ドラマ「相棒」の歴代相方と女将のキャストを紹介！出演年数や魅力

刑事ドラマとして根強い人気を誇る「相棒」シリーズは、緻密な推理と重厚な人間ドラマで多くの視聴者を魅了してきました。物語の軸となるのは、頭脳明晰な警部・杉下右京および、一定のシーズンで変わる相棒です。相棒が変わるたびに作品に新たな色が加わり、それぞれの時代ごとに違った魅力を放ってきました。

また、右京の行きつけの小料理屋の女将たちの存在も、ドラマの世界観を深める重要な役割を担っています。この記事では、相棒シリーズの歴代相棒と女将役のキャストに焦点を当て、出演期間や人物像、魅力を紹介します。

1. ドラマ「相棒」とは？
2. ドラマ「相棒」の歴代相方キャストを紹介！
3. ドラマ「相棒」の歴代女将を紹介！
4. ドラマ「相棒」で関わる特徴的なキャラクターとキャスト
まとめ

1. ドラマ「相棒」とは？

ドラマ「相棒」とは、警視庁に設けられた架空の部署「特命係」を中心とした刑事ドラマです。特命係に所属するのは、「警視庁1の変人」と称される主人公・杉下右京（水谷豊）。

右京は抜群の頭脳と推理力で数々の事件を解決した実績を持ちながら、とある理由で出世コースを大きく外れ、「警視庁の陸の孤島」とも呼ばれる特命係で活動しています。

「相棒」は、頭脳派の警部・右京が、相方となる刑事とのコンビネーションによってさまざまな難事件を解決していくストーリーが魅力です。2025年3月の時点でSeason23まで放送されており、長寿ドラマとして多くのファンに愛されています。

出典：テレビ朝日「相棒 season23」

2. ドラマ「相棒」の歴代相方キャストを紹介！

「相棒」は、主人公の杉下右京と、部下であり相棒の亀山薫との凸凹コンビで始まったドラマです。主人公たちが謎を解決していくストーリーが面白いことはもちろん、事件解決を通じてコンビが信頼関係を構築していくところも人気のポイントとなっています。

初代相棒である亀山薫は、season7の第9話で卒業。以降は右京の相方を変更しながら続き、卒業から約14年後のseason21にして亀山が相棒復帰を果たしたことでも大きな話題を呼びました。「右京の相棒と言えば亀山」と考えるファンもいる一方で、相方キャストごとに異なる魅力があり、それぞれに多くのファンがいます。

以下では、「相棒」シリーズの歴代相棒の魅力やキャストの名前、出演年数などを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

2-1. 【初代】亀山薫（寺脇康文）

出演期間	2002年10月9日～2008年12月17日
出演シーズン	pre season～season7 第9話

「相棒」のpre seasonからseason7の第9話まで右京の相方を務めたのは、寺脇康文さん演じる亀山薫です。

亀山はお人好しな性格で熱血漢。元々は捜査一課の刑事でしたが、指名手配犯に人質にされるという失態をきっかけに、「人材の墓場」と呼ばれる特命係に左遷されました。当初は手柄を立てることにこだわり、右京との衝突も多く見られましたが、次第に強い信頼関係を築いていきます。

長きにわたり右京の無二の相棒を務めた亀山は、season7で友人が殺害された事件をきっかけに、友人の遺志を継ぐことを決意。不正が蔓延するサルウィンという小国の子どもたちに正義を教えるため、警察官を辞職して日本を飛び立っていきました。

2-2. 【2代目】神戸尊（及川光博）

出演期間	2009年3月18日～2012年3月21日
出演シーズン	season7 最終話～season10

「相棒」のseason7 最終話からseason10まで右京の相方を務めたのは、及川光博さん演じる神戸尊です。神戸は警視庁のエリート官僚でしたが、上層部からの密命を受け、表向きには左遷という形で特命係に配属されます。当初は右京の監視役に徹していたものの、次第に右京の影響を受け、自らの正義感に従って動くようになります。

神戸は熱血漢だった亀山とは対照的な、キザでクールなキャラクターが魅力。最終的には特命係から異動になったものの、以降のシーズンでも時折登場し、右京への協力を惜しまない姿勢を見せる貴重な人物です。

2-3. 【3代目】甲斐享（成宮寛貴）

出演期間	2012年10月10日～2015年3月18日
出演シーズン	season11～season13

成宮寛貴さん演じる甲斐享は、「相棒」のseason11からseason13まで右京の相方を務めました。甲斐は唯一右京からスカウトされて特命係に配属された人物であり、「感情的で血の気が多い若手刑事」というこれまでの「相棒」にないキャラクターでも話題になりました。

甲斐は、「逮捕・懲戒免職」という衝撃的な理由で相棒を卒業した人物でもあります。2016年には成宮さんが芸能界を引退したため、相棒への復帰は絶望的かと思われました。しかし、2024年に成宮さんが俳優に復帰したことで、「相棒」への再登場を期待する声も上がっています。

出典：STORY [ストーリィ] オフィシャルサイト「成宮寛貴さん（42歳）「これからまた俳優を生きていきたい」復帰ドラマの現場で感じた想い」

2-4. 【4代目】冠城亘（反町隆史）

出演期間	2015年10月14日～2022年3月23日
出演シーズン	season14～season20

出典：相棒14「第1話「フランケンシュタインの告白」2015年10月14日（水）」

反町隆史さん演じる冠城亘は、「相棒」のseason14からseason20まで右京の相方を務めた人物です。冠城は「法務省から出向してきたキャリア官僚」という異色の立場で登場し、「相棒」ファンを驚かせました。右京は当初、「冠城は相棒ではなく同居人」というスタンスを貫いていましたが、冠城の聡明さや行動力を目にするうち、徐々に一目置くようになっていきます。

冠城はのちに警視庁から追い出されますが、ノンキャリアとして入庁し直し、正式に特命係に配属されました。

2-5. 【5代目】亀山薫（寺脇康文）

出演期間	2022年10月12日～
出演シーズン	season21～

サルウィンに移住後、右京や警視庁の元同僚たちとは音信不通状態だった亀山。しかし、サルウィンの親善使節団の一員として日本に一時帰国し、再び右京とバディを組んで挑んだ事件をきっかけに帰国を余儀なくされます。その後、警視庁の嘱託職員という立場を経て、正式に特命係に配属されました。

右京の初代相棒の復帰は、多くの「相棒」ファンを沸かせました。

3. ドラマ「相棒」の歴代女将を紹介！

右京行きつけの小料理屋は、ドラマ「相棒」を象徴する存在の1つです。小料理屋を切り盛りするのは、右京と縁がある女将たち。小料理屋は右京らが事件について整理する場であり、女将はときに、何気ない一言で右京に大きなヒントを与えます。

以下では、「相棒」の歴代女将について紹介します。

3-1. 【初代】宮部たまき（高樹沙耶）

高樹沙耶さん演じる宮部たまきは、相棒でおなじみの小料理屋「花の里」を営む初代女将です。たまきは和服姿の物腰柔らかな女性で、右京の最大の理解者でもあります。実は右京の元妻であり、結婚していた頃には右京とともにロンドンに滞在していたことも。

たまきは「相棒」のpre seasonから登場していましたが、season10に入ると突然店を閉め、以降は登場していません。たまきを演じていた高樹さんはすでに芸能活動をほぼ引退しており、「相棒」への再登場の可能性は低いと言えます。

3-2. 【2代目】月本幸子（鈴木杏樹）

鈴木杏樹さん演じる月本幸子は、season4で初登場。のちにたまきの跡を継ぎ、season17まで「花の里」の2代目女将として活躍しました。

幸子は右京らに逮捕されたことがきっかけで出会った女性であり、自らを「ついてない女」と称するほどの経歴の持ち主。根はまじめながらも思い込みが激しい、個性的なキャラクターで「相棒」の世界を彩りました。

3-3. 【3代目】小出茉梨（森口瑤子）

森口瑤子さん演じる小出茉梨は、season18の最終回で初登場し、season23以降も活躍することが予想される「相棒」の3代目女将です。「花の里」の閉店に伴い、右京らの新たな行きつけとなった小料理屋「こてまり」を切り盛りしています。

小出は、右京らの事実上の上司にあたる甲斐峯秋とも接点があり、しとやかながらもどこか強かさが感じられるような人物。しかしひょうきんでノリがよい一面もあり、長年の「相棒」ファンからも高い人気があります。

4. ドラマ「相棒」で関わる特徴的なキャラクターとキャスト

「相棒」には、ほかにも以下のような個性的で人気が高い登場人物がいます。

・米沢守（六角精児）

六角精児さん演じる米沢守は、警視庁刑事部鑑識課に務めていた人物です。鑑識としての腕は優秀で、右京との親交が深く、たびたび特命係に積極的に協力する姿が見られます。劇場版スピンオフ作品で主役を務めたこともあり、「相棒」ファンからの人気も高い人物です。後に警察学校の教官となり、レギュラーメンバーを卒業しました。

・中園照生（小野了）

小野了さん演じる中園照生は、「相棒」pre seasonから登場しているレギュラーメンバーの1人です。上司にあたる内村完爾の腰巾着ですが、特命係の捜査能力を認めている一面もあり、憎めないキャラクターが魅力となっています。

・青木年男（浅利陽介）

浅利陽介さん演じる青木年男は、警察官を嫌いながらも警察官になった人物で、冠城の同期です。生活安全部サイバーセキュリティー対策本部の優秀な捜査官ですが、左遷されて一時的に特命係に配属されたことでも話題を呼びました。