持つため、その行動は法的にも正当化されやすく、強大な権威と実力を兼ね備えています。隊員たちは圧倒的な戦闘能力を持ちながら、しばしばその強硬さゆえに敵対組織から恐れられています。
ここからは、猟犬(Hunting Dogs)の主要キャラクターとその能力について紹介します。
6-1. 福地桜痴(隊長)
引用:文豪ストレイドッグス
福地桜痴は猟犬の隊長で、冷徹かつ卓越した指揮能力を持つカリスマ的存在です。常に沈着冷静で、任務達成を第一に考える姿勢から隊員たちの信頼と畏怖を集めています。強大な戦闘力に加え、政治的な視野も持ち合わせ、敵対組織にとって最も脅威となる人物の1人です。その振る舞いには、一切の妥協を許さない徹底したプロ意識がにじみ出ています。
異能「鏡獅子」は、手にした武器の性能を百倍に引き上げる驚異的な能力です。対象は銃や刀だけでなく、小石のような一見武器でない物も含まれます。これにより、ありふれた物が一瞬で致命的な兵器に変わり、攻防において圧倒的な支配力を発揮します。まさに軍人として完成された力を象徴する異能です。
6-2. 大倉燁子(副長)
引用:文豪ストレイドッグス
大倉燁子は猟犬の副長として圧倒的な存在感を放つ人物です。見た目は幼女ながら、威厳に満ちた話し方や振る舞いから「女王」のような雰囲気を漂わせています。警察官としての責任感も非常に強く、「市民を傷つけぬ」という信念を持ち、その存在だけで街の犯罪率が下がると言われるほどの信頼を得ています。普段は少々わがままにも見えますが、特定の人物にだけ態度を変える一面もあり、謎めいた魅力を深めています。
異能「魂の喘ぎ」は、触れた相手の年齢を自在に操作するという恐るべき能力です。老化や幼児化を強制する力は、肉体的・精神的な強靭さを無効化し、拷問にも匹敵する苦痛を与えるものとされています。一度手が触れた時点で勝敗が決まるほどの絶対的な能力であり、猟犬の中でも最も畏れられる異能の1つです。
6-3. 立原道造(上級軍曹)
引用:文豪ストレイドッグス
立原道造は、かつてポートマフィア傘下の武闘派組織「黒蜥蜴」の十人長として知られる青年です。茶髪と鼻に貼られた絆創膏が特徴的で、軽薄に見える外見や粗野な口調とは裏腹に、仲間を思いやる人間味を持ち合わせています。実は猟犬に潜入していた「幻の五人目」とされ、軍医士官として培った知識と潜入術を駆使し、物語の裏で重要な役割を担っていました。
異能「真冬のかたみ」は、金属を自在に操作する強力な能力です。細かな制御で金庫を破ることから、飛行機を止めるほどの大規模な力技まで可能とされています。触れずとも遠隔で金属を操れるのが最大の特徴であり、軍刀の破片やマネキンなど複数の対象を同時に操る姿は、まさに“闇の処刑人”と恐れられる所以です。
6-4. 条野採菊(隊員)
引用:文豪ストレイドッグス
条野採菊は、丁寧な物腰とは裏腹に他者の不幸を悦ぶサディスティックな本性を持つ人物です。表面上は穏やかに見えるものの、相手を心理的に追い詰めることを好み、その過程に快楽を覚える危険な性格をしています。探偵社が冤罪でテロリストに仕立て上げられた際も「趣味が合う」と語るなど、己を社会悪と認める姿勢を示していました。しかし、福地桜痴の誘いを拒み「無辜の民を守る」という信念を貫いたことで、単なる悪役には収まらない複雑な人物像が描かれています。
異能「千金の涙」は、自身や所持品を微粒子の群れに変化させる能力です。空調ダクトの隙間や小さな裂け目から侵入でき、物理攻撃をほぼ無効化できるのが大きな利点です。しかし炎攻撃には弱く、粒子を失いすぎると元の姿に戻れなくなるというリスクを抱えています。
6-5. 末広鉄腸(隊員)
引用:文豪ストレイドッグス
末広鉄腸は猟犬の隊員で、「隕石斬り」の異名を持つ剣士です。長い黒髪と左目の下の梅の刺青が特徴で、正義感に満ちた真面目な人物とされています。しかし天然で常識に欠ける部分が多く、苺に七味をかけるなど奇行も目立ち、同僚の条野からは「魂に芸術性が皆無」と酷評されることもあります。
異能「雪中梅」は、自らが握る刀を自在に伸縮・屈曲させる能力です。自動車を両断するほどの刀身の伸長や、刺突後に縮めて接近するなど応用が利き、シンプルながら圧倒的な力を誇ります。落下する旅客機を滅多斬りにできるほどの速さは光速に迫るとされ、攻防一体の汎用性を持ちます。
7. 【その他】文豪ストレイドッグスのキャラクター一覧
作品には、武装探偵社やポートマフィア、組合や猟犬といった大きな組織に属さない、独自の立ち位置で物語に影響を与えるキャラクターたちも存在します。彼らは時に協力者として主人公たちを助け、また時に敵対し、物語の緊張感を高める重要な役割を担っています。
ここからは、その他のキャラクターを紹介していきます。
7-1. 坂口安吾(異能特務課)
引用:文豪ストレイドッグス
坂口安吾は、内務省異能特務課の参事官補佐であり、冷静沈着かつ頭脳明晰な情報屋です。かつてポートマフィアに潜入し「マフィアの凡てを識る男」と呼ばれるほどの実績を残しており、その情報収集力と分析力は折り紙付きです。太宰治とは旧知の仲で、現在は互いに敵対的な雰囲気を見せつつも、完全に関係を断ち切ってはいない微妙な距離感が描かれています。
彼の異能「堕落論」は、モノに残された記憶を読み取る記憶抽出能力です。たとえば武器や衣服など、対象に触れた者の記憶を抽出できるため、捜査や情報収集において極めて強力です。戦闘そのものに直結する攻撃力は持ちませんが、裏社会や国家機関における情報戦においては他に代えがたい能力といえます。
7-2. 夏目漱石
引用:文豪ストレイドッグス
夏目漱石は、政府機関や黒社会のどちらにも属さず、常にその近傍に存在し続ける神出鬼没の人物です。横浜を巡る陰謀や作戦の裏側に必ず姿を見せるとされ、作品世界において絶大な影響力を持っています。見た目は口ひげをたくわえた穏やかな初老の紳士ですが、武装探偵社の福沢諭吉やポートマフィアの森鴎外さえ一目置く存在で、「夏目先生」と敬われています。
異能「吾輩は猫である」は、自身を三毛猫に変身させる能力です。一見すると地味ですが、太宰から「万物を見抜く最強の異能」と評されるほどの奥深さを秘めています。姿を自在に変えられることで、情報収集や潜入行動に無類の強さを発揮し、福沢と鴎外の死闘に介入した場面でもその存在感を示しました。
7-3. 澁澤龍彦
引用:文豪ストレイドッグス
澁澤龍彦は、白髪と赤い瞳が印象的な青年です。通称「コレクター」と呼ばれ、6年前の龍頭抗争を引き起こした首謀者として悪名を轟かせました。龍頭抗争後に姿を消しましたが、異能力者の連続自殺事件の容疑者として再びその存在が浮上し、ヨコハマに帰還。傲岸不遜な態度と、異能力を蒐集するという狂気的な目的のために、世界中を翻弄する危険な人物です。
異能「ドラコニア・ルーム」は、霧を発生させその中にいる異能力者の力を結晶化する能力です。結晶化された者は異能を失い、さらにその結晶を埋め込まれると、異能が具現化して元の異能者を襲うという恐るべき効果を発揮します。結晶を破壊しない限り攻撃は止まりません。
まとめ
『文豪ストレイドッグス』は、実在の文豪の名を持つキャラクターたちが異能を駆使し、ヨコハマを舞台に戦いと駆け引きを繰り広げる人気作品です。
正義を掲げる「武装探偵社」、裏社会を支配する「ポートマフィア」、海外組織「組合(ギルド)」、そして謎多き「新生組合(ザ・フロント)」や国家直属の特殊部隊「猟犬」など、多彩な勢力が登場します。各キャラクターは文豪の作品や人生をモチーフにした能力を持ち、物語に独特の奥行きを与えています。
※当記事は2025年9月時点の情報をもとに作成しています