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【鬼滅の刃】炭治郎が鬼化した経緯とその後!上弦の零と呼ばれる理由

【鬼滅の刃】炭治郎が鬼化した経緯とその後!上弦の零と呼ばれる理由

大人気作品「鬼滅の刃」では、主人公の竈門炭治郎を含む鬼殺隊と宿敵・鬼舞辻無惨との戦いが繰り広げられます。読者は鬼舞辻無惨の最終決戦後、物語が終盤に向かうと思いきや、無惨によって炭治郎が鬼化するという衝撃の展開に出会うことになります。

当記事では、鬼滅の刃の炭治郎が鬼化した理由とその経緯、また鬼化した炭治郎が上弦の零と呼ばれる理由、鬼化炭治郎が日光を克服した理由などを解説します。

1.鬼滅の刃の炭治郎が鬼化した理由と経緯

漫画「鬼滅の刃」では、第23巻の201話で主人公の竈門炭治郎が鬼化します。鬼の討伐を任された鬼殺隊は、宿敵である鬼舞辻無惨と無惨の総本山である無限城で戦い、討伐に成功しました。しかし、ストーリーは炭治郎が鬼になるといった意外な方向に展開します。

以下では、炭治郎の鬼化までの道のりをネタバレ解説します。

1-1.無惨との戦いが繰り広げられる

炭治郎が鬼化するまでには、鬼殺隊と無惨との最終決戦が行われました。無限城の外へ戦いの場を移すことに成功した鬼殺隊でしたが、血鬼術を使いながら複数ある脳と心臓の位置を体内で自由に移動できる無惨との戦いに苦戦します。

無惨にとどめをさせたのは「日の呼吸」を受け継いだ炭治郎が繰り出す「ヒノカミ神楽」と、珠世が作り出した無惨を倒す薬のおかげです。炭治郎の戦闘能力は、過去に無惨を追い詰めた日の呼吸の使い手「継国縁壱(つぐくによりいち)」には及びませんでした。しかし、珠世の作った老化を早める薬が無惨の勢いを削ぎ、無惨を討ち取ることに成功します。

1-2.最期の無惨に血液を大量に注がれる

鬼殺隊によって最後の時を迎えた無惨でしたが、ただ殺されるような無惨ではありませんでした。無惨の長年の夢は、日の光に耐える究極の鬼を作ることであり、目的のために多くの鬼たちを誕生させています。

死の間際になり、無惨は1人ではできることが限られること、無惨を倒すために受け継がれた人の想いの強さを思い知ります。自分の想いを叶えるために、無惨は体内に取り込んだ炭治郎に自分の血液と残った力を大量に注ぎ、炭治郎に想いを託しました。

左腕の機能を失い、瀕死の重傷を負っていた炭治郎でしたが、突然左腕が復活し、鬼の姿となって蘇ります。

1-3.炭治郎が鬼化

鬼化が始まった炭治郎は理性を失い、飢餓状態になって剣士を襲い始めます。無惨から「鬼狩り」である柱と鬼殺隊の全滅という目的を課せられた炭治郎は、仲間である鬼殺隊を殺すことにためらいを見せません。

無惨の血液を大量に取り入れた炭治郎の体は、無惨の技を使いこなすほどの最強の強さです。無惨でさえ避けた日光をも克服し、最終的には誰も敵わないような炭治郎固有の鬼に変貌しました。

しかし、炭治郎の体にしがみつく妹・禰豆子をすぐに食べようとしなかったこと、仲間たちへの攻撃を外していることから、人間としての炭治郎が鬼化を食い止めようとしていた可能性があります。

2.鬼化炭治郎から人間に治るまでの経緯

鬼化した炭治郎は、鬼にとって大敵である太陽を克服し、他を寄せ付けない圧倒的な戦闘能力を手にしていました。鬼滅の刃は無惨の死によってストーリーが完結すると考えていた読者も多く、炭治郎鬼化は予想外の展開になりました。

以下では、炭治郎が人間に戻るまでの経緯を解説します。

2-1.仲間と禰豆子が必死に呼びかけ戦う

鬼化した炭治郎が人間に戻れたのは、禰豆子たちによる必死の呼びかけや、炭治郎を想いながら戦った仲間の優しさがあったためです。禰豆子は、鬼化によって我を失った炭治郎が爪で引き裂こうとする間も絶えず呼びかけを続けます。禰豆子自身が鬼化していた時、炭治郎からもらった真心に感謝を伝え続けたことが、炭治郎の耳に届くのです。

また、ずっと一緒に戦ってきた善逸や伊之助も、炭治郎に声をかけ続けながら戦います。伊之助は、鬼化した炭治郎に斬りかかろうとするも、優しかった炭治郎を思い出して刃を向けることができませんでした。

2-2.カナヲが薬を炭治郎に打ち込む

炭治郎が人間に戻れた要因は、カナヲが炭治郎に薬を打ち込むことに成功したことが大きく関係しています。

カナヲは、鬼化した炭治郎との戦いの時点ですでに右目を失明していました。薬を打ち込むために使用した技「花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼」は、眼球に血液を集中させ、圧力をかけて動体視力を上昇させる技術です。カナヲは残りの左目を使って薬を炭治郎に打ち込んでいます。

カナヲが使用した鬼を人間に戻す薬は、珠世によって調合されたものと考えるのが妥当です。珠世は3種類の薬を完成させていました。作中では、カナヲがしのぶから珠世の薬を託される回想シーンが描かれています。

2-3.精神世界で無惨と対話後

鬼化した炭治郎は、精神世界で無惨と対話した後に人間に戻っています。無惨との対話の後、炭治郎自身がこれまで支えてもらった仲間の想いに答えたいと強く願ったことが、鬼化を防いだと考えられます。

精神世界での炭治郎は、無惨の語りかけにより心が傾き、鬼化が進行します。「前を向くな。人を信じるな。希望を見出すな」「お前は私の意志を継ぐ者だ。」「大勢死んだと言うのにお前だけ生き残るのか?」などの言葉は、炭治郎が自分自身に戻ろうとする意志を砕く強い言葉でした。

炭治郎が無惨の圧力と戦っている時、これまでに亡くなった人たちの手が炭治郎の体を支え、押し上げていくシーンは印象的です。

3.鬼化炭治郎が「上弦の零」と呼ばれる理由

鬼滅ファンの間では、鬼化した炭治郎は「上弦の零」と呼ばれていることがありますが、上弦の零は公式には存在しないキャラクターです。「上弦の鬼」とは、無惨が生み出した能力の高い鬼「十二鬼月」のうち、上位6体の鬼を指します。

上弦の零が追加されると合計で7体になり、十二鬼月に該当しません。また、十二鬼月は無惨が指名し、名前を授けた鬼で構成されています。作中では、無惨によって炭治郎が指名や名付けを受けたシーンはありません。

鬼を何体も生み出している無惨でさえ浴びることができない日光を克服している炭治郎は、最も強い鬼と言えるため、無惨の直下にカウントするのは難しいといった理由もあります。「上弦の零」は、鬼滅の刃を二次創作した際に誕生した架空のキャラクターだと理解しておくとよいでしょう。

【鬼滅の刃】炭治郎が鬼化した経緯とその後!上弦の零と呼ばれる理由

4.鬼化炭治郎が日光を克服した理由

漫画の作中では、鬼にとって日光は最も忌み嫌う存在ですが、竈門(かまど)兄妹は日光を克服できています。日光を克服した理由について、鬼滅ファンの中ではさまざまな考察が展開されていますが、作者の吾峠呼世晴さんは作品の中で何も触れていません。ここでは、多くの方が考える日光克服の理由を一部紹介します。

日の呼吸を受け継いだ者のため
日光を克服できたのは、竈門家が日の呼吸の素質があることに関係していると考察されています。無惨にとって、日光の影響を受けない鬼を生み出すことは悲願でしたが、長い間叶うことはありませんでした。竈門家の2人が鬼化しても短期間で日光を克服しているのは、竈門家に伝わる「ヒノカミ神楽」による日の呼吸の継承者だったためと考えられます。
青い彼岸花との接点があったため
「青い彼岸花」との接点が、鬼化を克服できた理由だとする説も有力です。青い彼岸花は、無惨を鬼に変えた薬の元となるほど強い効能を持っています。作中では、青い彼岸花は日の呼吸の使い手である継国縁壱の妻の墓に咲いていました。竈門家と関係の深い場所であり、炭治郎は幼い頃にその場所を訪れています。青い彼岸花との接点の中で日光克服につながる成分を何らかの形で接種した可能性も考えられます。

まとめ

漫画「鬼滅の刃」では無惨との最終結成の後、炭治郎が無惨によって鬼にされるストーリーが展開されます。最後はカナヲの持っていた薬や禰豆子と仲間の声掛けにより人間に戻りますが、その強さは無惨を上回り、鬼の弱点とする日光を克服する圧倒的な戦闘能力でした。

炭治郎が日光を克服できた理由に関して、原作では語られていません。鬼滅ファンの中では日の呼吸や青い彼岸花が関係しているのではないかといった考察が展開されています。ストーリーを明確に思い出したい方は、原作もぜひ再度チェックしてくださいね。

※当記事は2024年4月時点の情報をもとに作成しています

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