2000年代の音楽シーンを語る上で欠かせない存在が沖縄出身のロックバンド「ORANGE RANGE(オレンジレンジ)」です。当時リアルタイムで聴いていた人も、最近になってSNSや配信で再び耳にした人も、「今のメンバーは何人?」「昔は何の曲が人気だった?」など、気になることもあるでしょう。
当記事では、ORANGE RANGEの概要や各メンバーの基本的なプロフィール、ファンなら知っておきたい代表曲を紹介します。かつて夢中で聴いた人も、最近知った人も、ORANGE RANGEの新たな魅力を再発見できるでしょう。
1. ORANGE RANGE(オレンジレンジ)とは?
ORANGE RANGE(オレンジレンジ)は、2001年に結成された、沖縄を拠点に活動する5人組ロックバンドです。2002年ミニアルバム「オレンジボール」でインディーズデビューし、2003年に「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たしました。ジャンルに縛られない自由かつクオリティの高い音楽性と、誰もが口ずさめるポピュラリティで一躍注目され、「上海ハニー」「花」「ミチシルベ~a road home~」など、多くのヒット曲を世に送り出しています。
結成20周年を迎えた2021年以降も精力的に作品を発表し続けており、現在も沖縄在住のまま独自のスタイルで活動を継続しています。バンド名の由来については、メンバーのHIROKIさんが「当時リーダーのNAOTOさんのお母さんのラッキーカラーがオレンジだった」と明かしており、身近なきっかけで命名されたことでも知られています。
2. ORANGE RANGEのメンバープロフィール
ここでは、ORANGE RANGEのメンバーの年齢や担当パート、出身地などの基本プロフィールに加え、現在の活動や特徴的なエピソードなども交えながら、それぞれの人物像が分かるよう丁寧に紹介します。
2-1. YAMATO
昼ラー🍜#ORANGERANGE #YAMATO https://t.co/fqkW75Y0hV pic.twitter.com/J403xTGrbx
— ORANGE RANGE(STAFF) (@or_staff) September 6, 2025
| 本名 | 我如古 大和(がねこ やまと) |
|---|---|
| 担当 | 高音域ボーカル・MC・三線 |
| 生年月日 | 1984年1月14日 |
| 年齢 | 41歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 血液型 | A型 |
高音域ボーカルを担当するYAMATOさんは、音楽番組「ミュージックステーション」出演時にタモリさんから「宇宙人」と呼ばれた逸話が残る不思議キャラとしても知られています。幼少期から高校まで野球とバスケットボールに打ち込んだスポーツ少年でしたが、反抗期やチーム事情をきっかけにバスケ部を離れ、放課後に仲間たちと始めた音楽に夢中になったことが現在の活動へつながりました。
メジャーデビュー後も変わらず沖縄在住のまま活動を継続しており、音楽活動と地元への恩返しを両立させている点もYAMATOさんらしい魅力の1つです。
2-2. HIROKI
2017.12.22 [FRI]#UNITY ツアー11本目の #富山県 @クロスランドおやべ 公演が無事に終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました!#ORANGERANGE #LIVETOURUNITY pic.twitter.com/AweHQTFMVH
— ORANGE RANGE (@orangerangenow) December 22, 2017
| 本名 | 外間 弘樹(ほかま ひろき) |
|---|---|
| 担当 | 中音域ボーカル・MC・三線 |
| 生年月日 | 1983年6月29日 |
| 年齢 | 42歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 血液型 | A型 |
中音域ボーカルを担当するHIROKIさんは、ライブでは場を一気に温める「盛り上げ役」としての明るい印象が強い一方で、普段は読書や文章を愛する繊細な一面も持ち合わせています。かつては音楽雑誌でエッセイ連載や4コマ漫画を担当し、絵本を出版するなど表現者として幅広く活動していました。
ORANGE RANGEの核となる言葉とメロディの多くを生み出してきた存在です。
2-3. RYO
| 本名 | 宮森 涼(みやもり りょう) |
|---|---|
| 担当 | 低音域ボーカル・MC |
| 生年月日 | 1985年10月1日 |
| 年齢 | 40歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 血液型 | O型 |
低音域ボーカルを担当するRYOさんは、ベース担当のYOHさんの弟で、メンバーの中では最年少です。バンド加入前はコピーバンドでドラムを叩いていた経歴を持ち、その後「RYO from ORANGE RANGE」としてソロデビューを果たすなど、音楽面でも多才な表現力を発揮しています。
さらに、俳優として舞台・映画へ出演するほか、アパレルブランド「kimera」の立ち上げにも関わるなど活動の場は幅広く、バンド外でも精力的に挑戦を続けていることが特徴です。
2-4. NAOTO
| 本名 | 廣山 直人(ひろやま なおと) |
|---|---|
| 担当 | ギター |
| 生年月日 | 1983年5月8日 |
| 年齢 | 42歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 血液型 | A型 |
ギター担当のNAOTOさんは、ORANGE RANGEの楽曲の大半で作曲・編曲を担うサウンドの要とも言える存在です。プログラミングからシンセサイザー、ドラム、コーラスまでこなすマルチプレイヤーで、ソロ名義での制作や他アーティストへの楽曲提供も行うなど、活動は多岐にわたります。
また、高校卒業後は美容専門学校に進学して美容師免許も取得しているなど、多面的なキャリアが特徴です。
2-5. YOH
| 本名 | 宮森 洋(みやもり よう) |
|---|---|
| 担当 | ベース |
| 生年月日 | 1983年12月11日 |
| 年齢 | 41歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 血液型 | O型 |
ベース担当のYOHさんは、メンバーの中でも物静かな印象が強く、ライブでも落ち着いた佇まいで演奏に徹するスタイルが特徴です。一方で沖縄や社会課題への関心は深く、沖縄県知事と普天間基地問題を語る場に登壇したことも。
東日本大震災以降は幡ヶ谷再生大学の活動などを通して各地の支援現場に足を運ぶなど、人知れず行動する熱い一面を持っています。音楽以外ではファッション誌でのコラム執筆経験があり、文章力にも定評があるメンバーです。
2-6. KATCHAN(脱退)
| 本名 | 北尾 一人(きたお かずひと) |
|---|---|
| 担当 | ドラム |
| 生年月日 | 1983年6月19日 |
| 年齢 | 42歳 ※2025年10月時点 |
| 出身地 | 大阪府 |
| 血液型 | A型 |
現在のORANGE RANGEのドラムはサポートメンバーが務めていますが、バンド結成時の正規ドラマーはKATCHANさんでした。2005年6月に左手小指の腱鞘炎で活動休止し、熟考の末、翌月脱退を発表。当時は公式サイトが一時的にダウンするほど反響を呼びました。
完治後の2008年にKCBを結成して再びメジャーデビューしますが、2015年に活動を休止します。今は特に目立った音楽活動を行っていません。
3. ORANGE RANGEの代表曲
ここでは、ORANGE RANGEを語る上で欠かせない代表曲を取り上げ、その楽曲が持つ魅力や当時の話題性、ファンから支持され続ける理由などを簡潔に紹介します。
3-1. ロコローション
2004年6月発売の6thシングルで、大塚ベバレジ「MATCH」のCMソングとしてヒットした夏の代表曲です。感動系バラードだった前作「ミチシルベ」とは一転、軽快で陽気な「レンジ節」が弾けるサマーチューンで、大ヒット曲「上海ハニー」を思わせるノリのよさが魅力です。
耳なじみのあるメロディや歌詞、心地よいコーラスワークの織り交ぜ方に、高い技術と遊び心が光っています。近年はTikTokで独自の振り付けがインフルエンサー発でミーム化し、Z世代を中心に再評価が進むなど、時代を越えて愛され続けている一曲です。
3-2. 花
映画「いま、会いにゆきます」の主題歌として2004年に大ヒットした「花」は、「泣けるレンジ」を象徴する至極のバラードです。アップテンポ曲の多いORANGE RANGEの中で、静かに心を射抜く名曲として長く愛されています。制作時には歌い出しに表情をつけるためHIROKIさんがキムチを食べて収録したという逸話も有名です。
若さゆえの勢いで挑んだバラードが結果的にバンド最大級のヒットとなり、その後の楽曲制作の幅を大きく広げる転機にもなった一曲です。最近は「THE FIRST TAKE」で一発撮りを披露し、「色褪せない」「今聴いても泣ける」と再評価の声が殺到しました。
3-3. イケナイ太陽
2007年放送のドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」のオープニング曲として一世を風靡した「イケナイ太陽」は、世代を超えて愛され続ける夏の定番ソングです。ORANGE RANGEとして初のストリーミング累計1億回再生を突破し、令和の現在も強い存在感を放っています。
2025年の夏にはお笑いコンビ・マユリカ出演の令和版MVがYouTube急上昇1位&Xトレンド入りの大バズりを記録。「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスも公開され、軽快なポジティブエネルギーが再び注目を集めています。昔からのファンも、新しく触れた世代も魅了し続ける、平成から令和へ受け継がれるORANGE RANGEの象徴的な一曲です。
まとめ
ORANGE RANGEは沖縄発の5人組バンドとして2000年代の音楽シーンを席巻し、今も形を変えながらライブやツアーを通じて第一線で活動を続けています。メンバーはそれぞれが音楽以外にも執筆・支援活動・アパレルなど多面的に活躍しています。
世代を超えて夏を彩る定番曲から胸を打つバラードまで、代表曲のバリエーションは幅広く、平成から令和へと時代が変わった今も多くの人を魅了しています。気になった曲がある人は、まずは公式チャンネルやストリーミングでぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。
※当記事は2025年10月時点の情報をもとに作成しています






