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鬼滅の刃作者「吾峠呼世晴」さんとは?読み方や性別・引退説も解説

鬼滅の刃作者「吾峠呼世晴」さんとは?読み方や性別・引退説も解説

社会現象ともなった大人気作品「鬼滅の刃」。その作者である吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)さんは、顔出しをせず謎多き存在でありながらも、一作目の連載で国民的ヒットを生み出した稀有な漫画家です。吾峠先生は2016年から2020年にかけて「週刊少年ジャンプ」で「鬼滅の刃」を連載し、コミックスは累計発行部数2億部を突破。圧倒的な人気を背景にアニメ化・映画化され、国内外で幅広いファンを獲得しています。

当記事では、吾峠呼世晴さんの性別や出身地といった基本的なプロフィール、デビューに至るまでの歩みや「鬼滅の刃」以外の短編集作品、影響を受けた漫画作品などを紹介します。

1. 鬼滅の刃の作者「吾峠呼世晴」さんとは?

「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)さんによる漫画作品で、「週刊少年ジャンプ」にて2016年から2020年まで連載されました。大正時代を舞台に、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼となった妹・禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊へ入隊し、仲間とともに戦う姿を描いた物語です。激しい戦闘シーンに加え、鬼たちの哀しい過去や人間模様も重厚に描かれ、単なる勧善懲悪にとどまらない深みが高い評価を得ています。

コミックス全23巻で完結した後も、累計発行部数は2億部を超え、アニメ化や映画化で世界的に注目を集めています。作者の吾峠呼世晴さんは本作が初の連載作品であり、デビューから一気に国民的作品を生み出した漫画家として広く知られています。

ここからは、作者の吾峠呼世晴さんの詳細について解説します。

1-1. 吾峠呼世晴さんの性別

吾峠呼世晴さんは、顔写真を公開しておらず、素性については多くが謎に包まれています。作家は裏方であるべきと考え、表舞台に出ることを避けており、流行語大賞の授賞式などにも姿を見せませんでした。そのため名前の印象から男性と思われがちでした。

しかし、2020年に週刊文春が女性であると報じたことで、広く知られるようになりました(現在記事は非公開)。実際に公的な場で性別を公表したわけではありませんが、報道を受けてファンの間でも女性説が定着しています。自画像はワニのキャラクターで描かれており、愛称「ワニ先生」と呼ばれるなど、素顔を隠しながらもユーモアあふれる一面がうかがえます。

1-2. 吾峠呼世晴さんの出身地

吾峠呼世晴さんの公式な出身地は「福岡県」です。これは出版元の集英社や公式ファンブックにも明記されています。漫画家としての歩みを始めた頃も福岡県に在住していたと伝えられており、デビューのきっかけとなった作品「過狩り狩り」の投稿時期にもその情報が確認されています。

ただし、具体的な市町村名までは公表されておらず、詳しい地元に関する情報は一切明かされていません。現在福岡県に在住しているかも不明です。ファンの間では、作品中の風景描写などを手がかりに福岡のどの地域が出身地なのか推測する動きもありますが、公式には「福岡県出身」ということ以外は不明となっています。

1-3. 吾峠呼世晴さんのデビューまでの経歴

吾峠呼世晴さんにとって「鬼滅の刃」は初の連載作品ですが、デビューまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。高校時代に漫画制作を志すも挫折を経験し、24歳のときに描いた読み切り「過狩り狩り」を家族の後押しで応募し、「第70回JUMPトレジャー新人漫画賞」で佳作を受賞。これが漫画家としての第一歩となりました。

その後も試行錯誤を重ね、初期案「鬼殺の流」は重い設定が理由で落選。しかし、編集者の助言で脇役だった竈門炭治郎を主人公に据えたことで物語が形をなし、ついに「鬼滅の刃」として連載が決定しました。努力と工夫の末に生まれた本作は、やがて国民的な大ヒットへと成長しています。

1-4. 鬼滅の刃以外の吾峠呼世晴さんの作品

吾峠呼世晴さんは「鬼滅の刃」以外にも複数の短編を発表しており、すべて漫画「吾峠呼世晴短編集」に収録されています。代表作は以下の通りです。

  • 過狩り狩り
  • 文殊史郎兄弟
  • 肋骨さん
  • 蠅庭のジグザグ

「過狩り狩り」は2013年、第70回JUMPトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞した作品であり、鬼滅の刃の原型とも言える要素が盛り込まれています。一方でデビュー作にあたるのは「文殊史郎兄弟」です。

2. 吾峠呼世晴さんが影響を受けた漫画作品

吾峠呼世晴さんは、自身が漫画を描く上で多くの名作から影響を受けたと語っています。ここでは、各作品のあらすじや魅力を紹介します。

2-1. ジョジョの奇妙な冒険

吾峠呼世晴さんが影響を受けた作品の1つが、荒木飛呂彦氏による長編漫画「ジョジョの奇妙な冒険」です。1987年に週刊少年ジャンプで連載が始まり、現在まで9部にわたって展開されています。

本作は、ジョースター一族と宿敵ディオに端を発する因縁が世代を超えて受け継がれる物語です。第3部から登場する「スタンド」と呼ばれる能力を用いた独特なバトルスタイルが人気を博しています。善悪を問わず信念を貫き、困難に立ち向かうキャラクターたちの姿は「人間讃歌」とも称され、強烈な個性や独自の表現方法は多くの漫画家に影響を与えています。

2-2. BLEACH

「BLEACH」は久保帯人氏による人気漫画で、2001年から2016年まで「週刊少年ジャンプ」に連載されました。シリーズ累計発行部数は1億3,000万部を超え、アニメも360話以上が放送され、劇場版も4作が公開されるなど、世界的に高い人気を誇ります。

物語は霊が見える高校生・黒崎一護が死神・朽木ルキアと出会い、死神の力を受け継ぐことから始まります。その後、一護は仲間とともに強大な敵に立ち向かい、死神や虚、滅却師といった存在が交錯する壮大な戦いに身を投じていきます。

本作の大きな魅力は、スタイリッシュなキャラクターデザインと迫力ある斬新な能力バトル、そして独自の世界観の緻密な構築にあります。さらに各巻に収められたポエムがキャラクターの心情を象徴し、物語に奥行きを与えている点もファンを惹きつける特徴です。

2-3. NARUTO

「NARUTO-ナルト-」は、岸本斉史氏による忍者アクション漫画で、1999年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されました。単行本は全72巻・700話に及び、世界累計発行部数は2億5,000万部を突破する国民的作品です。

物語は落ちこぼれ忍者の少年・うずまきナルトが、仲間との絆を深めながら数々の試練を乗り越え、里の頂点である火影を目指す姿を描きます。壮大な忍者世界の設定と迫力あるバトルに加え、孤独や家族の絆、仲間との友情、そして敵との「対話と許し」といったテーマが重厚に描かれ、少年漫画でありながら深い人間ドラマを展開しました。

2002年にはアニメ化され、世界80か国以上で放送されるなど国際的な人気を獲得。続編「BORUTO-ボルト-」へと受け継がれ、その世界は今も広がり続けています。

2-4. ワンパンマン

「ワンパンマン」は、ONE氏が自身のWebサイトで公開したことから始まった異色のヒーロー漫画です。就職活動に行き詰まった青年・サイタマが、3年に及ぶ過酷な鍛錬の末に「どのような敵でも一撃で倒せる力」を得たことから物語が展開します。圧倒的な力を持つがゆえに戦いへの緊張感を失い、虚無感を抱きながらもヒーロー活動を続けるというユニークな設定が人気を呼びました。

2012年からは「となりのヤングジャンプ」にて村田雄介氏作画によるリメイク版が連載され、単行本化やアニメ化によって世界的に大ヒット。シリアスなバトル展開とギャグ要素の絶妙なバランス、そして個性豊かなヒーローや怪人の登場が魅力で、従来の王道ヒーロー像を逆手に取った斬新な切り口で多くのファンを惹きつけています。

3. 吾峠呼世晴さんは引退した?

「鬼滅の刃」を大ヒットさせた吾峠呼世晴さんについては、引退したのではないかという噂が度々取り上げられています。2020年に連載が完結して以降、新作発表や漫画家としての活動に関する具体的な情報は一切公表されていません。また、本人が顔出しをしないことや表舞台に登場しないことから、その動向は不透明なままです。

引退説が生じた背景には、「東京で漫画家生活を続けられなくなった」「家庭の事情で実家に戻った」といった週刊誌の報道が関係しているとされます。ただし、本人が公式に引退を宣言した事実はなく、あくまでも憶測にすぎません。現在の活動状況は不明ですが、国民的ヒット作を生んだ作家として、再び新作を世に送り出す日を期待する声は根強く存在しています。

まとめ

「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴さんは、福岡県出身で2016年から2020年まで同作を連載し、初の連載ながら国民的ヒットを記録しました。代表作は「鬼滅の刃」のほか、短編集に収められた読切作品群があります。

2020年の「鬼滅の刃」完結後は新作発表がなく、週刊誌の報道を背景に「引退説」も囁かれますが、公式に明言されたわけではなく、現在の活動状況は不明です。

※当記事は2025年10月時点の情報をもとに作成しています

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