『七つの大罪』のキャラクターは、所属する勢力で分けて覚えると関係を整理しやすくなります。登場人物の数が多いうえ、敵味方も物語の途中で入れ替わるため、名前だけを追っていると誰がどの立場なのか分からなくなりがちです。
当記事では、騎士団〈七つの大罪〉の団員7人を起点に、リオネス王国の王族と聖騎士、魔神族の精鋭〈十戒〉、女神族の〈四大天使〉まで、勢力ごとに合わせて37人の登場人物を一覧で紹介します。背負う罪や種族、戦い方の特徴も添えました。アニメや漫画を読み進めるときの人物相関の手がかりとしてお役立てください。
1. 七つの大罪のキャラクターと勢力の関係
『七つの大罪』の登場人物は、種族と所属する勢力の二つに分けて整理すると関係をつかみやすくなります。物語の舞台となるブリタニアには人間族・魔神族・巨人族・妖精族・女神族という五つの種族が存在し、主要な登場人物はこのいずれかに属しています。原作は鈴木央さんが講談社の週刊少年マガジンで連載した作品です。
物語の中心にいるのは、王国転覆の罪を着せられて散り散りになった騎士団〈七つの大罪〉です。団員は7人で、一人ひとりが異なる罪を背負っています。対立するのがリオネス王国の聖騎士で、聖騎士長の謀略によって王国は内側から乗っ取られました。人間同士の争いに見えた構図は、三千年前の聖戦で封印された魔神族が復活したことで、種族同士の戦いへと姿を変えていきます。
魔神王直属の精鋭が〈十戒〉で、封印した側である女神族の代表格が〈四大天使〉にあたります。巨人族と妖精族は聖戦で女神族の側に立った種族で、団員のディアンヌとキングがそれぞれの出身です。人間族はもっとも数が多い一方、ほかの四種族と比べると寿命が短く、身体能力でも劣るとされました。種族ごとの差が、そのまま戦いの構図を形づくりました。
敵と味方が固定されていない点が、この作品の人物関係を複雑に見せています。かつて〈十戒〉を率いていた人物が〈七つの大罪〉の団長になり、敵対していた聖騎士が味方に回る展開もありました。勢力の区分を先に押さえておけば、立場が入れ替わる場面でも人物関係を見失いにくくなります。
2. 〈七つの大罪〉の団員7人のキャラクター
〈七つの大罪〉は、リオネス王国の聖騎士団で最強と称された7人の騎士による集団です。団員はそれぞれ1つの罪を背負い、体のどこかに、その罪を表す獣の紋様が刻まれました。ここでは団長のメリオダスから順に、7人の罪と種族、戦い方の特徴を紹介します。
■ メリオダス
〈憤怒の罪〉を背負う〈七つの大罪〉の団長で、移動する酒場〈豚の帽子〉亭の店主を務めています。見た目は少年ですが、その正体は魔神王の息子であり、魔神族の血を引く存在です。かつてリオネス王国の聖騎士として国を守っていたものの、聖騎士長の謀略によって王国転覆の罪を着せられ、仲間とともに追われる身になりました。温和で抜けたところのある性格ながら、団員には七つの掟を定めるほど仲間を大切にします。
■ バン
〈強欲の罪〉をその身に刻む団員で、妖精王の森にある生命の泉を飲んだことで不死の身体を手に入れます。入団前は盗賊を生業にしており、興味のあるものは平気で奪う一方、関心のないものには目もくれません。愛する妖精エレインを生き返らせたいという願いを抱いて、メリオダスとともに旅に出ました。首筋に残る傷はメリオダスとの衝突でついたもので、二人は何度も刃を交えています。意外にも料理が得意で、〈豚の帽子〉亭ではコックを担当しました。触れずに相手の物体や身体能力を奪う強奪という魔力を操り、痛みやスリルを楽しむ性分も持ち合わせます。
■ キング
〈怠惰の罪〉と呼ばれる団員で、本名をハーレクインという妖精王です。背中に羽根を持ち、普段は幼い少年の姿ですが、正装するとふくよかな中年男性の姿に変わります。歴代最強の妖精王と称される実力の持ち主で、700年前に出会ったディアンヌを一途に想い続けてきました。妖精界の神樹から作られた霊槍シャスティフォルを操り、形態を変えながら中距離と遠距離の攻撃を得意とします。鋼をも上回る強度を持つ神器は、10通りの形態へ変化すると設定されました。近接戦を好むメリオダスやバンとは対照的な戦い方です。
■ ディアンヌ
〈嫉妬の罪〉を背負う巨人族の女戦士で、〈豚の帽子〉亭では大看板娘を任されています。人間の背丈をはるかに超える巨体の持ち主でありながら、巨人族としては珍しく戦いを好みません。メリオダスに好意を寄せており、同行するエリザベスに強い対抗心を見せた時期もありました。魔力は乏しいものの肉弾戦に長けており、大地と結びついた巨人族特有の創造という力で地形そのものを操ります。神器ギデオンを手にすると、大地から岩の剣を生み出す大技も繰り出せました。一人称にボクを使う口調と、乙女らしい一面のギャップが持ち味です。
■ ゴウセル
〈色欲の罪〉の印を宿す団員で、中性的な容姿と無機質な立ち居振る舞いが特徴です。空気を読まない言動が目立つ一方、人の心そのものを欲している存在でもあります。相手の精神に入り込み、幻を見せたり記憶を読み取ったりする侵食という魔力を操ります。偽の記憶を植えつける力まで備えているため、記憶と真相をめぐる場面で欠かせない存在になりました。
■ マーリン
〈暴食の罪〉を背負う団員で、ブリタニア一の魔術士と呼ばれる人物です。賢者の都ベリアルインの出身で、魔神族や女神族に対抗するための研究から生まれた特異な魔力を持ちます。メリオダスたちと合流する前は、キャメロットの新王アーサーのそばにいました。利害が重なったときにだけ協力する姿勢を取るため別行動が多く、メリオダスからは胡散臭いと評されることもあります。他の団員が苦戦する相手にも策を講じて活路を開く、知略型の戦い手です。
■ エスカノール
〈傲慢の罪〉の印を持つ団員で、日の出とともに力が増し、正午にその力が頂点へ達します。裏を返せば夜はもっとも弱く、普段は気弱な青年として振る舞いました。もとはある王国の王子でしたが、太陽の恩寵が発現したことで国を離れます。力が頂点に達する正午の一分間だけ無敵の状態に入り、作中でも最強格に数えられる存在です。王国を出た後は酒場を開いて身を隠していましたが、〈十戒〉に追われるバンたちと再会して戦列へ戻りました。自らの実力を測れない相手に向けておこがましいと言い放つ口癖も、傲慢という罪を体現しています。
3. メリオダスとともに旅をするキャラクター
〈七つの大罪〉の団員ではないものの、メリオダスと行動をともにする登場人物が2人います。物語のヒロインであるエリザベスと、〈豚の帽子〉亭の名物である喋る豚のホークです。ここでは2人の立場と、旅に同行することになった経緯を紹介します。
■ エリザベス
リオネス王国の第三王女で、聖騎士に制圧された王国を取り戻すため〈七つの大罪〉を探して旅に出た物語のヒロインです。生まれはダナフォール王国で、国が滅びた際にリオネスの国王バルトラに引き取られて養女となりました。泣き虫な一面を見せながらも強い信念を持ち、悪には決して屈しません。〈豚の帽子〉亭ではウエイトレスを務めますが、王家育ちのためか料理を運ぶ手つきは危なっかしいところがあります。人を助けるための治癒能力に優れ、戦いでは支援に回ることが多い人物ですが、物語が進むと自らの出自に向き合い、魔力を使って前線に立つ場面も増えていきました。
■ ホーク
〈豚の帽子〉亭の残飯処理係を務める、人間の言葉を話す豚です。自称は残飯処理騎士団の団長で、戦闘能力はほとんどないものの自分を最強だと信じています。口は悪いものの根は優しく、仲間を思う気持ちは誰にも負けません。メリオダスとの付き合いは団員たちよりも長く、物語の序盤から行動をともにしてきました。戦力としては数えられないながら、危険を察知して仲間へ知らせる役割を担います。食い意地の張った振る舞いで場を和ませる場面も多く、作中ではマスコット的な立ち位置を占める存在です。
4. リオネス王国の王族のキャラクター
リオネス王国の王族は、国王バルトラと3人の王女です。エリザベスは第三王女にあたり、姉に第一王女のマーガレットと第二王女のベロニカがいます。ここでは、エリザベスを除く王族3人の立場と、〈七つの大罪〉や聖騎士との関わりを紹介します。
■ バルトラ・リオネス
リオネス王国の国王で、エリザベスの養父にあたる人物です。王国転覆の罪を着せられた〈七つの大罪〉に対しても寛容な姿勢を崩さず、メリオダスとは旧知の仲として絶対的な信頼を寄せています。直近の未来を見通す千里眼という魔力を持ち、聖戦が訪れることをあらかじめ察していました。人情に厚く部下からも慕われる一方、聖騎士による謀反では地下牢に幽閉され、王国の統治権を奪われてしまいます。国民には重い病で伏せていると説明され、長く人前に姿を見せられない状況が続きました。
■ マーガレット
リオネス王国の第一王女で、幼い頃から聖騎士のギルサンダーと互いに想いを寄せ合ってきました。前聖騎士長ザラトラスの暗殺にまつわる真実を知ったことから、魔術師ビビアンによって地下牢に監禁されてしまいます。メリオダスの手で解放された後は、連れ去られたギルサンダーを救うために自ら旅へ出ました。物語の中盤では〈四大天使〉リュドシエルが復活するための器に選ばれ、体を乗っ取られる展開を迎えます。王女という立場から一転して、女神族の力が振るわれる舞台になった人物です。
■ ベロニカ
リオネス王国の第二王女で、エリザベスの姉にあたります。血のつながりはないものの妹を深く気にかけており、エリザベスを連れ出した〈七つの大罪〉を悪とみなして敵視しました。聖騎士の側に立ち、魔神の力を宿した仲間と手を組んでメリオダスの捕獲に成功した場面もあります。護衛の聖騎士グリアモールとともに行動することが多く、王女でありながら前線に近い立場で動いた人物です。メリオダスへの評価をめぐってエリザベスと意見がすれ違いながらも、危険が迫った妹をかばって負傷するなど、姉としての情の深さをのぞかせます。
5. リオネス王国の聖騎士のキャラクター
「七つの大罪 戒めの復活」第14話をご覧頂きありがとうございました!次週は第15話『戦慄の告白』を放送します!
— TVアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』🍀第1期・第2期配信中!! (@7_taizai) April 20, 2018
〈蒼天の六連星〉に捕獲されたドレファス、そしてデンゼル初登場!#七つの大罪https://t.co/P4zXrUudvDpic.twitter.com/oEIHNhdYMY
聖騎士はリオネス王国を守る戦力であり、〈七つの大罪〉の最初の敵として立ちはだかる勢力です。頂点には二大聖騎士長のドレファスとヘンドリクセンがおり、その下に若手の聖騎士たちが続きます。ここでは王都での戦いの構図をつくった5人を紹介します。
■ ドレファス
リオネス王国の元二大聖騎士長の一人で、前聖騎士長ザラトラスの弟にあたる人物です。カリスマ性と剣の腕を兼ね備えた実力者で、聖騎士グリアモールの父でもあります。兄への劣等感からヘンドリクセンと手を組み、ザラトラス殺害の罪を〈七つの大罪〉に着せた張本人として描かれました。実際には〈十戒〉のフラウドリンに体を乗っ取られており、その間に王国の統治権まで奪う謀反を主導します。解放された後は聖騎士長を辞し、一介の聖騎士として復職しました。息子のグリアモールとの関係も、物語の後半で描かれる見どころの1つです。
■ ヘンドリクセン
ドレファスと並ぶ元二大聖騎士長で、ドレファスの無二の親友でもあります。10年前に起きたザラトラス暗殺の黒幕と目されていたものの、実際にはフラウドリンに洗脳された末の凶行でした。森の賢者ドルイドの出身で、女神族の力の一部を扱える点がほかの聖騎士と異なります。魔神の血を与えて聖騎士を強化する実験にも関わり、王国を内側から作り替えようとします。新世代と呼ばれる強化された聖騎士たちは、この実験から生まれました。〈四大天使〉リュドシエルが復活してからは、女神族を信仰する立場から心酔する言動を見せます。敵として現れながら、終盤では人間の側に立って戦う数少ない人物でもあります。
■ ギルサンダー
前聖騎士長ザラトラスの息子で、第一王女マーガレットの護衛を務める聖騎士です。幼い頃からメリオダスを慕っていましたが、マーガレットを人質に取られていたため、登場当初は冷徹な聖騎士を演じていました。異変に気づいたメリオダスがマーガレットを解放したことで、〈七つの大罪〉の側につきます。雷を自在に操る魔力の使い手で、神器を持たないメリオダスと互角に渡り合うほどの実力者です。ハウザーとグリアモールとは聖騎士見習いの頃からの間柄で、三人はわんぱく三人組と呼ばれていました。
■ ハウザー
暴風を操る槍使いの聖騎士で、鍛冶屋の息子という平民の出身です。ドレファスに憧れて聖騎士を志し、ギルサンダーとグリアモールとは見習い時代からの幼馴染にあたります。バイゼルの喧嘩祭りではディアンヌと対戦して敗れましたが、その一戦をきっかけに彼女へ好意を抱くようになりました。気性はまっすぐで、仲間のために迷わず前へ出る場面が目立ちます。物語が進むと聖騎士長代理を任され、平民出身ながら王国の中枢を担う立場へ登りつめました。
■ グリアモール
ドレファスの一人息子で、第二王女ベロニカの護衛を務めていた聖騎士です。忠誠心が強く、その後は幼馴染のギルサンダーやハウザーとともに行動します。バイゼルの喧嘩祭りではディアンヌと対戦し、強力な魔法の障壁を張って応戦したものの、規格外の力の前に打ち破られました。ドルイドの里の試練では幼児の姿に変えられてしまい、最愛の人との口づけによって元の姿を取り戻します。体格に恵まれた大柄な聖騎士でありながら、守る対象への情の深さが際立つ人物です。
6. 魔神族の精鋭〈十戒〉のキャラクター
〈十戒〉は魔神王直属の近衛部隊で、三千年前の聖戦で女神族に封印された魔神族の精鋭です。メンバーは魔神王から戒禁と呼ばれる力を授かっており、その禁を破った相手には災厄が降りかかりました。ここでは、封印を解かれて〈七つの大罪〉の前に立ちはだかる10人を紹介します。
■ ゼルドリス
〈敬神〉の戒禁を持つ〈十戒〉の統率者で、魔神王の息子でありメリオダスの実の弟にあたります。容姿は兄によく似ており、かつて〈十戒〉を率いていたメリオダスを敬い慕っていました。それだけに、兄が魔神族を裏切った事実に対して激しい憎悪を抱えています。吸血鬼族の恋人ゲルダを救うという目的のために父へ加担しており、自身の領域に踏み込んだ相手を神速で斬り伏せる全反応を使いこなしました。周囲の生命体を強引に引き寄せる技も操り、〈十戒〉の中でも戦闘能力は随一です。
■ エスタロッサ
〈慈愛〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、メリオダスの弟にしてゼルドリスの兄という立場にあります。敵意を向けてきた相手から攻撃する手段そのものを奪う力を備え、兄であるメリオダスに強い憧れを抱いていました。エリザベスに恋心を寄せる一面も見せます。二つの戒禁を取り込んだ結果として自我が崩壊し、味方であった魔神族にも刃を向けるようになりました。長身で押し出しの強い外見も、三兄弟の中では際立つ特徴です。
■ フラウドリン
女神族の封印を逃れた唯一のメンバーで、〈無欲〉の戒禁を持つ魔神族です。〈色欲の罪〉の団員ゴウセルも、かつては〈無欲〉の名で〈十戒〉に数えられていました。フラウドリンは聖騎士長ドレファスの体を長年にわたって乗っ取り、ヘンドリクセンを洗脳して10年前のザラトラス暗殺を引き起こします。その罪を〈七つの大罪〉に着せて失墜させ、封印された〈十戒〉を三千年ぶりに解き放った張本人でもあります。肉体を巨大化させる魔力で戦い、リオネス侵攻では自ら前線に立ちました。
■ ガラン
〈真実〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、メンバーの中でも古株にあたります。ガランの前で嘘をついた者は石にされてしまい、ブリタニア一の魔術士であるマーリンでさえ一度は追い詰められました。鎧のような姿で大鎌を振り回し、魔力を武力へ変換して戦う武闘派です。三千年ぶりに目覚めた後は人間の魂を取り込み、失われた力を蓄えていきます。
■ モンスピート
〈沈黙〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、常にデリエリと行動をともにしています。言葉数の少ない彼女に代わって意図をくみ取り、周囲へ伝える通訳のような役回りを担いました。デリエリへの好意を本人に伝えられないまま、戦いに身を置いてきた人物でもあります。〈十戒〉の中では冷静沈着で、仲間への情も厚いタイプです。
■ デリエリ
〈純潔〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、連撃を重ねるほど与える打撃が強くなる技を使いこなします。言葉数が少なく結論だけを口にする性格で、ケツから言ってという口癖が知られていました。過去の聖戦では姉を卑怯な手で殺されており、女神族へ強い恨みを抱いています。しかし人間に介抱される経験を重ねる中で、憎しみだけでは割り切れない複雑な思いを抱くようになりました。聖戦で心臓を1つ失った身でありながら、前線に立ち続けた戦士でもあります。
■ メラスキュラ
〈信仰〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、美しい女性の姿で現れますが、その正体は巨大な毒蛇です。生と死を司る魔力を操り、この世に未練を残した魂を呼び戻す力を持ちます。バンの恋人エレインが現世へ戻ったのも、メラスキュラの力によるものでした。ほかのメンバーと比べると、正面からの戦いには不安が残りますが、死者を戦力として呼び戻す力は戦況そのものを左右します。
■ グロキシニア
〈安息〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、妖精族の初代妖精王にあたる人物です。聖戦ではメリオダスとともに戦っていましたが、人間側の裏切りで多くの仲間と妹のゲラードを失いかけ、怒りから我を忘れて暴走しました。敵対する立場にありながら、同じ妖精族であるキングの秘めた力を高く評価し、羽根が完全に開けば歴代最強の妖精王になると見抜いています。最上位魔神に追われる〈七つの大罪〉を逃がすために立ちはだかり、キングへ未来を託しました。ドロールとともに行動する場面が多く、二人は〈十戒〉の中でも古い縁で結ばれています。
■ ドロール
〈忍耐〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、巨人族の始祖にあたる存在です。グロキシニアと行動をともにし、大地を操る巨人族特有の力に加えて、肉体を鋼のように硬くする重金属という魔力で近接戦も得意とします。かつての聖戦ではメリオダスの仲間として戦っていましたが、最強を追い求める戦士であったことから、自分を圧倒した魔神族に惹かれて〈十戒〉へ加わりました。ディアンヌに巨人族の技を授けた師としての一面も持ち、彼女の成長に大きく関わった人物です。
■ グレイロード
〈不殺〉の戒禁を持つ〈十戒〉の一人で、捕らえた人間に魔神化する卵を産みつけ、自らの従者を作り出す力を備えています。〈不殺〉の戒禁が働く場では殺生を行った者が寿命を奪われてしまうため、リオネス王国は攻め手を失って窮地に立たされました。数で押し切る戦い方を得意とし、王国の兵力を正面から削っていきます。直接の戦闘よりも、戦場の条件そのものを書き換える点に怖さがある相手です。
7. 魔神王と直属のキャラクター
魔神族の頂点に立つのが魔神王で、その下には〈十戒〉を上回る力を持つ最上位魔神が控えています。〈十戒〉が近衛部隊として前線に立つのに対し、最上位魔神は王子たちの師という立場で登場しました。ここでは魔神王と最上位魔神2人、合わせて3人を紹介します。
■ 魔神王
魔界を統べる長であり、メリオダスとゼルドリスの父にあたる存在です。現世へ復活するために息子たちを依り代にしようと企て、そのたびに〈七つの大罪〉の手で阻まれてきました。自分に向けられた魔力の効果を反転させる支配者という力を持ち、息子たちの前に立ちはだかる存在として描かれます。メリオダスに呪いをかけた張本人でもあり、物語の対立構造そのものを生んだ人物です。物語の黒幕でありながら、その先に訪れる混沌の到来を予言する役割も担いました。
■ チャンドラー
〈十戒〉を上回る戦闘力を持つ最上位魔神で、メリオダスの師にあたる人物です。おしゃぶりの鬼という異名で呼ばれ、かつて〈十戒〉を率いていた頃のメリオダスに戦い方を伝えました。師として向けていた愛情は、メリオダスが魔神族を裏切った後も執着として残り続けます。〈十戒〉のメンバーでさえ手が出せないほどの力を備えており、〈七つの大罪〉が総力を挙げても苦戦を強いられる相手でした。キューザックと二人がかりで襲いかかる場面では、団員たちが撤退を選ぶほどの圧力が描かれています。
■ キューザック
チャンドラーと並ぶ最上位魔神で、こちらはゼルドリスの師にあたります。うたたねの死神という異名を持ち、相手の心に入り込んで自滅へ導く術を得意としました。魔神族に支配されたキャメロットへ単身で乗り込んだアーサーが窮地に陥ったのも、キューザックの術が原因です。正面から力でねじ伏せるチャンドラーとは対照的で、精神に働きかける戦い方を選びます。
8. 女神族〈四大天使〉のキャラクター
〈四大天使〉は女神族を率いる4人の精鋭で、三千年前の聖戦で魔神族を封印した側の中心にいた存在です。最高神から授かった恩寵と呼ばれる力は、〈十戒〉の戒禁と対をなす存在です。ここでは、人間の体を器として現世へ復活した4人を紹介します。
■ リュドシエル
〈閃光〉の恩寵を授かった〈四大天使〉の長で、光そのものを武器として操ります。ギルサンダーを救いたいと願う第一王女マーガレットの体を器として現世に復活し、光の聖痕と呼ばれる組織を率いて魔神族と戦いました。気高く尊大な物腰を見せる一方、勝利のためには手段を選ばない過激さも併せ持ちます。目的のためなら味方の犠牲もいとわない冷徹さは、同じ女神族の中でも際立っていました。
■ サリエル
〈竜巻〉の恩寵を授かった〈四大天使〉の一人で、芸人ソラシドの体を器として復活した女神族です。本来の姿は少年のような外見で、義理堅い性格の持ち主として描かれました。風を巻き起こす力を備えており、味方を守るために自ら盾となる場面も少なくありません。仲間の異変に気づいて戦いの流れを変えようと動いた人物でもあります。女神族は自らを崇高な存在とみなす者が多いなか、サリエルは柔軟な考え方を見せます。人間の体を借りた姿と本来の姿では印象が大きく異なり、その落差も見どころです。
■ タルミエル
〈大海〉の恩寵を授かった〈四大天使〉の一人で、破戒僧アーバスの体を器として復活しました。本来の姿は三つの頭を持つ独特な風貌で、見た目とは裏腹に明るい性格をしています。神の領域に海そのものを生み出して相手を攻め立てる、規模の大きな戦い方が持ち味です。柔らかな話し方と大がかりな攻撃手段の落差に、タルミエルらしさが表れています。
■ マエル
〈太陽〉の恩寵を授かった〈四大天使〉の一人で、聖戦の行方を大きく左右した人物です。長いあいだ本来の立場を離れていた時期があり、のちに女神族のマエルとして戦列へ戻りました。〈太陽〉の恩寵は、昼に力を増すエスカノールの体質とも深く結びついています。〈四大天使〉の一員でありながら、敵と味方の双方の側から語られる珍しい立ち位置の人物です。
9. その他の勢力の主要なキャラクター
〈七つの大罪〉やリオネス王国、魔神族、女神族のいずれにも収まらない立場で、物語を動かす登場人物がいます。妖精族のエレイン、巨人族のマトローナ、そしてキャメロットの王アーサー・ペンドラゴンの3人です。ここでは、それぞれの種族や国での立場と団員との関わりを紹介します。
■ エレイン
妖精王キングの妹にあたる妖精族で、兄に代わって妖精王の森と生命の泉を守っていた人物です。妖精族は背中に羽根を持ち、人の心を読む力を備えた長寿の種族とされます。兄ほどの魔力を持たなかったエレインは、泉のそばで見守る必要がありました。生命の泉を求めて訪れたバンと出会って恋人同士になりますが、魔神族の襲撃で瀕死の重傷を負い、不老不死をもたらす泉の水をバンに託して命を落とします。のちにメラスキュラの力で生き返り、再びバンと歩む道を得ました。
■ マトローナ
巨人族の里メガドーザで戦士長を務めた女性で、大地の牙という異名で呼ばれた実力者です。巨人族は人間族よりもはるかに大きな体と頑丈な肉体を持ち、大地と結びついた力を扱う種族にあたります。数を減らしていた巨人族が誇りと生計を守るため人間の戦に加わる中、マトローナは里でディアンヌを鍛えました。戦いを好まないディアンヌに厳しく接したのは、歴代の戦士長を超える素質を見込んでのことでした。ディアンヌが戦士として立つまでの歩みを語る上で欠かせない人物です。
■ アーサー・ペンドラゴン
リオネス王国のはるか南に位置するキャメロットを王都とする王国の、若き新王です。突如現れた大岩に刺さり、どの聖騎士にも抜けなかった剣を引き抜いたことで王座に就きました。メリオダスに強い憧れを抱いており、マーリンを師と仰いで力をつけていきます。魔神族に支配されたキャメロットを取り戻すため単身で潜入した際には、最上位魔神キューザックの術によって窮地に陥りました。国を追われてもなお民を取り戻そうとする姿勢が、若き王としての器を印象づけます。
まとめ
『七つの大罪』には、罪を背負う団員7人を中心に、リオネス王国の王族と聖騎士、魔神王直属の〈十戒〉、女神族の〈四大天使〉など、立場も種族も異なる登場人物が数多く現れます。人間族・魔神族・巨人族・妖精族・女神族という五つの種族の区分と、所属する勢力を先に押さえておくことが、敵味方の入れ替わる展開で人物関係を見失わないための近道です。
37人それぞれの罪や恩寵、戒禁といった力の背景を知ると、戦いの一つひとつに込められた意味も見えてきます。勢力別の一覧を手元に置いて、アニメや漫画を見返す際の手がかりとしてお役立てください。視聴する順番や主題歌から作品に触れ直したい方は、あわせて次の記事もご覧ください。
※当記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています








