ガープが黒ひげ海賊団に敗れ、消息不明となったことで、読者の間では「ガープ死亡説」が急速に広まりました。海軍の英雄として長年にわたりワンピースの世界に君臨してきた彼が、本当に物語から姿を消すことになるのか、多くのファンが注目しています。
当記事では、ガープ死亡説にまつわる複数の考察を紹介するとともに、今後の登場や復活の可能性についても掘り下げていきます。ガープの運命が気になる方や、今後のストーリー展開を予想したい方は、ぜひ参考にしてください。
※当記事は「ワンピース」の物語に関する考察を含みます。一部にネタバレが含まれる可能性がありますので、未読の方はご注意ください。
1. 【ワンピース】海軍の英雄!モンキー・D・ガープとは?
【モンキー・D・ガープの基本情報】
名前 | モンキー・D・ガープ |
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所属 | 海軍本部 |
階級 | 中将 |
身長 | 287cm |
年齢 | 76歳(初登場時) → 78歳(現在) |
誕生日 | 5月2日 |
家族構成 | 息子:モンキー・D・ドラゴン(革命軍) 孫:モンキー・D・ルフィ(麦わらの一味) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
懸賞金 | 約30億ベリー(クロスギルドによる設定) |
モンキー・D・ガープは、海軍本部の中将として「海軍の英雄」と称される伝説的な人物です。かつてロジャーや白ひげといった大物海賊たちと対峙し、海兵たちの憧れの的として名を馳せました。
階級は中将ながらも、大将への昇進を何度も断っており、自身の信念と自由なスタイルを貫くキャラクターです。豪快で破天荒な性格の一方で、家族や仲間思いの一面もあり、孫のルフィやエースへの深い愛情が見て取れます。現在は前線を退き、若手育成に力を注いでいます。
1-1. ガープの初登場シーン
モンキー・D・ガープの本編初登場は、コミックス45巻・第431話です。ルフィたちがウォーターセブンで休息していたタイミングで、突如ガープ中将率いる海軍が現れます。このとき初めて、ガープがルフィの祖父であることが明かされ、読者に大きな衝撃を与えました。
アニメでは第313話にあたるエピソードで、ガープの豪快な性格やルフィとのユーモラスなやりとりが印象的に描かれています。ガープの人間味あふれる初登場は、物語の世界をさらに広げる重要なターニングポイントとなりました。
2. ガープ死亡説の真相|ハチノスで何が起きたのか
海軍の英雄と称されるガープに関する死亡説が、ファンの間で大きな話題となっています。舞台は、黒ひげ海賊団の拠点である海賊島(かいぞくじま)のハチノスです。そこで起きた激しい戦闘の描写により、「ガープは本当に無事なのか?」という声が急増しました。
ここからは、ガープ死亡説の背景となったハチノスでの出来事や、読者の間で話題となっているポイントを紹介します。
2-1. コビー救出作戦に動き出すガープ
海軍の英雄ガープが動き出したのは、かつての教え子であり未来の海軍を担う存在と期待されるコビー大佐が、黒ひげ海賊団に拉致されたことがきっかけでした。
コビーはアマゾン・リリーでの騒動の中、自ら800人の人質と引き換えに黒ひげに身を差し出し、海賊島「ハチノス」へと連行されてしまいます。この知らせを受けたガープは、部下たちを率いて自ら出撃。第1071話「英雄出撃」では、G-14支部に現れ、黒ひげのアジトへ向かうことを宣言します。
同行するのは、海軍の精鋭「SWORD(ソード)」のメンバーたちです。ガープは軍艦ごとハチノスに上陸し、島の中心部で覇気をまとった強烈な「拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)」を放ち、周囲の海賊たちを一掃しました。
2-2. 壮絶な戦闘とガープとの師弟対決
コビーたちを脱出させようとする中、コビーが助けを求める声に反応してしまい、透明人間となっていた黒ひげ海賊団幹部のシリュウの奇襲に遭います。コビーを狙った刃を庇って受けたのは、ほかでもないガープ自身でした。刀が腹を貫いたにもかかわらず、ガープは怯むことなくシリュウを叩きつけ、指揮をとり続けます。
その後、元弟子のクザンが立ちはだかり、「氷拳(アイスグローブ)」を発動。ガープとクザンは覇気を纏った拳で殴り合い、激しい衝突は爆発のような衝撃を生みました。途中、ガープは一時的に凍結されるも、自力で氷を砕いて反撃し、その驚異的なタフさを見せます。
一方で、「シマシマの実」の能力を使ったアバロ・ピサロが巨大な手で軍艦を襲おうとする中、ガープはコビーたちに「お前らなら救える」と声をかけ、自分が隙を作ると宣言。部下たちに任務を託します。
任務が成功し、コビーたちが軍艦に戻った後、ガープは「お前たちが無事なことが最重要事項じゃ」「お前たちが海軍の未来じゃ!!!」と言い残し、通信を切ります。最後は黒ひげ海賊団の幹部たちに囲まれ、クザンの能力によって腹から氷の棘を生やしたまま地面に倒れます。笑みを浮かべたまま、ガープの全身は次第に凍りついていきました。
3. ガープは本当に死亡した?1126話で生きている可能性が浮上!
1081話の終盤、明確な死亡描写はなかったものの、ガープが倒れたのではとされ、“死亡説”が一気に広まりました。特に衝撃的だったのは、氷に閉ざされる寸前、ガープが「正義は勝つ…!!」と笑みを浮かべていたシーンです。その表情には、どこか覚悟を決めた男の余裕がにじんでおり、読者の胸に強く残るものがありました。
それからしばらくガープの消息は明かされず、物語が進行する中で彼の生死はグレーなまま語られてきました。そしてついに1126話にて、読者待望の生存確認が描かれます。クザンが黒ひげに対し、「殺したつもりが生きてた」と語るシーンは、多くのファンを歓喜させました。
また、ガープが鎖につながれている姿は、インペルダウンで囚われたエースの姿と重なると感じた読者も多く、悲痛な想いを抱きつつも「まずは生きていてよかった」と安堵する声が広がりました。
4. ガープ死亡説の考察|クザンはガープをあえて生かした?
クザンが「殺したつもりが生きてた」と語った1126話は、その真意が強く議論されています。クザンは黒ひげ海賊団の10番船船長という立場にありますが、その行動や言動にはどこか不可解な点も多く、ファンの間では「実はスパイなのでは?」という説が根強く存在します。クザンはかつて海軍大将として赤犬(サカズキ)とぶつかり、結果的に海軍を去ったものの、正義そのものを完全に捨てた描写は見られていません。
クザンが黒ひげに協力している理由は未だ明かされていませんが、利害の一致による一時的な協力関係という可能性もあります。ガープを殺すには至らず、むしろ「生かしておく」ことにこそ意図があるのではという見方もあります。氷で凍らせたのも、延命や処置の一環だったとすれば、彼は黒ひげ海賊団の中で、何らかの真実を掴もうとしているのかもしれません。
5. ガープが海軍最強と言われる理由は?
ガープが「海軍最強」と称されるのは、その言動と実績が規格外であるためです。若き日には海賊王ロジャーと幾度も激闘を繰り広げ、ロックス海賊団の壊滅に貢献した「ゴッドバレー事件」でも英雄と称されました。
老いてなお健在で、1,000発以上の砲弾を投げ飛ばし、ハチノスでは島全体を揺るがす拳骨衝突(ギャラクシーインパクト)を放つなど、その戦闘力は今なお超一級です。かつてマリンフォードでエースを亡くした際に「サカズキを殺してしまう」と本気で口にした場面からも、赤犬と同等以上の実力を持つとする説が支持されています。
6. ガープは今後どうなる?
☆★ハッピーバースデー!モンキー・D・ガープ★☆
— ONE PIECE サウザンドストーム (@onepiecets_info) May 1, 2021
本日は、ルフィの祖父であり、伝説の海兵「モンキー・D・ガープ」の誕生日!
おめでとうございます!
皆さまからのお祝いコメントをお待ちしております!#サウスト #ONEPIECE #ガープ誕生日サウスト宴会場 #ガープ誕生祭2021 pic.twitter.com/qhq5SAoZNE
1126話での黒ひげたちの会話を見る限り、ガープがすぐに殺される展開は考えにくい状況です。もともと黒ひげは、海軍や世界政府に対する交渉材料としてコビーを人質にしていました。そこに海軍中将のガープが加わったとなれば、より強力な切り札として利用しない手はないでしょう。ルフィの祖父、革命軍ドラゴンの父という立場もあり、多方面に対して影響力を持つ存在です。
さらに、黒ひげが狙っているとされるポーネグリフや古代兵器といった世界の謎に関わる勢力との交渉において、ガープの存在は交渉材料として価値が高いと言えるでしょう。そのため、黒ひげ側もすぐには処刑せず、慎重に活用してくると考えられます。ただし、変身能力を持つカタリーナ・デボンがガープの姿を再現できるような状況が整えば、ガープ本人が不要になるリスクも否定できません。
それでもガープは、今後の物語において重要な役割を果たす存在です。ゴッドバレー事件やロジャーとの関係、そしてSWORDやコビーとのつながりを踏まえると、再登場は物語の大きな転機になるでしょう。
まとめ
ガープ死亡説は1081話の氷漬け描写をきっかけに浮上しましたが、1126話でクザンの「殺したつもりが生きてた」という言葉により、生存が明らかとなりました。今後ガープは、黒ひげたちの交渉材料や情報源、あるいはルフィに対する切り札として利用される可能性が高いと見られています。一方で、デボンの能力や黒ひげの行動次第では処刑される危険性も否定できません。
今後の物語においてガープがどのような役割を果たすのかは、ワンピースの世界全体に影響を及ぼす重要なポイントとなるでしょう。ガープの行方が気になる方は、今後の展開に注目しながら、彼の再登場に備えて考察を深めていきましょう。
※当記事は2025年7月時点の情報をもとに作成しています