「ONE PIECE」の世界を支配する存在として、長らく謎に包まれていた「五老星」。彼らは聖地マリージョアに居を構える世界政府の最高幹部であり、海軍やCP0さえも従える絶対的権力を持っています。作中では、物語の鍵を握る「イム様」の側近として登場し、その発言や行動が世界の運命を左右する重要な役割を果たしています。
当記事では、五老星のメンバーそれぞれの名前や能力、天竜人や四皇との関係性などを解説します。改めて五老星がどのような存在であるか知りたい方は、ぜひご覧ください。
1. 【ワンピース】五老星とは?世界政府を動かす5人の最高権力者
「ONE PIECE(ワンピース)」に登場する五老星とは、世界政府を支配する天竜人の中でも最上位に位置する5人の人物たちです。聖地マリージョアにある「権力の間」に常駐し、世界の秩序や歴史の隠蔽、ポーネグリフの解読規制など、裏からすべてをコントロールする存在として描かれています。彼らの初登場は原作25巻233話で、赤髪のシャンクスと白ひげの接触に驚く様子からも、当初から只者ではない雰囲気を漂わせていました。
2023年放送のアニメ第1120話では、五老星全員のフルネームがついに明かされ、彼らの名前が太陽系の惑星に由来していることも判明。世界の謎を紐解く鍵として、イム様との関係性やモデルとなった人物像にも注目が集まっています。
1-1. 裏で世界を牛耳っているのはイム様
五老星は世界政府の最高権力者とされてきましたが、実はその上に真の支配者が存在します。それが、聖地マリージョアの「虚の玉座」に座る唯一の人物・イム様です。本来、虚の玉座はすべての王が平等であることを象徴し、誰も座ることは許されないとされてきました。しかし、世界会議編にてその玉座に現れたイム様は、当然のように腰掛け、五老星は彼の前にひざまずきました。
この描写から、五老星がイム様に完全に服従していることが明らかです。五老星はあくまで表向きの統治者にすぎず、イム様は真に世界を支配している存在です。五老星が敬語で接し、イム様の意向を最優先に行動する姿は、彼らの関係性が主従であることを如実に示しています。
1-2. 明かされた五老星の正体
エッグヘッド編では、五老星が怪物のような姿に変身する衝撃の展開が描かれました。それぞれ「牛鬼」「以津真天」「封豨(ふうき)」「馬骨」「サンドワーム」といった日本や中国の妖怪、西洋のモンスターに似た異形へと変貌します。
注目すべきは、変身時に「悪魔の実」の名称が表示されなかった点です。これにより、「五老星は能力者ではなく、悪魔そのものではないか」という説も浮上しました。また、魔法陣のような描写から、儀式的に召喚された存在ではないかと考察する声もあります。正体が明らかになったことで、かえって謎が深まっており、今後の展開にも目が離せません。
2. 五老星の各メンバーの名前と能力
9月22日(日)朝9:30放送📺
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) September 21, 2024
TVアニメ『#ONEPIECE』
1120話「揺らぐ世界!支配者の審判と五老星の始動!」
先行カットが到着!
支配者たちによる無情な決断と、
サボが語るとある島の悲壮な運命とは!?
明日、お見逃しなく✨
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アニメ第1120話で、五老星の本名と肩書きがすべて明かされました。以下では「環境武神」「財務武神」など、それぞれの担当領域や変身後の姿をもとに、各メンバーの能力や特徴を詳しく解説します。
2-1. 【環境武神】マーカス・マーズ聖
マーカス・マーズ聖は、「環境武神」の肩書きを持ち、白髪で長身、分かれた長いひげが特徴の威厳ある老人で、五老星の中でも特に風格を感じさせる存在です。世界政府の環境政策を担い、聖地マリージョアにて他の五老星とともに施政方針を決定しています。
戦闘時には日本の妖怪「以津真天(いつまで)」を思わせる鳥型の姿に変身し、羽衣状のオーラを纏って超人的な再生力やテレパシーのような力を発揮します。合理的な判断を重視する冷徹な性格ながら、部下の意見に一応耳を傾けるなど柔軟さも持ち合わせており、状況次第では破壊的な行動にも踏み切る強硬派の一面をのぞかせます。
2-2. 【法務武神】トップマン・ウォーキュリー聖
トップマン・ウォーキュリー聖は、「法務武神」の肩書きを持つ、白く大きなひげと額の痕が特徴的な人物です。五老星の中では珍しく、驚いたり怒ったりといった感情を表に出す場面が多く、想定外の出来事に対して強い反応を示す傾向があります。
戦闘時には猪のような妖怪「封豨」に変身し、他の五老星と同様に異常な再生能力や、電伝虫を介さずに意思疎通するような力も確認されています。法と秩序を管掌する立場として、判断力と行動力を兼ね備えた存在です。
2-3. 【農務武神】シェパード・十・ピーター聖
シェパード・十・ピーター聖は、「農務武神」の肩書きを持ち、農業政策や食糧管理などに関わっているとされています。五老星の中では最も若々しく見える金髪の男性で、高身長でありながら細身の体格、そして首元の傷が特徴です。
戦闘時には幻獣種とみられる「サンドワーム」の姿に変身し、不死身と呼べるほどの異常な再生能力と電伝虫を介さないテレパシーのような力を使います。これまで詳細が伏せられていた人物ですが、物語が進むにつれてその正体や能力が明かされつつあり、五老星の一員としての存在感を強めています。
2-4. 【財務武神】イーザンバロン・V・ナス寿郎聖
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖は、「財務武神」として世界政府の財政や経済政策を担う五老星の一員です。スキンヘッドに丸眼鏡、白い和装姿と大太刀を携える独特な風貌で、他の五老星とは異なる雰囲気を持っています。
白骨の馬「馬骨」の姿に変身する能力を有し、高い再生力やテレパシーのような力など、五老星共通の特性も確認されています。その装いや名前から、ワノ国にルーツを持つ人物と考察されており、愛刀が「鬼徹」であることからも、ワノ国との深い縁がうかがえます。
2-5. 【科学防衛武神】ジェイガルシア・サターン聖
ジェイガルシア・サターン聖は「科学防衛武神」として世界政府の科学・防衛政策を担う五老星の1人です。ベガパンクを部下に置き、パシフィスタ計画にも関わるなど、科学者としての一面も持ちます。
ドレッド風の白髪と大きな帽子が特徴で、妖怪「牛鬼」への変身能力を有し、再生力やテレパシーも確認されています。冷酷な合理主義者で、虫けらのように人命を扱う姿勢から、その本質は極めて傲慢で非情です。
3. 五老星と天竜人はどっちが偉い存在?
天竜人は、800年前に世界政府を築いた「最初の20人」の王の末裔で、聖地マリージョアに住む世界貴族です。五老星も天竜人に含まれます。なお、五老星は天竜人の中でも最高位の立場にあり、他の天竜人より明確に上位の存在です。世界政府の政策を決定する実権を握っており、天竜人の無法行為にすら干渉できる立場にあります。
権力の序列としては、最上位にイム様、次に五老星、さらにその下に一般の天竜人やCP0が位置すると考えられます。
4. 五老星が強すぎと話題に!四皇とどっちが強い?
五老星はその異形の姿と超人的な能力、不死身とも言える再生力で読者に強烈な印象を与えました。ギア5のルフィの攻撃を受けても傷一つ残らず、ドリーとブロギーに胴体を真っ二つにされたピーター聖さえ復活するなど、その耐久力は常識外れです。この圧倒的なタフさから「五老星は四皇よりも強いのでは」との声も上がっています。
とはいえ、四皇に名を連ねるルフィはサターン聖との戦いを優位に進めており、単体の戦闘能力では四皇に軍配が上がる可能性も指摘されています。ただし、五老星の能力はまだすべてが明かされておらず、本体が遠隔操作しているだけという考察もあるため、今後の展開次第では立場が逆転する可能性もあります。現時点では「ほぼ互角」と考えるのが妥当でしょう。
5. 五老星とシャンクス・サボの関係性は?
明日6/16(日)朝9時半~アニメ #ワンピース 「遂に開幕 陰謀渦巻く世界会議!」放送!
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) June 15, 2019
世界会議がついに開幕。王族たちの話し合いが進む中、最高権力者である五老星による恐るべき陰謀が進むのだった…! #ONEPIECE pic.twitter.com/Go014FsizO
赤髪のシャンクスは、世界の均衡を保つ存在として五老星から一目置かれています。世界会議編では、彼が聖地マリージョアで五老星と直接面会する様子が描かれ、五老星も「君だから時間を取った」と発言しています。四皇の海賊が政府中枢と接触するのは極めて異例です。さらに、シャンクスは天竜人と関係があるのではないかという説もあり、ゴッドバレー事件の年に生まれたことがその根拠となっています。
一方、サボは五老星と完全に敵対しています。彼はイム様と五老星がコブラ王と接触する場面を目撃し、命を狙われる存在となりました。サボは革命軍の一員として、世界政府の中枢に立ち向かう構えを見せています。
まとめ
五老星は世界政府を支配する天竜人の最高権力者です。しかし、真の支配者はイム様で五老星は完全服従しており、表の統治者として君臨しています。
各メンバーは環境・法務・農務・財務・科学防衛の武神として異なる役割を担い、戦闘時には妖怪のような異形に変身する能力を持ちます。その圧倒的な再生力と戦闘能力は四皇級です。シャンクスとは特別な関係を築いている一方、サボとは完全に敵対関係にあります。物語が終盤に向かう中、彼らの正体や目的についてさらなる真実が明かされていくでしょう。
※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています