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「うっせぇわ」で話題になったAdo(アド)とは?経歴や魅力を紹介

「うっせぇわ」で話題になったAdo(アド)とは?経歴や魅力を紹介

Adoさんとは、デビュー曲「うっせぇわ」で一躍人気を獲得したクラウドナインに所属する歌い手・歌手です。デビュー前はニコニコ動画で歌い手として活躍し、デビュー後は歌手活動だけでなく、劇場版アニメの声優など活動の幅を広げています。他の方には真似できないような独自の歌唱力を持ち、音楽業界で唯一無二の存在を放っています。

当記事では、Adoさんの経歴や名前の由来・魅力と、「うっせぇわ」が人気になった理由を解説します。Adoさんについてもっと知りたいという方は必読です!

1.「うっせぇわ」で話題になったAdo(アド)とは?

名前 Ado(アド)
生年月日 2002年10月24日
※2023年3月時点で20歳
出身地 東京都
好きな食べ物 寿司
レーベル Virgin Records
ファンサイトの名称 Adoのドキドキ秘密基地

Adoさんは、2020年10月23日にリリースされた「うっせぇわ」という楽曲でメジャーデビューをした歌手です。「うっせぇわ」はボカロPのshudouさんが作詞作曲した楽曲で、デビュー当時Adoさんが18歳の高校生であったことも含め大きな話題を呼びました。

Adoさんは歌い手の文化を尊重し、デビュー当時からメディアや取材などへの顔出しをしない秘密のベールに包まれた存在です。最近では初のライブを開催し、音源以上の迫力ある生歌と生歌だからこそできる歌唱アレンジで、さらに熱烈なファンを獲得しています。

1-1.Adoの名前の由来

Adoさんは、小学校の国語の授業に登場した狂言の役柄で用いられる、「シテ」と「アド」の言葉の持つ響きのかっこよさから「Ado」と名付けました。

名前を「Ado」と命名した後に、狂言でアドがシテを支える脇役だということから、「歌で誰かの人生を支える脇役になれたら」という意味を後付けしています。

1-2.Adoの経歴

Adoさんは、2017年1月に自宅のクローゼットで録音したボカロ楽曲「君の体温」のカバーをニコニコ動画に投稿し、歌い手としての活動をはじめました。2019年には「金木犀」や「シカバネーゼ」といったボカロPの制作する楽曲にボーカリストとして参加するなど、徐々に活動の輪を広げ頭角を表します。

ずば抜けた歌唱力が反響を呼び、当時高校生だったAdoさんは2020年10月、ついにデビューシングル「うっせぇわ」でメジャービューを果たしました。

Adoさんは「うっせぇわ」での圧倒的な歌唱力と楽曲の衝撃的な歌詞で爆発的にヒットし、一躍日本中の誰もが知るボーカリストへと駆け上がります。「レディメイド」「ギラギラ」「踊」などの楽曲を次々と発表し、2023年3月現在まで短いスパンで何曲もの大ヒットをリリースしました。

楽曲の中でも「踊」は「うっせぇわ」に続きストリーミング再生回数が3億回突破。続いて「ギラギラ」「阿修羅ちゃん」「新時代」「私は最強」が軒並み億再生を達成しました。

2.Adoの「うっせぇわ」が人気になった理由

Adoさんは「うっせぇわ」リリース当時、1,000万回再生くらいいけばいいなと思っていました。しかし、歴代最年少でストリーミング累計再生1億回を超え、18歳の誕生日の翌日に渋谷のビジョンに流れる「うっせぇわ」を見て大変驚いたと語っています。

「うっせぇわ」は2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」へ選出され、同年の「第63回 輝く!日本レコード大賞」にて特別賞を受賞しています。

「うっせぇわ」が多くの方の心に刺さり、大反響を得た理由を以下で解説します。

2-1.若者の想いを代弁した歌詞

社会現象を起こした「うっせぇわ」が圧倒的人気を誇る理由の1つは、若者の内に秘めた不満や想いを代弁してくれる歌詞です。常識や固定概念・社会での暗黙のマナーに対する違和感を、心の中に閉まっている方が多い現代の若者の本音を象徴しています。

内なる想いを強い口調で終始代弁してくれる歌詞は聴く人に衝撃を与えるとともに、強く惹き込まれる要因になったと考えられます。

2-2.強烈で独特な歌い方

Adoさんの持つ豊かな表現と聴く方をたちまち魅了する強烈で独特な歌い方は、「うっせぇわ」大ヒットの根元です。

衝撃的な歌詞にひけを取らない、Adoさんの七変化する歌い方は唯一無二と言えます。ハスキーボイスで奏でられる爽快なシャウトや直球で放つ高音、瞬時に入るファルセットなど聴く方を終始魅了する力を持っています。

3.Adoの魅力

Adoさんは、力強い歌い方と飾らないさっぱりとした性格から、女性のファンだけではなく男性ファンも多いところが魅力的です。元歌い手の現役女子高生シンガーというブランディングも、大人びた声色や迫真の歌声との間にギャップが生まれ、惹き込まれる要因となっています。

Adoさんの数ある魅力の中から、代表的な3つの魅力について紹介します。

3-1.圧倒的な歌唱力

個性的な歌声と抜群の声量がAdoさんの魅力の1つです。一度聞けば忘れられない強い個性を持った歌声を持ち、歌詞が持つ意味や感情ごとに歌い方を変化させます。

がなり声からの伸びやかなファルセット、透き通った高音からのシャウトなどは、通常多用すると楽曲がまとまりにくくなる歌唱技術です。しかし、Adoさんは圧倒的な歌唱力で自然に歌いあげ、多彩な歌い分けで聴く方をより深く惹き込んでいます。

3-2.ずば抜けた表現力

多彩な発声ができるため、楽曲の世界観を表現する能力が非常に高いAdoさん。歌詞を読み説き、数多くの歌唱技術をいとも簡単に操ります。

歌詞に合わせてがなり声やウィスパーボイスなど全く異なる歌声で表現し、別人ではないかと錯覚するほど曲調によって声色を変えます。難しい楽曲が多い中、心情を乗せて違和感なく見事に歌いこなせるのがAdoさんの魅力です。

3-3.普段とのギャップ

Adoさんはゲーム配信やラジオ配信でファンの方と交流を取り、お喋りな一面を持っています。トークのスキルが高く、ファンからは飾らず可愛らしい普段の姿も人気です。話す声と歌う声のギャップが好きという声も多く聞かれます。

Adoさんがデビュー前に歌い手のリスナーだったこともあり、リスナーの気持ちを自然に汲んだ優しい気遣いや理解する心がよりファンの心を掴んでいるのでしょう。

4.Adoの代表曲を3曲紹介

Adoさんは、「うっせぇわ」を筆頭にヒット曲を連発しています。「レディメイド」や「阿修羅ちゃん」などアップテンポな楽曲から、「心という名の不可解」や「会いたくて」など心に沁みるバラードまで曲調はさまざまです。

曲によって作り手が異なるAdoさんの楽曲ですが、それゆえに曲によってAdoさんの多彩な魅力が発揮されます。それぞれの楽曲をすべてAdoさん節で歌いあげる、凄まじい歌唱力です。

以下では、数あるヒット曲の中から厳選したAdoさんの代表する曲を3曲紹介します。

4-1.踊

「踊(オド)」は、作詞はDECO*27さん、作曲・編曲はGigaさんとTeddyLoidさんが担当したAdoさんの4曲目のシングルです。

踊りだしたくなるような軽快なダンスミュージックで、ドスの効いた低音からスパッと爽快感のある高音までパワフルに歌いあげられています。何度も聴きたくなる中毒性のあるリズミカルな曲調と、Adoさんの多彩な歌唱テクニックの虜になってしまう楽曲です。

4-2.ギラギラ

「ギラギラ」は、ボカロPのてにをはさん作詞作曲の3曲目のシングルです。クリシェと呼ばれる和音の一部のみをずらしていく手法が用いられており、容姿にコンプレックスを持つ少女のミステリアスな寂しさや怖さが感じられます。

繊細さを感じる歌声から太く力強い歌声に変化しているサビは、儚さがありながらも芯の強い少女の心情を見事に表現しています。

「もしも神様が左利きなら どんなに幸せか知れない」と、皆と同じがよしとされることへの生きづらさを泣きそうな声で歌っているのが印象的です。

4-3.新時代

「新時代」の楽曲制作者は、音楽プロデューサーの中田ヤスタカさんです。映画「ONE PIECE FILM RED」のオリジナルキャラクター、「ウタ」の歌唱キャストとして映画の主題歌をAdoさんが担当しました。

「新時代」では今までのAdoさんの楽曲とは異なる声色で、終始澄んだ歌声が響き渡ります。これまで「陰」が見え隠れする楽曲が大半を占めていたAdoさんですが、劇場版アニメのウタとして歌うことで殻を突き破った清々しい明るい楽曲となりました。

Adoさんのこれまでの歌唱とは異なる曲調・声色であるにもかかわらず、自分の楽曲としてものにしているのは圧倒的な歌唱力と表現力だからでしょう。

まとめ

Adoさんは、2020年10月23日に「うっせぇわ」でデビューしたアーティストです。2017年のデビュー前からニコニコ動画に歌ってみた動画を投稿し、ずば抜けた歌唱力で話題になっていました。デビュー当時18歳の高校生とは思えない、圧倒的な歌声であったことから爆発的に注目を浴びます。

「うっせぇわ」が人気になったのは、現代の若者の心情を代弁したダイレクトな歌詞と、歌詞の意味を表現したAdoさんの強烈な歌声からです。唯一無二とされるAdoさんの歌い方は曲・歌詞によってさまざまな歌い方で表現されます。歌っているときとは異なるおしゃべりな姿も、ファンの心を掴む魅力の1つです。

※当記事は2023年3月時点の情報をもとに作成しています

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