埼玉県所沢市にある「ベルーナドーム」は、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地として知られるだけでなく、ライブやコンサート会場としても多くのファンに親しまれています。
当記事では、ベルーナドームの収容人数(キャパ)や座席ごとの見え方、グルメ・ショップといった施設情報、アクセス方法などを詳しく紹介します。初めて訪れる方でも安心して楽しめるよう、ライブやイベントで訪れる際にぜひ参考にしてください。
1. ベルーナドームのキャパは何人?
ベルーナドームは、埼玉県所沢市に位置する多目的スタジアムで、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地として知られています。もともとは「西武ドーム」として親しまれていましたが、現在はネーミングライツ契約により「ベルーナドーム」の名称で運営されています。
ドーム型の屋根を持ちながらも完全密閉型ではなく、外気を取り込める開放的な構造が特徴です。
プロ野球の試合開催時には、最大31,552人を収容可能です。一方で、コンサートなどのイベント時にはグラウンド部分も観客席として活用されるため、最大40,000人まで収容できます。イベントの種類に応じて柔軟にキャパシティが変化することも、ベルーナドームの大きな魅力のひとつです。アクセスの良さや自然と調和した設計も含め、関東を代表するエンタメ会場として多くの人に利用されています。
1-1. ほかのライブ会場との比較
ベルーナドームと主要ドーム会場の最大収容人数と比べると、ベルーナドームは比較的小規模な部類に入ります。
会場名 | 最大収容人数 |
---|---|
ベルーナドーム | 40,000人 |
東京ドーム | 55,000人 |
京セラドーム大阪 | 55,000人 |
大和ハウス プレミストドーム札幌 | 53,820人 |
バンテリンドーム ナゴヤ | 50,619人 |
みずほPayPayドーム福岡 | 40,000人 |
出典:大和ハウス プレミストドーム「大和ハウス プレミストドームとは」
大規模会場と比較するとベルーナドームはやや小さめですが、屋根付きながらも外気を取り込む構造や自然に囲まれた立地など、独自の魅力があります。観客との距離感が比較的近く、アーティストや演出によっては一体感を得やすいという声も多く、ファンにとっては「親密な空間」として評価されることも多い会場です。規模の大小だけでは測れない良さがあるのが、ベルーナドームならではの特徴と言えるでしょう。
2. ベルーナドームの各所からの見え方
ベルーナドームには、フィールドに近い内野席や開放的な外野席、ゆったりと観戦できるテラス席など、多彩な座席が用意されています。公式noteでは、実際の座席からの見え方や雰囲気が写真付きで紹介されており、初めて訪れる方にとってもイメージしやすくなっています。
以下からは、座席の種類ごとに特徴や見え方を詳しく紹介します。
2-1. 内野エリア
ベルーナドームの内野エリアは、ステージ構成によってはアーティストとの距離が比較的近く、ライブパフォーマンスの迫力やアーティストの表情を間近で楽しめるのが大きな魅力です。野球開催時は1塁側・3塁側に分かれますが、ライブではステージ構成によってエリアの印象が大きく変わります。アリーナに近いため、演出の臨場感を直に感じたいファンにおすすめです。
座席には、ゆとりのある「内野指定席」や、前方で観覧できる「エキサイトシート」などがあり、観客のスタイルに合わせて選べます。演出の花道やセンターステージが設置される場合もあり、肉眼でアーティストを追える感動的な体験が期待できます。音響面でも比較的安定していることが多く、パフォーマンスの細部まで楽しみやすいのも特徴です。
2-2. 外野エリア
ベルーナドームの外野エリアは、アリーナや内野よりステージから距離がありますが、そのぶん全体を広く見渡せるのが特徴です。ライブでは、ドーム全体の演出や照明、観客の一体感を感じられる場所で、特にペンライトが美しく映える光景を楽しみたいファンに人気があります。
座席の傾斜がしっかりしているため前方の人に視界を遮られにくく、ステージ全体を落ち着いて見られます。また、センターステージやトロッコ演出があるライブでは、外野エリアにもアーティストが来てくれることがあり、思わぬ近距離でのパフォーマンスに出会えることも。全体の雰囲気を楽しみつつ、コストを抑えて観覧したい人におすすめのエリアです。
2-3. バックネット裏
ベルーナドームのバックネット裏は、ホームベースのすぐ後ろに位置する、内野席でも特にステージ正面にあたるエリアです。野球観戦ではピッチャーとバッターの駆け引きを真っ正面から楽しめる「臨場感の高い席」として人気です。アーティストのライブにおいても同様に、メインステージを正面から見渡せる理想的なロケーションとして人気があります。
距離こそ若干あるものの、ステージ全体を見通せる視点の高さがあり、演出や照明、ダンサーの動きまで余すことなく楽しめます。中央にセットされた大型モニターが見やすい位置にあるのもポイントで、表情などの細かな演出も把握しやすいでしょう。
音響もバランスよく届くエリアであるため、映像・音響・演出のすべてをしっかり体感したいファンにおすすめの席です。コンサートの臨場感と全体の構成美を同時に楽しみたい方にぴったりな観覧ポイントです。
3. ベルーナドーム内の施設や設備
ベルーナドームは、埼玉西武ライオンズの本拠地として知られるだけでなく、グルメやショッピングも充実したエンターテインメント空間です。場内には約70店舗が出店し、1,000種類以上のメニューを提供するなど、12球団最大級の「グルメスタジアム」としても評価されています。
グルメ面では、選手プロデュースのオリジナルメニューやクラフトビール「BREWDOG」とコラボしたピザなど、ここでしか味わえない逸品が揃っています。また、メキシコ料理専門店「L’s MEXICO」では、チーズたっぷりのケサディーヤが人気を集めています。お店によってはモバイルオーダーや座席へのデリバリーサービスも可能です。
ショッピングエリアでは、チーム公式グッズを取り扱う「ライオンズ チームストア フラッグス」や限定商品を扱うプレミアムラウンジなど、ファン必見のスポットが点在しています。
4. ベルーナドームへのアクセス
ベルーナドームは埼玉県所沢市に位置し、公共交通機関でもアクセスしやすい立地にあります。以下では、最寄駅やシャトルバス、車での来場方法など、主なアクセス手段について紹介します。予定に合わせて最適な方法を選びましょう。
4-1. 電車でのアクセス
ベルーナドームの最寄り駅は、西武鉄道狭山線の「西武球場前駅」で、駅からドームまでは徒歩約5分と非常に近く、アクセスが便利です。
主要なアクセスルートの一つは、池袋駅から西武池袋線を利用し、西所沢駅で西武狭山線に乗り換えて西武球場前駅へ向かう方法です。また、試合やイベント開催日には池袋駅から西武球場前駅までの直通電車(スタジアムエクスプレス)が運行され、乗り換えなしでアクセスできます。横浜・渋谷・新木場方面からも、西武線直通電車を利用してアクセスが可能です。
4-2. バスでのアクセス
ベルーナドームへは、土日祝日の一軍公式戦開催日に限り、立川駅北口・玉川上水駅・上北台駅~西武球場前(ベルーナドーム)間から直行バスが運行されます。乗車はICカード利用で最大347円となっており、途中停留所はなく、所要時間も短めです。試合後は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って利用しましょう。
4-3. 飛行機・新幹線でのアクセス
遠方からベルーナドームへお越しの際は、飛行機や新幹線を利用するのが便利です。
■飛行機でのアクセス
羽田空港からは、東京モノレールや京急線で都内へ移動し、池袋駅を経由して西武球場前駅まで向かうルートが一般的です。
■新幹線でのアクセス
東京駅または上野駅で下車し、山手線や東京メトロを利用して池袋駅へ。そこから西武池袋線に乗り換え、西所沢駅で西武狭山線に乗り換え、西武球場前駅で下車します。所要時間は約1時間30分程度ですが、時間帯や接続状況により変動するため、事前に乗換案内などで確認するのがおすすめです。
まとめ
ベルーナドームは、埼玉県所沢市にある多目的スタジアムで、プロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地として知られています。イベントによって最大40,000人まで収容可能で、ライブやスポーツ観戦に幅広く対応可能です。
屋根付きながら外気を取り入れる開放的な構造や、座席からの見え方のバリエーション、充実したグルメ・ショップエリアなど、来場者にとって快適な環境が整っています。アクセス面でも西武球場前駅から徒歩5分と好立地で、電車やバスはもちろん、飛行機・新幹線経由でも訪れやすい点が魅力です。
※当記事は2025年4月時点の情報をもとに作成しています