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Aimerの読み方は「エメ」経歴・代表曲を解説!コラボしたアーティストも

Aimerの読み方は「エメ」経歴・代表曲を解説!コラボしたアーティストも

Aimerさんは、凛とした強さと女性らしい繊細さを併せもった独特のハスキーボイスで数々の楽曲を歌い上げる女性シンガー、作詞家です。Aimerさん最大の魅力と言われる魅力的な歌声は、15歳のころに喉の酷使によって声が出なくなり半年間の沈黙療法を経て、喉の負担を抑えた歌い方を練習したことで得ました。

当記事では、Aimerさんの名前の読み方や経歴、代表曲などAimerさんの魅力を紹介します。Aimerさんに興味のある方は、ぜひご一読ください。

1.Aimer(エメ)とは?読み方や経歴を紹介

アニメ「鬼滅の刃」の主題歌とタイアップしたことで、近年注目を集めるシンガーソングライターのAimerさん。読み方は「エメ」で、自身の長年の愛称とフランス語で「愛する」という意味を持つ言葉「aimer」から名づけました。ハスキーで甘い響きを持つ独特の歌声と、胸に迫るものを感じさせる力強い歌詞が数々のアーティストからも一目を置かれています。

Aimerさんは、2011年にシングル「六等星の夜/悲しみはオーロラに/TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」でデビューを飾りました。タワーレコード店舗限定CD購入者招待のインストアライブから規模を拡大し、2016年には全国ホールツアー、2017年には初の日本武道館公演を開催しています。2022年には紅白歌合戦への初出演も果たしました。本名や出身地、年齢、生年月日など女性であることと顔以外のプロフィールがほぼ公開されていません。

1-1.Aimerの別名義「aimerrhythm」

Aimerさんには、作詞家としての別名義で「Aimerrhythm」というアーティスト名があります。タイアップ作品で描かれる世界観に自身の経験を重ね合わせた歌詞は、作品の魅力を見事に引き立てるものばかりです。

有名なタイアップ曲として「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」の主題歌「Brave Shine」や、映画「累-かさね-」主題歌の「Black Bird」があります。

1-2.Aimerと鬼滅の刃

Aimerさんの楽曲の中でも、特に根強い人気を誇るのがアニメ「鬼滅の刃」遊郭編のテーマソングとしてタイアップした「残響散歌」、「朝が来る」の2曲です。OP曲「残響散歌」はAimerさんが作詞を担当していて、作品の世界観をよく表した歌詞が鬼滅ファンからも高く評価されています。

アニメ「鬼滅の刃」は、家族を鬼に殺された少年「竈門炭治郎」が、鬼になってしまった妹「禰豆子」を人間に戻すため戦いの日々に身を投じるというストーリーです。遊郭編では、主人公炭治郎が「鬼殺隊」最高位の剣士である音柱の「宇髄天元」とともに、鬼の棲む遊郭へと赴きます。

梶浦 由記さんが作詞・作曲を担当しているED曲「朝が来る」では、明るい光の訪れを感じさせるメロディが印象的です。Aimerさんはどう表現すれば、この光あふれる曲調を最も引き立てられるかという点で試行錯誤したそうです。

2.Aimerの魅力

Aimerさんの魅力と言えば、一度聴けば心に刻まれるような独特のハスキーボイスです。声帯を使いすぎて声が出なくなるという経験を経たAimerさんが、喉に負担をかけないようにと模索したのが現在のハスキーな声の出し方です。甘くかすれる低音とよく伸びる響きのいい高音で、ポップな曲からしっとりと憂いを帯びたバラードまでさまざまな表情を歌い上げます。

唯一無二の歌声を持つAimerさんですが、歌声が曲のリズムやコード感をもっとも引き立てる形になるよう、常に意識しながら歌っています。タイアップ曲では深く理解できるまで作品と向き合い、愛と尊敬を持って曲作りをされています。

一人ひとりの痛みや孤独感に寄り添う歌手でありたいというAimerさん。音楽にも人にも誠実な姿勢で向き合い続けているからこそ、多くのファンに愛されています。

3.Aimerとコラボした数々のアーティスト

Aimerさんの作品は、さまざまなアーティストからの楽曲提供を受けたコラボ作品が多いのも特徴です。ここでは、Aimerさんに楽曲を提供している3人のアーティストと、コラボ楽曲が生まれた背景について紹介します。

Vaundy
Vaundyさんは、作詞作曲から映像ディレクションまで幅広くセルフプロデュースを手がけるマルチアーティストとして活躍しています。Aimerさんとは「地球儀 with Vaundy」でコラボしました。横ノリを意識したグルーヴ感のある曲は、Aimerさんの新しい魅力を提供したいという気持ちが込められています。
TAKA(ONE OK ROCK)
TAKAさんは、エモーショナルかつダイナミックな曲調とライブパフォーマンスが魅力のバンド「ONE OK ROCK」のボーカリストです。「ONE OK ROCKらしい激しい曲調にチャレンジしたい」というAimerさんのリクエストに応えた「insane dream」をはじめ、5曲を提供しています。
野田洋次郎
RADWIMPSのギターボーカルを担当する野田さんは、「君の名は。」「天気の子」などで映画音楽も手がけています。野田さんがあたため続けていた大切な曲に、Aimerさんが歌声を乗せて生まれたのが「蝶々結び」です。「蝶々結び」は4thアルバム「daydream」に収録されています。知り合ってやりとりを交わすうちに、野田さんからAimerさんに楽曲を持ちかけたことをきっかけにコラボが実現しました。

4.Aimerの代表曲を4曲紹介

Aimerさんは2011年に「六等星の夜」でメジャーデビューしました。以来、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の主題歌となった「RE:I AM」など、アニメや映画とタイアップした曲を次々とリリースしています。

以下では、さまざまな楽曲の中でもAimerさんを代表する人気曲を4曲紹介します。

4-1.蝶々結び

片方を引っ張れば簡単にほどけてしまう蝶々結びの儚さを、人と人との関係に喩えた歌詞が印象的な曲です。楽曲を提供した野田洋次郎さんが、ピアノとユニゾンで参加しています。

両方から引っ張らないと作れない蝶々結びを、恋人と2人で引っ張り完成させるという最後の展開で、この歌がやさしいラブソングだと気づかされる名曲です。Aimerさんの甘いハスキーボイスがやさしい曲調に彩りを添えます。

4-2.Brave Shine

アニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」の主題歌としてタイアップした曲です。自分の弱さと向き合い、強くなりたいと願う主人公の気持ちに寄り添った歌詞は、Aimerさん自身が声を失ったときの挫折感を重ねたものでもあります。歌の中に挟まれるブレスと、切なさや揺らぎを感じさせる伸びやかな高音が、痛ましくも切実な想いを感じさせます。

4-3.カタオモイ

「androp」の内澤 崇仁さんが作詞・作曲を務めた曲です。「年を取ってシワが増えても、ギターが思うように弾けなくなっても、愛している」という印象的なフレーズで始まるラブソングです。「君」と「僕」それぞれの夢(=片想い)がかなう喜びを、繊細でありながらどこか明るいギターサウンドと、Aimerさんの優しい歌声で表現しています。

4-4.残響散歌

テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編のオープニングテーマとして一躍有名になった曲です。「鬼滅の刃」の舞台となる大正時代初期を思わせる、きらびやかでありながらどこかレトロさを感じさせるイントロで始まります。サビまで駆け抜けるような疾走感のある曲調が、登場人物たちの葛藤と覚悟、激しい戦いを彷彿とさせます。

「声」や「奏でて」など、物語の中心人物である宇髄天元を思わせる言葉が数多く織り込まれている点は、作品と丁寧に向き合うAimerさんらしさが感じられます。また、「燃える花」という歌詞は、前作無限列車編の主題歌としてアーティストのLiSAさんが歌っていた「紅蓮華」を思わせます。「LiSAさんから大切なバトンを受け取った」とコメントしていたAimerさんならではの、想いのこもった歌詞と言えるでしょう。ED曲「朝が来る」も収録されたCDシングルはオリコン週間ランキング1位を獲得しています。

まとめ

Aimerさんは、独特の甘い響きを持つハスキーボイスで数々の楽曲を歌い上げるアーティストです。名前の読み方は「エメ」と読み、自身の愛称とフランス語で「愛する」を意味する「aimer」から名づけました。これまでにONE OK ROCKのTAKAさんやVaundyさんなど数々のアーティスト、鬼滅の刃や機動戦士ガンダムUCなど多くのアニメとコラボをしています。

Aimerさんは魅力的な声で楽曲の歌詞や想いが聴いた方に伝わるように、歌い方も意識して歌っているのが特徴です。聴く人の痛みや孤独に寄り添う歌手でありたい、私の歌で救える方がいたら嬉しいというAimerさんの想いが、Aimerさんの歌う全ての楽曲に込められています。

※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています

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