マリンメッセ福岡は、福岡市博多区にある「A館」と「B館」の2つの展示場を有するイベント施設です。福岡コンベンションセンター・福岡国際会議場と併設されており、ライブやスポーツイベント、展示会など、さまざまな催しが開催されるこの会場は、九州を代表する多目的施設の1つです。
この記事では、マリンメッセ福岡A館・B館のキャパシティや座席ごとの見え方から、アクセス手段や駐車場情報まで紹介します。来場前に知っておきたい情報をまとめているので、イベント参加の計画にぜひ役立ててください。
1. マリンメッセ福岡(A館・B館)のキャパとは
引用:福岡県の観光/旅行情報サイト「クロスロードふくおか」「マリンメッセ福岡」引用日2025/6/5
マリンメッセ福岡は、福岡市博多区にある大規模なイベント施設で、「A館」と「B館」の2つの展示場があります。
A館は、最大で15,000人を収容できる広さがあり、ライブやスポーツイベント、シンポジウム、展示会などさまざまな催しに使われている施設です。建物は天井が高く、展示スペースや観客席の配置が自由に調整できるため、国内外の人気アーティストの公演や大きな大会の会場としても活躍しています。
B館は2021年に新しくオープンした施設で、約6,000人まで収容できます。中規模のイベントに向いており、柱のない広い空間が特徴です。照明や音響の設備も整っているため、展示会やファンイベント、講演会などにも使われています。
1-1. ほかのライブ会場との比較
九州の代表的なライブ会場と比較すると、マリンメッセ福岡A館のキャパシティである15,000人は、北九州メディアドームや福岡国際センターに近いと言えます。
会場名 | 最大収容人数 |
---|---|
みずほPayPayドーム | 40,142人 |
北九州メディアドーム | 18,700人 |
海の中道海浜公園野外劇場 | 20,000人 |
福岡国際センター | 9,852人 |
出典:福岡ソフトバンクホークス「2025年度 みずほPayPayドーム福岡の定員について」
福岡のライブ会場の中では、かなり大規模なクラスのキャパがあると言えるでしょう。
2. マリンメッセ福岡A館の座席からの見え方
マリンメッセ福岡A館の座席は、大きく「アリーナ席」と「スタンド席(1F・2F)」の2つに分かれています。ライブやイベントの楽しみ方は座席によって大きく変わるため、それぞれの特徴をあらかじめ知っておくと安心です。ここでは、座る位置によって見え方がどう変わるかを詳しく紹介します。
2-1. アリーナ席
アリーナ席は、ステージと同じフロアに設置される平面の座席エリアです。ステージに近い前方ブロックは、アーティストの表情や細かい動きまで肉眼で見えることが多く、臨場感たっぷりです。「とにかく近くで推しを見たい」という方にはぴったりのエリアでしょう。特に真ん中あたりの10~20列目は、視界の良さと演出の見やすさのバランスが取れており、人気の高いエリアです。
一方で、アリーナ席には段差がないため、30列目以降になると、前方の観客に視界を遮られやすくなることがあります。ステージ全体の演出が見づらかったり、モニター頼りになったりすることもあるため、身長が低めの方は厚底の靴を履いていくと安心です。また、センターステージや花道の配置によって見え方が変わることもあるため、ステージ構成を事前にチェックしておくのもおすすめです。
2-2. 1Fスタンド
1Fスタンド席は、アリーナ席の後ろにある段差付きの可動席エリアです。座席は斜め上に配置されているため、アリーナ席よりも視界が開けており、ステージ全体を見渡しやすいのがメリットです。
特に正面のブロックでは、照明演出やフォーメーションダンスなど、全体の流れを楽しみやすくなっています。サイドブロックであれば、アーティストがステージ端に来たときの距離が近く感じられることもあります。
ただし、ステージとの距離はあるため、細かな表情を見るには双眼鏡があると便利です。アリーナ後方よりも見やすいという声も多く、バランスの取れた見え方を求める方に向いています。
2-3. 2Fスタンド
2Fスタンド席は、1Fスタンドのさらに後方にある最上段の座席エリアです。スタジアム型の会場とは異なり、2Fといっても極端に高いわけではありませんが、距離はそれなりにあります。
ステージからは最も遠い位置になりますが、その分、全体の演出や照明の美しさをじっくり楽しめます。周囲の視界が開けて、落ち着いた雰囲気で観覧できるのも2Fスタンドの魅力であり、ステージ全体の動きをじっくりと見渡したい方にはおすすめのエリアです。
一方で、アーティストの顔を肉眼で確認するのは難しいため、双眼鏡があるとより満足度が高まります。
3. マリンメッセ福岡B館の座席からの見え方
引用:福岡観光コンベンションビューロー「新施設紹介「マリンメッセ福岡B館」」引用日2025/6/5
マリンメッセ福岡B館は、1階フロアのみで構成された比較的コンパクトな会場です。2階スタンド席は設置されておらず、すべての座席がステージと同じフラットな床面に配置されます。どの位置からもステージとの距離が近く、一般的なドーム会場のアリーナ席に匹敵する距離感でライブを楽しめるのが特徴です。
ただし、ステージ構成や座席のレイアウトがイベントによって異なるため、見え方もその都度変化します。座席に傾斜がないため、前方席ではライブを間近で楽しめる一方、後方座席では前の人の頭や身体で視界が遮られてステージが見えづらくなる場合もあります。
4. マリンメッセ福岡へのアクセス
マリンメッセ福岡へは、電車・バス・自動車のいずれでもアクセスできます。駅やバス停から少し歩く必要はありますが、博多や天神といった主要エリアからの交通の便がよい立地なので、さほど時間はかかりません。
以下では、マリンメッセ福岡へのアクセス方法を紹介します。
4-1. 電車
電車でアクセスする場合は、福岡市営地下鉄の「呉服町駅」「千代県庁口駅」「中洲川端駅」から歩いて向かえます。いずれの駅からも徒歩15~18分ほどで移動可能です。
- 地下鉄箱崎線「呉服町駅」6番出口から徒歩約15分
- 地下鉄箱崎線「千代県庁口駅」2・3番出口から徒歩約16分
- 地下鉄空港線「中洲川端駅」7番出口から徒歩約18分
博多駅から向かう場合は、「中洲川端駅」で下車するのが、向かう先が分かりやすくおすすめです。天神駅からであれば「呉服町駅」で降りてもアクセスしやすくなっています。
4-2. バス
JR博多駅や天神からは、西鉄バスがマリンメッセ福岡前まで直通運行しています。乗り換えが不要なので、荷物が多いときや雨天時にも便利です。
- 博多駅西日本シティ銀行前F乗り場 → マリンメッセ前
- 天神ソラリアステージ前2A乗り場 → マリンメッセ前
- 天神旧コア前(7番乗り場) → マリンメッセ前
特におすすめなのは「天神ソラリアステージ前2A」から乗るルートです。料金が安く、所要時間も短いため、多くの来場者が利用しています。どのルートも10~15分間隔でバスが運行しているため、スムーズに移動できます。ただし、イベント当日は混雑することもあるため、余裕を持って出発しましょう。
4-3. 自動車
車でのアクセスも可能で、博多駅からは約12分、天神からは約8分、福岡空港からは約20分で到着します。
マリンメッセ福岡には合計1,289台まで停められる有料駐車場が3つ用意されています。
- マリンメッセ福岡第1駐車場:最大収容台数790台、20分100円(1日最大1,000円)
- 第2駐車場:最大収容台数328台、1日600円(イベントにより変更・利用不可の場合あり)
- 第3駐車場:最大収容台数171台1日600円(イベントにより変更・利用不可の場合あり)
仮にすべての施設駐車場が満車だったとしても、マリンメッセ福岡周辺には複数の民間駐車場があります。時間に余裕を持って出発すれば、慌てずに駐車スペースを確保できるでしょう。
まとめ
マリンメッセ福岡のA館とB館では座席の見え方もそれぞれ異なり、アリーナ席は迫力ある視界、スタンド席は全体を見渡せる視野が魅力です。また、B館はアリーナ席しかないため、後列の座席ではステージが見えづらくなりやすい点に注意して、座席表を確認の上で席を選びましょう。
マリンメッセ福岡は電車・バス・自動車など多様なアクセス手段があり、都市部からの移動にも便利です。駐車場も複数完備されているため、車での来場にも対応できます。ただし、イベント当日は混雑しやすいので、混雑状況を見極めて早めに会場入りしておくのがおすすめです。
※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています