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国立競技場のキャパシティは?座席ごとの見え方やアクセス方法も紹介

国立競技場のキャパシティは?座席ごとの見え方やアクセス方法も紹介

東京都新宿区にある国立競技場は、国内最大級の多目的スタジアムとして、スポーツの国際大会から大型音楽イベントまで幅広く活用されています。ほかのライブ会場に比べて圧倒的なキャパシティで、アリーナや3層スタンドなど多彩な座席構造も魅力のひとつです。

当記事では、国立競技場の具体的なキャパや各エリアからの見え方、電車・バス・車でのアクセス方法などを紹介します。初めて訪れる方はぜひ参考にしてください。

1. 国立競技場のキャパは何人?

国立競技場は、東京都新宿区にある日本を代表するスタジアムで、2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場としても知られています。陸上競技やサッカーの国際試合のほか、コンサートなどの大規模イベントにも使用される多目的施設です。

常設の観客席数は約60,000席で、スポーツ観戦時には最大で約68,000人まで収容可能とされています。コンサート開催時にはグラウンド部分を座席として活用することで、最大収容人数は約80,000人に達する場合もあります。

広大な敷地と最新設備を備えた国立競技場は、視界の確保や音響対策も緻密に設計されており、イベントの種類に応じて柔軟に運用されているのが特徴です。日本国内はもちろん、海外からの観客にも高い評価を得ているスタジアムです。

1-1. ほかのライブ会場との比較

国立競技場のコンサート開催時の最大収容人数である約80,000人は、国内でもトップクラスの規模を誇ります。以下の会場と比較しても、その大きさは際立っています。

会場名 最大収容人数
国立競技場 約80,000人
東京ドーム 55,000人
日産スタジアム 72,327人
大和ハウス プレミストドーム札幌 53,820人
味の素スタジアム 48,013人
埼玉スタジアム2002 63,700人

出典:東京ドームシティ|東京ドーム「東京ドームとは」

出典:大和ハウス プレミストドーム「大和ハウス プレミストドームとは」

出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ「横浜国際総合競技場」

出典:味の素スタジアム「設備」

出典:埼玉スタジアム2〇〇2「スタジアムについて」

国立競技場のキャパシティは、特にスタジアムクラスのアーティストや大規模フェスにとっては理想的な会場と言えます。大規模な音楽イベントや国際的なスポーツ大会の会場として選ばれることが多く、アーティストにとっても“夢の舞台”とされることが多い場所です。キャパだけでなく、都心にありながらアクセスも良好な点も大きな魅力のひとつです。

2. 国立競技場の各所からの見え方

国立競技場には、アリーナ席・スタンド席(1層~3層)など多彩な座席が用意されています。ライブやイベントではステージの位置によって見え方が大きく異なり、アリーナはステージに近い迫力ある視界が魅力です。一方、上層のスタンド席は全体を俯瞰でき、照明や演出を楽しむのに適しています。

以下では、それぞれの席からの見え方について解説します。

2-1. アリーナ席

国立競技場のアリーナ席は、ライブやイベント開催時にフィールド部分(107m×71m)に設けられる仮設席です。ステージの配置によって見え方が大きく変わりますが、いずれにおいてもステージに近いエリアであるため、アーティストの表情や演出の迫力を間近で楽しめるのが最大の魅力です。

ただし、アリーナ席はフラットな地面に座席を設置するため、前列に背の高い観客がいると視界が遮られやすい点には注意が必要です。席のブロックや番号、ステージ構成を事前に確認しておくことで、自分に合ったポジション選びがしやすくなります。

また、スピーカー位置や座席配置によっては音の反響や偏りを感じるものの、アリーナ席は音響面でも臨場感が強い傾向にあり、重低音や振動が体に直接伝わってくるような体験ができる点も特徴です。臨場感を重視する方や、アーティストとの一体感を求める方にはおすすめの座席エリアといえるでしょう。

2-2. スタンド1層

国立競技場の1層スタンドは、ピッチに最も近い位置にあり、スポーツ観戦やライブイベントで高い臨場感を味わえるエリアです。​メインスタンドやバックスタンドの中央付近では、選手の表情やステージ上のアーティストの動きまで肉眼で捉えることができ、迫力ある体験が可能です。

一方で、スポーツ観戦時の1層スタンドの最前列では、広告看板やピッチの傾斜により視界が遮られることがあり、後方の攻防が見えづらい場合があります。​また、屋根の構造上、前方の座席では雨天時に濡れる可能性があるため、天候に注意が必要です。

座席にはしっかりと傾斜がつけられており、前方の人の頭で視界が遮られにくい設計になっています。トロッコやセンターステージを活用したライブでは、思わぬタイミングで近距離のパフォーマンスを体感できることもあるでしょう。

2-3. スタンド2層

スタンド2層は、スタンド1層の上部に位置し、より高い位置からステージを見下ろすエリアです。​スタンド2層の座席は1層よりも傾斜が急であるため、前方の観客によって視界が遮られることが少なく、ステージ全体を俯瞰的に見ることができます。​特にメインスタンドやバックスタンドの中央付近の席では、ステージの全体像や演出を把握しやすく、ライブの構成を楽しむのに適しています。

また、スタンド2層の座席は、1層に比べてチケット価格が抑えられていることが多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢となります。​ただし、ステージからの距離があるため、アーティストの表情や細かな動きを肉眼で捉えるのは難しく、双眼鏡の使用を検討すると良いでしょう。​スタンド2層の座席は、日差しの影響を受けやすい位置にあるため、昼間の公演では日焼けや熱中症対策をするのがおすすめです。

2-4. スタンド3層

スタンド3層は、スタジアムの最上部に位置し、ピッチ全体を広く見渡せるエリアです。そのため、サッカー観戦では戦術やフォーメーションの変化を把握しやすく、戦術的な観戦を楽しみたい方に適しています。ただし、距離があるため、選手の表情や細かな動きを捉えるのは難しいでしょう。

ライブイベントでも、3層席からはステージ全体の構成や照明、演出を一望できるのが魅力です。ドーム全体の雰囲気を味わいたい人にはおすすめですが、ステージとの距離が遠いため、アーティストの表情をはっきり見るには双眼鏡があると安心です。特に後方の座席では、スクリーン越しでの鑑賞が中心になることを念頭に置きましょう。

3. 国立競技場へのアクセス

国立競技場は東京都新宿区に位置し、複数の交通手段でアクセスしやすい立地にあります。JRや地下鉄などの公共交通機関を使えば、都内各所からスムーズに到着できる点が大きな魅力です。以下では、電車・バス・車でのアクセス方法をそれぞれ詳しく紹介します。

3-1. 電車でのアクセス方法

国立競技場へはJR総武線や都営大江戸線、東京メトロ銀座線などから訪れることができます。以下で詳細を解説します。

■都営大江戸線「国立競技場駅」:​A2出口から徒歩約1分で「千駄ヶ谷門」に到着します。​ただし、ホームが地下深くにあるため、混雑時には地上に出るまでに時間がかかることがあります。

■JR中央・総武線「千駄ヶ谷駅」:​徒歩約5分でアクセス可能です。​駅からの道のりは比較的平坦で、混雑時でもスムーズに移動できます。

■JR中央・総武線「信濃町駅」:​徒歩約9分でアクセスできます。​少し距離はありますが、混雑を避けたい場合におすすめです。

■東京メトロ銀座線「外苑前駅」:​3番出口から徒歩約9分で「外苑門」に到着します。​途中には「秩父宮ラグビー場」や「神宮球場」などのスポーツ施設があり、散策しながら向かうことができます。

3-2. バスでのアクセス方法

国立競技場周辺には、都営バスの停留所が複数あります。​主なバス路線と停留所は以下の通りです。

■都営バス「早81」系統:​渋谷駅東口から早大正門までを循環しており、「千駄ヶ谷駅前」や「明治公園前」などの停留所が競技場近くにあります。

■都営バス「黒77」系統:目黒駅前から千駄ヶ谷駅前を経由し、競技場周辺へのアクセスが可能です。

バスは道路状況によって遅延する可能性があるため、時間に余裕を持って利用することをおすすめします。

3-3. 自動車でのアクセス方法

国立競技場には専用駐車場がなく、車での来場は基本的に推奨されていません。どうしても車を利用する場合は、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。スタジアム周辺には「タイムズ千駄ヶ谷駅前」や「リパーク千駄ヶ谷1丁目第2」など複数の駐車場がありますが、イベント開催時は大変混雑するため、早めの到着が望まれます。特に大規模イベント開催日は、公共交通機関の利用が安心です。

まとめ

国立競技場は東京都新宿区に位置する国内有数の多目的スタジアムで、スポーツや音楽イベントに広く利用されています。コンサート開催時の最大収容人数は約80,000人にのぼり、全国でもトップクラスの規模を誇ります。

アリーナ席は臨場感抜群、スタンド席は演出全体を見渡せるなど、座席ごとに異なる魅力があります。アクセスも良好で、JR総武線や都営大江戸線など複数の駅から徒歩圏内です。初めて訪れる方でも安心して楽しめる会場です。

※当記事は2025年4月時点の情報をもとに作成しています

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