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キングダムに登場する新六大将軍一覧|その他秦の主要な将軍も紹介!

キングダムに登場する新六大将軍一覧|その他秦の主要な将軍も紹介!

キングダムは、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を夢見る信と、中華統一を掲げる秦王・嬴政の壮大な物語を描いた人気作品です。その中で重要な役割を担うのが「将軍」たちです。戦場で圧倒的な武力を誇る猛将から、知略で敵を翻弄する知将まで、多彩な将軍が登場し、秦の躍進を支えてきました。

当記事では、嬴政の時代に任命された新六大将軍と、物語を彩る秦の主要な将軍を解説します。将軍の特徴や功績などを知りたい方は、ぜひご覧ください。

1. キングダムに登場する新六大将軍一覧

「六大将軍」とは、秦国の昭王の時代に設けられた特別な役職で、王の許可を得ずとも戦を起こす権限を持つ精鋭の将軍たちです。武力や知略、統率力に優れ、王への忠誠心も兼ね備えた6人に与えられ、秦の急速な拡大を支えました。昭王の死後、この制度はいったん廃止されましたが、後に中華統一を目指す嬴政の時代に復活し、旧六大将軍と新六大将軍に区別されます。旧六大将軍は以下の6人です。

【旧六大将軍】

  • 白起(はくき)
  • 王騎(おうき)
  • 摎(きょう)
  • 胡傷(こしょう)
  • 王齕(おうこつ)
  • 司馬錯(しばさく)

「旧六大将軍」は秦の礎を築いた存在であり、その精神は「新六大将軍」に受け継がれています。ここからは、政の時代に任命された新六大将軍について紹介します。

1-1. 蒙武(もうぶ)

蒙武は、王騎の死後に秦国最強の武将へと成長し、新六大将軍の筆頭に名を連ねる人物です。豪快な怪力を武器に力で押し切る戦いを得意としてきましたが、合従軍戦では昌平君の助言を受け、高度な戦術を駆使して勝利を収めました。

楚軍総大将・汗明を討ち取った戦果は、秦軍最強の名にふさわしい功績と言えます。父は蒙驁、息子には蒙恬と蒙毅がおり、厳しく接しながらも信頼を寄せる父親としての一面もあります。論功行賞で大将軍に昇格し、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。

1-2. 騰(とう)

騰は、かつて王騎大将軍の副官を務め、数々の戦場でともに戦った経験を持つ古参の武将です。王騎から厚い信頼を受けていた存在であり、その統率力や戦術眼は師を彷彿とさせます。

飄々とした性格で真意を悟らせない言動が多く、冗談を交えながら場を和ませる一方、戦場では常に冷静さを失わず余力を残して戦うため、底知れぬ強さを秘めています。剣技にも優れ、知略と武力を兼ね備えた指揮官として、旧六大将軍の遺志を継ぎ新六大将軍に名を連ねました。

1-3. 王翦(おうせん)

王翦は、常に冷静沈着で近寄りがたい雰囲気を纏う知将です。普段は寡黙で本心を決して表に出さず、愛国心や忠誠心も感じさせないことから危険視される一方、心理戦や戦略に長けており敵を翻弄して勝利へ導きます。

初登場は「山陽攻略編」で、蒙驁の副官として参戦しました。後に趙国攻略では総大将を務め、桓騎や楊端和の軍を率いて指揮を執ります。制圧した敵兵を傘下に加えるなど非情な一面も見せますが、その才覚は六大将軍にふさわしい存在です。王翦は王騎の親族であり、王賁の父でもあります。

1-4. 楊端和(ようたんわ)

楊端和は、山民族を統率する山界の女王で、“山界の死王”と恐れられるほどの強さと気高さを備えた存在です。長く秦との関係を絶っていた山界でしたが、嬴政に出会ったことで協力関係を築き、王弟の反乱や合従軍戦などで秦を幾度も救ってきました。

圧倒的な戦闘力と統率力で山民族を短期間に一大勢力へとまとめ上げ、嬴政からの信頼も厚い人物です。合従軍戦後には大上造の爵位を授かり、秦の大将軍として衍氏城を陥落させるなど多くの功績を残しました。美しい容姿と卓越した剣技を兼ね備える点も特徴です。

1-5. 桓騎(かんき)※現在は空席

桓騎は、元野盗団の首領という異色の経歴を持つ武将で、奇策を駆使して敵を翻弄する頭脳派です。一般人を巻き込んだ残虐な戦術や見せしめをも辞さない非情さで恐れられる一方、魏や韓の将を討ち取るなど数々の大功を立て、大将軍に任命されました。

秦や嬴政への忠誠心は不明瞭でしたが、統率力と知略には確かなものがありました。しかし趙との肥下の戦いで敗れ戦死し、現在は新六大将軍の第五席が空席となっています。

2. 秦の主要な将軍一覧

秦国には、中華統一を目指す嬴政を支える名将たちが数多く存在します。戦場で勇猛果敢に戦う猛将から、冷静な知略を駆使する知将まで、それぞれが異なる個性を発揮して国の躍進に貢献しました。ここでは、物語の中でも特に重要な役割を担った秦の主要な将軍を紹介します。

2-1. 李信(りしん)

キングダムの主人公であり、後に「李信」と呼ばれるようになる戦争孤児の少年です。幼い頃から天下の大将軍を夢見て剣術を磨き、親友・漂の死をきっかけに秦王・嬴政とともに戦乱の世を駆け抜けていきます。直情的で粗野な面もありますが、友情や義を重んじる誠実な性格の持ち主で、人を惹きつける器の大きさが魅力です。

漂の剣や王騎から受け継いだ大矛を武器とし、圧倒的な力と本能的な戦い方で数々の戦功をあげています。やがて飛信隊を率い、将軍としての才を磨きながら大将軍への道を突き進む姿は、本作の大きな見どころとなっています。

2-2. 麃公(ひょうこう)

麃公は、秦国の大将軍であり、「本能型の極み」と称される豪放磊落な武将です。戦場を「燃え盛る炎」と表現し、直感に従った豪快な戦い方で敵を圧倒します。常に大酒を好み、夜営中も酒を嗜む豪傑ぶりが描かれていますが、その実力は王騎と並ぶほどと評されるほど圧倒的です。

蛇甘平原の戦いでは不利な状況下で魏軍総大将・呉慶を討ち取り、秦軍を勝利へ導きました。犠牲を厭わない冷酷さもありますが、戦局を読む勘と瞬時の決断力は群を抜いています。合従軍戦では李牧の策を見抜き、別働隊を追撃する奮戦を見せましたが、武神を名乗る龐煖との死闘の末に戦死。彼の生き様は、信をはじめ後進の将に大きな影響を残しました。

2-3. 王賁(おうほん)

王賁は、王翦を父に持ち、幼少期から軍才を磨いてきた若手精鋭で、玉鳳隊を率いる武将です。信や蒙恬と並んで「次代を担う三人」の一角として描かれており、互いに切磋琢磨しながら出世を重ねています。王賁は槍術に秀でており、変幻自在の技「龍指」を操る達人でもあります。

誇り高く堅物な性格で、貴族出身ゆえの強いエリート意識を持ちますが、戦場で幾度も飛信隊と共闘し、信との関係性も少しずつ変化しています。父・王翦との確執を抱えつつも、その実力と努力は大将軍候補に相応しいものとして周囲に認められています。

2-4. 蒙驁(もうごう)

蒙驁は「城取り名人」として知られる秦国の大将軍で、堅実な戦法と豊富な経験を武器に数多の城を落としてきました。奇抜な戦術を好むタイプではなく、「凡将」と称されることもありますが、弱い相手には決して取りこぼさない安定感と、人を見る目に優れた人徳によって部下から厚い信頼を得ています。実際に桓騎や王翦といった“問題児”をもまとめ上げるなど、組織統率力は抜群です。

息子に秦国最強と呼ばれる蒙武を持ち、孫には蒙恬・蒙毅という将来有望な武将が続いており、まさに名門一族の礎を築いた存在です。魏の廉頗との戦いでは信に大きな影響を与え、彼を千人将に抜擢するなど、信の成長の転機をつくった人物でもあります。

2-5. 張唐(ちょうとう)

張唐は、15歳で初陣を飾って以来、五十年以上戦場を駆け抜けてきた秦軍最古参の将軍です。頑固で融通が利かない性格ながら、秦国の軍人であることに誇りを持ち続けました。

昭王時代は六大将軍の陰に隠れていましたが、その実力と経験は確かで、合従軍戦では函谷関の守将として参戦。韓軍の毒兵器に侵され余命を悟りつつも、最後に韓大将軍・成恢を討ち取る大功を立てました。死の間際には犬猿の仲だった桓騎の才を認め、「秦国一の武将となれ」と託して息を引き取りました。

2-6. 蒙恬(もうてん)

蒙恬は、秦国の将軍・蒙驁を祖父に、豪将・蒙武を父に持つ名門の出身で、信や王賁と並ぶ新世代のライバル武将です。文武両道の才能を備え、剣術は受け流しとカウンターを得意とし、軍才においても昌平君から高く評価されています。楽華隊を率いて初登場し、合従軍戦では騰に見込まれて五千将を任され、朱海平原の戦いでは王翦に戦果を認められて将軍へ昇格しました。

気さくで人当たりの良い性格から兵士や仲間から厚い信頼を受けており、信と王賁の間を仲裁することも多い存在です。冷静な判断と柔軟な統率力を発揮する蒙恬は、将来大将軍として秦を支える人材として大きな期待を寄せられています。

2-7. 壁(へき)

壁は、昌文君の副官を務める真面目な将で、名門出身ながら驕らず誠実な人物です。武力や知略は突出していないものの、実力不足を自覚しながらも「大将軍」を目標に努力を続けています。屯留の反乱では将軍として出陣し、犬戎王・ロゾを討ち取るなど着実に功績を重ねました。

経験不足から戦術面では後れを取ることもありますが、兵を大切にする姿勢と誠実さは高く評価されています。信にとっては兄貴分のような存在であり、時に叱咤するなど信頼できる人物です。

まとめ

「キングダム」に登場する六大将軍と主要将軍たちは、それぞれ異なる個性と実力で秦の中華統一を支えています。六大将軍は王の許可を得ずとも戦を起こせる特別な存在で、昭王の時代に始まり、嬴政の代で復活しました。蒙武や騰、王翦、楊端和らは圧倒的な武力や知略で国を導き、桓騎のように奇策を得意とする武将も存在しました。

さらに、信をはじめ麃公や王賁、蒙恬など新世代の将軍が台頭し、世代を超えて「天下の大将軍」を目指す姿が描かれています。豪放な猛将から冷徹な知将まで、多彩な将軍たちが織りなす人間ドラマと戦いは、作品の大きな魅力となっています。

※当記事は2025年9月時点の情報をもとに作成しています

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