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米津玄師が作ったボカロ曲のおすすめ5選!ハチ時代の経歴も解説

米津玄師が作ったボカロ曲のおすすめ5選!ハチ時代の経歴も解説

米津玄師さんはドラマやアニメなどの主題歌を多く担当し、幅広い世代から人気を博しているシンガーソングライターです。米津玄師さんは、現在の名義でデビューする前、「ハチ」名義で数々のボーカロイド楽曲を発表しています。

当記事では、米津玄師さんの「ハチ」時代からの経歴とともに、ボーカロイドを使用した米津玄師さんの代表曲についても解説します。米津玄師さんの楽曲をもっとたくさん知りたい方は、ぜひ当記事をご覧ください。

1.米津玄師のプロフィールは?

米津玄師さんはシンガーソングライターとして多くの人気楽曲を手がける傍ら、音楽プロデューサーや動画制作などもこなすアーティストです。手がける楽曲はドラマやアニメなどに多く起用され、音楽シーンに精通しているファンに限らず、幅広い世代から人気を集めています。

  • 生年月日:1991年3月10日
  • 出身地:徳島県

米津玄師さんの楽曲制作は、小学生の頃「BUMP OF CHICKEN」の楽曲を耳にしたことから始まります。その後、バンドを結成するなど、精力的に音楽活動をされていました。

専門学生の頃ボーカロイドと出会い、ボカロPの「ハチ」さんとして本格的に楽曲制作・楽曲発表を始めています。

ここでは、ハチさんとして活動したボカロP時代と、米津玄師さんとして活動している現在までの経歴をご紹介します。

1-1.「ハチ」名義時代の経歴

米津玄師さんは、2009年にボカロPの「ハチ」さんとしてニコニコ動画でデビューしています。「初音ミク」「GUMI」「巡音ルカ」を使用した楽曲と、動画内に用いられているイラストが話題となり人気を集めました。

現在公開されている中で1番古い動画は、ニコニコ動画に投稿された楽曲です。

  • タイトル:お姫様は電子音で眠る
  • 投稿日:2009年5月20日
  • ボーカロイド:初音ミク

「お姫様は電子音で眠る」は「おとぎ話」をテーマに制作された楽曲です。動画投稿から段々と再生回数を増やし、のちにハチさん名義で10作目となる10万回再生を達成、殿堂入りを果たしています。

ハチさんの名前が広まったのは、活動開始から4作目に発表した楽曲がきっかけです。「結ンデ開イテ羅刹ト骸」のタイトルで発表した楽曲はミリオン再生を達成。ボカロ界でハチさんの知名度を一気に高めた代表作となっています。

なお、米津玄師さん名義で活動を開始した後も、ハチさん名義で「ドーナツホール」と「砂の惑星」の2曲を発表しています。

1-2.「米津玄師」名義時代の経歴

米津玄師さんは、2012年から本名である「米津玄師」としてアーティスト活動を始めています。ニコニコ動画やYouTubeにて「ゴーゴー幽霊船」や「恋と病熱」などの楽曲を発表し、若い世代を中心に人気を集めました。

2013年にメジャーデビュー曲「サンタマリア」を発売以降も、数々の人気楽曲を発表しています。

  • 2014年「アイネクライネ」
  • 2016年「LOSER」
  • 2018年「Lemon」
  • 2022年「KICK BACK」

「Lemon」は、テレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌に起用された楽曲です。CD・配信で200万セールスを突破、最優秀ドラマソング賞を受賞しています。リリースされた2018年にはNHK紅白歌合戦に出場し、日本国内での認知度をさらに高めました。

また、自身が歌唱する楽曲の制作だけではなく、菅田将暉さんなど他アーティストへの楽曲提供やプロデュース活動なども行っています。

2.米津玄師のボカロ曲おすすめ5選

ハチさん名義で発表されたボカロ曲は、米津玄師さん本人による作詞・作曲とボーカロイドの歌声が掛け合わさり、独自の世界観を感じる楽曲に仕上がっています。楽曲のテーマはそれぞれ大きく異なり、季節を反映させたものや人間の感情を取り上げたものなどさまざまです。

  • 2009年「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」:ハロウィンがテーマ
  • 2010年「ワンダーランドと羊の歌」:夏のお祭りをイメージ
  • 2010年「リンネ」:「別れのドロドロしたもの」がテーマ

ここでは、米津玄師さんが制作したボカロ曲の中でも、特に代表曲と言える5曲をご紹介します。

2-1.結ンデ開イテ羅刹ト骸

「結ンデ開イテ羅刹ト骸」は、ハチさん名義で発表した4作目の楽曲です。

  • 投稿日:2009年7月6日
  • ボーカロイド:初音ミク
  • ハチ 2ndアルバム「OFFICIAL ORANGE」収録曲

投稿から3日で10万回再生を突破し、ミリオンも達成した本楽曲は「違和感」と「無邪気」がテーマとなっています。花札をモチーフに制作された和を感じるMVには、米津玄師さんがマウスで手書きしたイラストが用いられています。

タイトルの「羅刹」は人を食う悪鬼の意味があり「骸」は死体を意味する言葉です。歌詞やMVには不気味な雰囲気が漂う言葉と演出も取り入れられており、ホラー要素のある楽曲に仕上がっています。

2-2.マトリョシカ

「マトリョシカ」は、「馬鹿っぽく」「どんちゃんした」イメージで作られた楽曲です。

  • 投稿日:2010年8月19日
  • ボーカロイド:初音ミク・GUMI
  • ハチ 2ndアルバム「OFFICIAL ORANGE」収録曲

ファンには、聴くほど味を感じるスルメ曲と呼ばれています。特にサビの部分は言葉遊びによって生まれる面白さと、リズミカルでクセになる曲調が魅力の一曲です。

タイトルに用いられているマトリョシカとは、人形の中から一回り小さな人形が繰り返し出てくるロシアのおもちゃを指します。米津玄師さんが曲を発表するたびに、自身の意図とは異なる解釈をするファン達からマトリョシカを連想し、制作された楽曲と言われています。

2-3.パンダヒーロー

「パンダヒーロー」は、ニコニコ動画に動画が投稿されてから約30時間で10万回再生を突破した大人気楽曲です。曲に振り付けして踊り、動画を投稿する「踊ってみた」でも多く起用されています。

  • 投稿日:2011年1月23日
  • ボーカロイド:GUMI
  • ハチ 2ndアルバム「OFFICIAL ORANGE」収録曲

タイトルに英雄を意味する「ヒーロー」が用いられていますが、本楽曲のヒーローは金属バットを武器にして登場します。悪役とも思えるヒーローの設定や、MVに登場する特徴的な2人のキャラクターが印象に残る楽曲です。

サビの部分は擬音が用いられリズミカルに作られており、一度聞くと耳に残るような中毒性があるメロディとなっています。

2-4.ドーナツホール

「少年漫画っぽさ」をイメージして制作された「ドーナツホール」は、ハチさん名義でミリオンを達成した8曲目の楽曲です。

  • 投稿日:2013年10月28日
  • ボーカロイド:GUMI
  • 米津 玄師 2ndアルバム「YANKEE」収録曲(セルフカバーバージョン)

本楽曲は「パンダヒーロー」の動画投稿から、2年9か月ぶりに発表されています。米津玄師さん本人がギターで参加し、生演奏のバンドサウンドで制作されたメロディは、歴代のハチさん名義のボカロ曲とは異なる印象の仕上がりです。

MVにはGUMIや初音ミク、鏡音リン・レンに似たキャラクターが登場します。米津玄師さんによって描かれたキャラクターが、軽快なメロディに合わせて次々に切り替わるMVに惹き込まれる楽曲です。

2-5.砂の惑星

「砂の惑星」は、初音ミクの誕生10周年を記念して制作されました。ハチさん名義で制作したボカロ曲としては「ドーナツホール」の発表から4年ぶりです。加えて、初音ミクを歌唱ボーカロイドとして7年ぶりに起用したことが、注目を集めた楽曲です。

  • 投稿日:2017年7月21日
  • ボーカロイド:初音ミク
  • 米津 玄師 4thアルバム「BOOTLEG」収録曲(セルフカバーバージョン)

本楽曲は2017年開催の「マジカルミライ2017」のテーマソングとなっています。MVはイラストCGやアニメーション制作などを行う「南方研究所」とコラボしており、ストーリー性のある展開が見どころです。

また、歴代のボカロヒット曲を彷彿とさせるフレーズが歌詞に自然と盛り込まれているのも、本楽曲の特徴です。ハチさん以外のボカロPが制作した人気楽曲をイメージした歌詞が含まれており、ボカロファンにとっては感慨深い楽曲となっています。

まとめ

米津玄師さんはメジャーデビュー前から「ハチ」名義で多数のボーカロイド楽曲を発表しています。本名の「米津玄師」としてデビューした後も、「ドーナツホール」や「砂の惑星」などを発表しており、セルフカバーバージョンがアルバムにも収録されています。

「ハチ」名義時代の有名なボカロ楽曲としては、「パンダヒーロー」や「マトリョシカ」などがあります。それぞれテーマも世界観も大きく異なっているため、興味のある方はぜひYouTubeやアルバムなどで米津玄師さんのボカロ楽曲を聞いてみてください。

※当記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています

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