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呪術廻戦の作者・芥見下々さんとは?性別や年齢などプロフィールを解説

呪術廻戦の作者・芥見下々さんとは?性別や年齢などプロフィールを解説

「呪術廻戦」の作者として知られる芥見下々(あくたみげげ)さんは、独自の構成力と緻密な世界観で読者を惹きつける人気漫画家です。しかし、本人のプロフィールや経歴は明らかになっていないところが多く、魅力的な作品を生み出す芥見下々さんがどういった人物なのか、ファンの中で注目している方も少なくありません。

当記事では、芥見さんのプロフィールや出身地、「呪術廻戦」以外の代表作、影響を受けた作品、そして注目の最新作について解説します。

1. 呪術廻戦の作者・芥見下々さんとは

「呪術廻戦」の作者・芥見下々(あくたみげげ)さんは、緻密な構成力と独特の世界観で高く評価される漫画家です。代表作である「呪術廻戦」は、2018年より「週刊少年ジャンプ」で連載されていたダークファンタジーで、呪いと呪術をめぐる壮大な戦いを描いています。

物語は、高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が強力な呪物を取り込んだことから、呪霊と呪術師の戦いに身を投じる展開へと進みます。前日譚である「呪術廻戦 0」は映画化され、世界中で大ヒットを記録。漫画のシリーズ累計発行部数は1億部を突破し、アニメ・映画ともに国内外で絶大な人気を誇る作品となっています。

1-1. 芥見下々さんの年齢・性別

芥見下々さんは、1992年2月26日生まれで、2025年10月時点では33歳です。性別については公式には非公表とされていますが、ファンの間では長らく議論の的となってきました。自画像のデザインが一定でなかったことや、作品内での女性キャラクターの描写が繊細であることから、「女性ではないか」との噂もありました。

しかし、フジテレビONEの番組「漫道コバヤシ」に芥見さんとして出演した際には、覆面をつけた男性が登場しており、声や立ち振る舞いから男性である可能性が高いと考えられています。なお、公の場での素顔や詳細なプロフィールは明かされておらず、謎多き漫画家としても注目を集めています。

1-2. 芥見下々さんの出身地

芥見下々さんの出身地は公式には岩手県とされていますが、担当編集者による「仙台が生んだ鬼才」というコメントから、宮城県仙台市出身の可能性もあると言われています。いずれにしても東北地方で生まれ育ったことは確かで、雪国特有の静けさや厳しさが、作品のダークな世界観にも影響を与えていると考えられます。

芥見さんは少年時代から「週刊少年ジャンプ」の愛読者で、小学5年生の頃にはすでに漫画家を志していたそうです。地元で漫画を描きながら構想を練り続け、高校卒業後に本格的に漫画制作に打ち込み、やがて「呪術廻戦」という一大ヒット作を生み出すまでに至りました。

1-3. 芥見下々さんの呪術廻戦以外の作品

芥見下々さんは、「呪術廻戦」以外にも複数の作品を手がけています。デビュー作は2014年に少年ジャンプNEXT!!で発表された「神代捜査」で、以降「No.9」(2015年)や「二界梵骸バラバルジュラ」(2016年)といった読み切り作品を発表。初期から独特なキャラクター造形と緊張感のある筆致が高く評価されていました。

2017年にはジャンプGIGAで「東京都立呪術高等専門学校」を連載。後に「呪術廻戦 0」として単行本化され、本編へとつながる世界観を確立しました。その後、週刊少年ジャンプで「呪術廻戦」を連載し、その名を世間に知らしめました。

1-4. 芥見下々さんが「単眼猫」と呼ばれる理由

芥見下々さんが「単眼猫(たんがんねこ)」と呼ばれるのは、自画像として描いている片目の猫のイラストが由来です。芥見さんは顔出しをしておらず、単行本や巻末コメントなどで登場する著者近影はすべてイラストで表現されています。その際に描かれているのが、特徴的な1つ目の猫です。このキャラクターがファンの間で「単眼猫」と呼ばれるようになりました。

なお、1つ目にした理由は「描くのが楽だから」、猫をモチーフにしたのは「見た人にストレスを与えないようにするため」と明かしています。こうしたユーモラスでミステリアスな一面も、芥見さんが多くのファンに愛される理由の1つと言えるでしょう。

2. 芥見下々さんが影響を受けた作品

芥見下々さんは、少年漫画や映画、ホラーなど幅広いジャンルから影響を受けています。ここでは、芥見下々さんが影響を受けたとされる作品の詳細を解説します。

2-1. BLEACH

BLEACH(ブリーチ)は、久保帯人さんによる週刊少年ジャンプ連載の人気バトル漫画で、2001年から2016年まで掲載されました。霊感の強い高校生・黒崎一護が、死神の力を得て悪霊「虚(ホロウ)」と戦う物語で、壮大な世界観とスタイリッシュな演出が魅力です。

物語は「死神代行篇」から始まり、「尸魂界篇」「破面篇」「千年血戦篇」など複数の長編で構成されています。シリーズ累計発行部数は全世界で1億3,000万部を突破し、アニメや実写映画、ミュージカルなど幅広いメディア展開を果たしました。洗練されたキャラクターデザインやセリフ回しが特徴で、今なお根強い人気を誇る作品です。

2-2. HUNTER×HUNTER

HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)は、冨樫義博さんによる週刊少年ジャンプ連載の人気冒険漫画です。1998年に連載が始まり、2025年10月時点で単行本は38巻、累計発行部数は約8,400万部を突破しています。

物語は「くじら島」で暮らす少年・ゴン=フリークスが、行方不明の父・ジン=フリークスが偉大なハンターであると知り、自らもハンターを目指す冒険に出るところから始まります。本作は、単なるバトル漫画ではなく、「念能力」と呼ばれる独自の力を中心に展開される心理戦や戦略性の高さが魅力です。冒険・友情・成長といった王道要素を持ちながらも、深いテーマ性で多くのファンを惹きつけています。

2-3. パルプ・フィクション

パルプ・フィクション(Pulp Fiction)は、1994年に公開されたクエンティン・タランティーノ監督によるアメリカの犯罪映画です。ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマンらが出演し、第67回アカデミー賞で脚本賞、第47回カンヌ国際映画祭では最高賞のパルム・ドールを受賞しました。

ロサンゼルスの裏社会を舞台に、ギャングの仕事やボクサーの逃亡劇など複数のエピソードが時系列を入れ替えて描かれます。ブラックユーモアあふれる会話劇と独特の構成が特徴で、暴力的でありながらもスタイリッシュな演出が話題になりました。

公開後は世界的に高い評価を受け、タランティーノ監督の名を不動のものとしました。映画史に残る革新的な作品として、多くのクリエイターに影響を与えています。

2-4. ホラー作品

ホラー作家として芥見下々さんに影響を与えた人物の1人が、平山夢明さんです。1961年生まれの神奈川県出身で、ノンフィクション作品「異常快楽殺人」で注目を集めました。その後「東京伝説」や「超怖い話」などの実話怪談シリーズが大ヒットし、リアルな恐怖描写と心理的な緊張感で人気を確立。小説「独白するユニバーサル横メルカトル」では第59回日本推理作家協会賞を受賞し、ジャンルを超えた高い評価を得ています。

もう1人は、アメリカのホラー作家ジャック・ケッチャムさんです。実際の事件を題材にし、現実の暴力を容赦なく描く作風で知られています。代表作「隣の家の少女」は、読後に重い余韻を残す問題作として有名です。神や救いを描かず、人間の残酷さと生の強さを淡々と描く点が特徴で、現実の恐怖を真正面から表現するスタイルは多くの読者に衝撃を与えました。

3. 芥見下々さんの最新作品

芥見下々さんの最新作は、2024年9月に完結した「呪術廻戦」以来となる新連載「呪術廻戦≡」です。「暗号学園のいろは」で作画を担当した岩崎優次さんとのタッグで、芥見さんは原作を担当しています。2025年9月発売の週刊少年ジャンプ41号より短期集中連載としてスタートし、巻頭カラー54ページで表紙を飾りました。

物語の舞台は、呪術廻戦の「死滅回游」から68年後の2086年です。地球外生命体・シムリア星人が現れ、京都で起きた連続誘拐事件の調査に挑む乙骨真剣と乙骨憂花、そして査察役のマルの運命が交錯します。呪術とSFを融合させた、新たな世界観が注目を集めています。

まとめ

「呪術廻戦」の作者・芥見下々(あくたみげげ)さんは、1992年生まれの漫画家で、緻密な構成力と独特の世界観で高く評価されています。代表作「呪術廻戦」は、2018年から週刊少年ジャンプで連載され、シリーズ累計発行部数1億部を突破。映画「呪術廻戦 0」も世界的ヒットを記録しました。

岩手県または宮城県出身とされ、デビュー以降「神代捜査」「東京都立呪術高等専門学校」など多彩な作品を手がけています。顔出しはしておらず、自画像の「単眼猫」が象徴的です。2025年には「暗号学園のいろは」の岩崎優次さんと組み、新連載「呪術廻戦≡」を発表し、さらなる注目を集めています。

※当記事は2025年10月時点の情報をもとに作成しています

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