エンタメ

「終末のワルキューレ」の始皇帝とは?能力や魅力・ハデスとの戦い

「終末のワルキューレ」の始皇帝とは?能力や魅力・ハデスとの戦い

終末のワルキューレは、神々と人間の戦い「ラグナロク」を描いた漫画で、「月刊コミックゼノン」2018年1月号から連載されています。2021年にはアニメ化・舞台化されるなど人気を博しており、迫力のあるバトルが魅力の作品です。中でも、人類側の13人の代表者の1人「始皇帝」は、端正な容姿だけではなく、性格や壮絶な過去などによっても人気のキャラクターです。

この記事では週末のワルキューレの始皇帝について、武器や能力・技、魅力的なポイントや、ハデスとの戦いについて解説します。

1.漫画・アニメ「終末のワルキューレ」の始皇帝とは?

終末のワルキューレとは、「月刊コミックゼノン」で連載され、累計発行部数が1,400万部を超えている人気の漫画です。神と人類の戦い「ラグナロク」を描いた作品で、人類側の闘士には歴史上に実在した人物が登場しています。

終末のワルキューレに登場する始皇帝は、人間側の闘士として選出された13人のうちの1人です。自らを「朕」と呼び、黒髪の短髪で目元全体を目隠しで覆っており、顔の右側には縦に百足のような刺青が入っています。

目隠しを外した素顔は端正で、性格は明朗、誰にでも笑顔で接します。一方で、誰に対しても「自分が一番偉い」という、王としての言動で人と接しているのが特徴です。

幼少期は、人質という立場から自分の感情を抑えながら辛い日々を過ごします。しかし、育ての母と言える春燕という女性との出会いから自分らしく生きることを学び、その後は中華統一という偉業を成し遂げることになりました。

1-1.実在した人物である「始皇帝」

実在した始皇帝は紀元前259年に誕生し、父親が早くに死去したため、紀元前247年に13歳で秦王となりました。紀元前230年~221年には、韓・義・趙・楚・燕・斉の6つの国を攻略、紀元前221年に中国を初めて統一し、春秋戦国時代に終止符を打ちます。

統一後は、貨幣や度量衡、文字の統一の推進や、万里の長城などの土木工事などに力をいれました。また、地方への巡業も盛んに行っており、中国各地の三皇五帝に関する名所を巡っては、神々に祈りを捧げたと言われています。

紀元前210年の巡業中に、始皇帝は50歳の若さで急死し、生涯を終えました。

2.終末のワルキューレに登場する始皇帝の武器・能力

始皇帝は、終末のワルキューレの中でも人気の高いキャラクターです。その容姿はもちろん、強さや発言などがかっこいいという意見も多く見られます。かっこいいと言われる始皇帝の技や能力などについて詳しく確認しましょう。

2-1.始皇帝の武器

始皇帝は、基本的には体術で戦うスタイルであり、武器を装備していません。身体能力が高いため、自分より体格の勝る相手を軽く投げ飛ばしてしまうほどの力を持っています。

ただし、神々VS人類の戦いでは、人類は戦乙女(ワルキューレ)の力でワルキューレの肉体を武器に変え、使用する人物に合った武器を錬成して使用することができます。始皇帝は、ワルキューレの十女・アルヴィトの力を借り、鎧「神羅鎧袖」の錬成に成功しました。

2-2.始皇帝の能力

始皇帝は、「蚩尤(しゆう)」と「ミラータッチ共感覚」という能力を使用します。

蚩尤とは、始皇帝が中国を支配していた邪神・蚩尤を撃退した際に体得した武術のことです。始皇帝が撃退するまでは誰も敵う人がいないほど強い魔人で、始皇帝の強さを持ってしても、倒すまでに6日間戦ったほどです。そして、蚩尤を倒した始皇帝は、蚩尤の強さをそのまま受けつぎました。

また、始皇帝が幼少期に身につけた「ミラータッチ共感覚」は、他人の痛みや憎しみ、恨みを感じることで、自分自身も痛みを受けてしまう体質です。ミラータッチ共感覚による痛みは激しいものにもかかわらず、幼少期の始皇帝は笑顔を作り我慢をしていました。他人のケガを目にしただけで自分も強い痛みを感じるため、始皇帝は春燕に作ってもらった目隠しを付けています。

ミラータッチ共感覚は、幼少期から現在までも治っていません。しかし、痛みに耐え精神力と忍耐力を得たことが、戦闘能力の高さにつながっています。

2-3.始皇帝の技

始皇帝は主に、以下の6つの技を使用して戦います。

・蚩尤鎧式・承力天鳳(しこうしょうりきえんざん)

相手の力を受け流す技です。相手の技を受け流すだけでなく、パワーを体内に巡らせて、相手に反射させることもできます。

・蚩尤矛式・泰山龍爪(たいざんりゅうそう)

鋭い武色で、親指・人差し指・中指を龍の爪に見立てて、敵に攻撃をします。

・蚩尤弩式・波流亀(はりゅうき)

相手の気の流れを読んで空気の塊を敵に飛ばすことで、相手の気を乱します。技の代償として、目が見えなくなるという弱点のある技です。

・蚩尤戟式・白虎弧月(びゃっここげつ)

斜め後方に足を大きく振りかぶり、強力な蹴りを入れて敵にダメージを与える技です。

・蚩尤剣式・始皇燕斬(しこうえんざん)

神器錬成した「神羅鎧袖改始皇勾践剣」を使用し、敵にダメージを与えます。

・蚩尤剣鎧式・始皇承力燕斬(しこうりょうりきえんざん)

蚩尤鎧式・承力天鳳・蚩尤弩式・波流亀・蚩尤剣式・始皇燕斬を合わせた必殺技です。

3.終末のワルキューレの始皇帝が人気な理由

始皇帝の人気の理由は、まずその容姿が挙げられます。目隠しをしている時にもかっこよさが分かりますが、目隠しを外した時のギャップが女性ファンを中心に人気を集めています。特に、「好」というセリフをいう際の笑顔が、とても魅力的です。

また、作中では壮絶な生い立ちから、中華統一をするまでのエピソードが描かれています。幼少期は周りに気を遣い、誰にでもペコペコしていた弱い子どもが、自信に溢れた最強の戦士に成長したという点も、ファンを惹きつけるポイントでしょう。

戦闘中に窮地に立たされても、満身創痍になりながらも立ち上がる姿は、かっこいいシーンの1つです。

4.終末のワルキューレの始皇帝VSハデス

始皇帝は人類代表として7回戦に出場し、ハデスと対戦します。1回戦~6回戦までの対戦の組み合わせは以下の通りです。

1回戦 トール 呂布奉先
2回戦 ゼウス アダム
3回戦 ポセイドン 佐々木小次郎
4回戦 ヘラクレス ジャック・ザ・リッパー
5回戦 シヴァ 雷電為右衛門
6回戦 零福 釈迦

第7回戦は、両者とも王として君臨するハデスと始皇帝の戦いとなりました。対戦相手のハデスは神側の途中参加者のため、当初は誰が始皇帝と戦うのか分かりませんでした。

しかし、ハデスが登場したことによって、これまでの戦闘とは異なる、代表者同士の激しい戦いとなります。

4-1.終末のワルキューレのハデスとは

終末のワルキューレに登場するハデスとは、冥界の王として君臨する人物であり、最強の魔物と言われているテュポーンからも恐れられているほどの実力者です。当初は、人類との戦いにも参戦する予定ではありませんでしたが、釈迦が人類側に寝返ったことから参戦が決定しました。

他の神々から「神が最も信頼する神」と尊敬されており、兄弟たちも兄であるハデスを慕っています。

技の数は少ない一方で、一撃の威力が大きい特徴があります。自身の血液を神器に与えると、より強力な武器にできる特殊な能力を持っています。ただし、神器はエネルギーを吸い取ってしまうため、エネルギーが枯れてしまうと自分も死んでしまうのがデメリットです。

4-2.【ネタバレ注意】始皇帝VSハデスどちらが強い?

ハデス戦の序盤では、始皇帝がハデスを圧倒しますが、始皇帝の技を見抜き始めたハデスが徐々に始皇帝を追い詰めていきます。ハデスの攻撃を防ぎ切れなかった始皇帝は、神器が崩壊して左腕がえぐれてしまう致命傷をおってしまいます。

しかし、最終的には瀕死の状態になりながらも諦めなかったことが勝敗を分け、最終局面で始皇帝がハデスに一撃を浴びせて、始皇帝が勝利を収めました。

まとめ

「終末のワルキューレ」の始皇帝は、作中登場人物の中でも人気の高いキャラクターの1人です。始皇帝の特徴は、中国を支配していた邪神・蚩尤を撃退した際に体得した武術「蚩尤」と、他人の痛みや憎しみに共感して自分も痛みを感じる「ミラータッチ共感覚」です。武器は使わず、体術を中心に戦闘を行います。

目隠しを外したときのかっこよさや、戦闘中に窮地に立たされても満身創痍になりながらも立ち上がる姿が、始皇帝の魅力です。作中では第7回戦で「神が最も信頼する神」と呼ばれるハデスと戦います。

※当記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています

関連記事