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王になった男のキャスト|あらすじ・作品の魅力も紹介!

王になった男のキャスト|あらすじ・作品の魅力も紹介!

韓国の時代劇ドラマ「王になった男」は、同名の映画を原作にしながらも独自の世界観を築いた人気作品です。偽物の王として玉座に立たされた男と、その周囲の人々が織りなす緊張感あふれる物語は、多くの視聴者を魅了しました。ストーリー展開の巧みさや、美しい映像、そしてキャストたちの圧巻の演技も見逃せません。歴史と人間ドラマが絶妙に絡み合う本作は、時代劇初心者にもおすすめの一作です。

この記事では、「王になった男」のあらすじとともに、主要キャスト6名の役柄や俳優情報について詳しく解説します。作品の見どころや登場人物の魅力を深く掘り下げて紹介するので、ぜひご覧ください。

1. 王になった男とは?あらすじを紹介!

ドラマ「王になった男」は、イ・ビョンホンさん主演の大ヒット映画をベースに、新たにヨ・ジングさんを主演に迎えてドラマ化したものです。日本でも話題になった映画版では実在の王・光海君(クァンヘグン)が主人公でしたが、ドラマ版では主人公を架空の人物に変更。映画版の時代背景を踏襲しつつ、史実にとらわれすぎないドラマチックな展開を実現しました。

時は朝鮮王朝時代。主人公の道化師ハソンは、芸を披露しながら妹たちとともに全国を旅していました。漢陽(ハニャン)を訪れたハソンはある日、王であるイ・ホンを揶揄する芸を披露し、王の側近イ・ギュに見咎められます。ところが、仮面に隠れていたハソンの素顔がイ・ホンに瓜二つであることが分かると、イ・ギュはハソンを王の影武者にしようと考え、彼を宮廷に連れて行きました。

狂気の王イ・ホンの影武者として王宮で暮らすようになったハソンは、宮廷に渦巻く陰謀とともに、王の立場から見る庶民の苦しみに改めて気づき、自分の手で世界を変えたいと願うようになります。

物語の大筋はそのままに、映画版では見られなかったラブロマンスが描かれている点もドラマ版の注目ポイントです。

2. 王になった男のキャストを6名紹介!

「王になった男」は、大人気映画のドラマ化という点に加え、優れたキャストが多く登場することでも話題を呼びました。ドラマ版にも魅力的な登場人物が多いものの、人間関係がやや複雑なので、ドラマの公式ウェブサイトの登場人物相関図をチェックしつつ楽しむのがおすすめです。

以下では、「王になった男」の主要登場人物6人と、それぞれのキャストについて紹介します。

2-1. ハソン(イ・ホン)/演:ヨ・ジング

主人公ハソンは、唯一の肉親である妹とともに全国各地を放浪して芸を披露する道化師です。支配階級の人物の物真似をしながら風刺劇を演じるハソンの芸は評判がよく、行く先々で人々を笑顔にしてきました。ハソンが王の影武者として引き抜かれたのは、容姿が似ていただけではなく演技力の高さも評価されたためと言えます。

一方、イ・ホンは、生まれると同時に母親を亡くし、父親から疎んじられて育った愛を知らない青年王です。妻を迎えたことで一度は安寧を得たものの、王位に就いてからは人間不信が加速します。

ハソンとイ・ホンを一人二役で巧みに演じ分けるのは、8歳の時に映画「サッド・ムービー」で俳優デビューを果たしたヨ・ジングさんです。ジングさんは「イルジメ~一枝梅~」や「食客」など幼少期からさまざまな作品に出演し、天才子役として名を馳せました。

ほかにも「オレンジ・マーマレード」や「テバク~運命の瞬間(とき)~」など多くの作品に出演しており、俳優としての人気は今なお上昇しつづけています。また、「太陽を抱く月」では主人公の子供時代を演じ、子役とは思えないほどの高い演技力で多くの視聴者をうならせました。

2-2. ユ・ソウン/演:イ・セヨン

ユ・ソウンは、朝廷の官吏ユ・ホジュンの娘で、イ・ホンの正室となった女性です。民を大切に思う国母で、心を病んで人の道を外れていくイ・ホンとは距離を置いていました。しかし、ある日を境に人が変わったように性格が優しくなったイ・ホンに、かつて心を寄せていた王の姿を見出し、再び惹かれ始めます。

ソウンを演じるのは、子役出身で今なお活躍を続ける俳優イ・セヨンさんです。セヨンさんは「宮廷女官チャングムの誓い」でクミョンの幼少時代を演じ、大人びた演技と顔立ちで一躍有名になりました。CMや広告モデルとしても精力的に活動し、端正な容姿と愛らしい雰囲気で人気を集めています。

ドラマ「赤い袖先」では、初共演だったイ・ジュノさんとの相性のよさが高く評価され、「韓国ドラマ史上最高のカップル」と称されました。MBC演技大賞では、「赤い袖先」での活躍によって、最優秀演技賞やベストカップル賞など数々の賞を獲得しています。

2-3. イ・ギュ/演:キム・サンギョン

イ・ギュは、王命の伝達や王への報告を担う「都承旨(トスンジ)」です。都承旨は現代の大統領首席補佐官にあたり、王の側近と呼べる立場になります。イ・ギュは良家の生まれで頭が切れる人物であり、元々は情に厚く慈悲深い性格でした。しかし、師匠と仰ぐキル・サムボンが獄中で死亡したことをきっかけに、冷徹で計算高い男へと変化します。

イ・ギュを演じるのは、ドラマ「Advocate」でデビューした俳優キム・サンギョンさん。サンギョンさんは映画「気まぐれな唇」で注目を集め、翌年に公開された映画「殺人の追憶」でブレイクしました。ほかにも、「チョンイル電子 ミス・リー」や「家族なのにどうして」など数々の映画やドラマに出演し、人気俳優としての地位を不動のものにしています。真面目な役からコミカルな役まで、幅広い役柄を担える演技力の高さが魅力です。

2-4. ウンシム/演:チョン・ヘヨン

ウンシムは、イ・ギュと交流がある妓女です。妓女とは芸妓または遊女を指します。伽耶琴(カヤグム)という楽器の名手で、イ・ギュの理解者でもあるウンシム。イ・ギュとは、互いに愛情を抱きながら、口には出さずに秘め合う微妙な関係です。ある事件のことで責任を感じており、イ・ギュには内緒でハソンの妹ダルレの面倒を見ることを約束しました。

ウンシムを演じるのは、SBSの公募採用タレントとしてデビューしたチョン・ヘヨンさんです。ヘヨンさんは「幸せの始まり」でSBS演技大賞の新人賞を受賞し、注目を集めました。ほかにも、「恋人たち」でMBC演芸大賞シットコム部門新人賞を受賞するなど、演技力が高く評価されています。

多数のドラマに出演する傍ら、貧しい子供たちを救うための慈善活動も行っているヘヨンさん。俳優としてのスキルだけではなく、人柄でも愛されている人物と言えるでしょう。

2-5. チョ内官/演:チャン・グァン

チョ内官は、王のお側付きの宦官です。宦官とは「去勢手術を受けた側仕え」であり、日本ではあまりなじみがないものの、中国やエジプト、ギリシャ、ローマといった諸外国ではたびたび歴史上に登場します。

チョ内官は、イ・ギュに命じられハソンの監視役兼世話役を担う人物です。物静かで無欲な性格でしたが、次第にハソンの影響を受け饒舌に。さらに、ハソンを自分の息子のようにかわいがるようになります。

チョ内官を演じるのは、優れたバイプレーヤーとして人気が高い俳優チャン・グァンさん。元々は声優としてキャリアをスタートさせ、さまざまなアニメーションに出演してきました。

俳優としては、本作の原案である映画「王になった男」にも出演。ほかにも、映画「トガニ 幼き瞳の告発」やドラマ「第4共和国」、「三金時代」など出演作は多数。人気作品で脇を固める名優として名を馳せています。

2-6. シン・チス/演:クォン・ヘヒョ

シン・チスは、貧しい家の出でありながら、目的のために手段を選ばない強引な方法で、朝廷の有力者になった人物です。イ・ホンを王座に就け、功臣として重要な役職に就いた上で姪を王の側室にし、自らの地位を盤石なものにしようと画策します。さらに、王妃ソウンに無実の罪を着せ、自分の姪を正室にしようとたくらむなど、不穏な動きが絶えません。

シン・チスを演じるのは、舞台「泗川の優しい女」 でデビューした俳優クォン・ヘヒョさんです。ヘヒョさんは大ヒットドラマ「冬のソナタ」にも出演しており、日本の韓国ドラマファンの間でも知名度が高い俳優と言えます。

ヘヒョさんは、「私の名前はキム・サムスン」や「エアーシティー」など、数々の人気ドラマに出演。個性的な演技が光る優れたバイプレーヤーとして愛されています。「王になった男」では、これまでのイメージを覆すような悪役を演じ切ったことでも話題になりました。

まとめ

「王になった男」は、単なる入れ替わり劇にとどまらず、権力と正義、人間の内面に迫る深いドラマが展開されます。王の代役として生きる主人公ハソンの葛藤と成長、彼を取り巻く人物たちとの関係性が丁寧に描かれており、観る者の心を動かします。

当記事では、本作のあらすじとともに、物語を彩る主要キャスト6名の人物像と演じる俳優について紹介しました。ドラマをより深く楽しむための参考として、ぜひ役立ててください。

※当記事は2025年4月時点の情報をもとに作成しています

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