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ワンピースの主要な死亡キャラを紹介|最新話で復活したキャラも

ワンピースの主要な死亡キャラを紹介|最新話で復活したキャラも

「ワンピース」には数多くの魅力的なキャラクターが登場し、その生き様や別れが多くの読者の心を打ってきました。特に物語の中で命を落としたキャラたちは、死してなお読者に大きな影響を与える存在として語り継がれています。一方で、死亡したと思われていたキャラが、後に驚きの形で再登場する展開もあります。

当記事では、「ワンピース」の物語に深く関わる主要な死亡キャラ9名と、生死不明とされながら後に復活が判明したキャラ3名を紹介します。彼らの最期がどのような背景で描かれたのか、そして復活キャラたちはどのような方法で生き延びたのかを確認しましょう。

1. ワンピースの主要な死亡キャラ9選

「ワンピース」は、“ひとつなぎの大秘宝”を巡り、少年ルフィが仲間とともに冒険を繰り広げる大海賊ロマンです。漫画・アニメともに高い人気を誇り、随所に散りばめられた伏線の考察もたびたび話題となっています。数々の名勝負と深い人間ドラマが描かれる中で、多くの印象的なキャラクターが命を落としました。

ここでは、物語に深く関わる主要な死亡キャラ9人を紹介します。まだ作品を読んだことがない人にとってはネタバレになる可能性があるので、注意して読み進めてください。

1-1. ゴール・D・ロジャー

ゴール・D・ロジャーは、富・名声・力というこの世のすべてを手に入れた伝説の“海賊王”です。東の海のローグタウンで生まれ、数々の冒険を経て世界の最果て「ラフテル」へ到達し、グランドラインを制覇しました。能力者ではなかったものの、万物の声を聞く力を持ち、古代文字を読める光月おでんを仲間にするなど、歴史の真実に迫った人物でもあります。

その最期は、自ら海軍に出頭し、不治の病を抱えたままローグタウンで公開処刑されました。しかし処刑直前、「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…探してみろ。この世のすべてをそこに置いてきた」と叫び、“ひとつなぎの大秘宝”の存在を明かしました。この言葉が多くの若者を海へと駆り立て、大海賊時代の幕を開けたのです。

1-2. ポートガス・D・エース

ポートガス・D・エースは、白ひげ海賊団2番隊隊長で、“火拳のエース”の異名を持つメラメラの実の能力者です。ルフィの義兄であり、サボと共に兄弟のように育ちました。父親は“海賊王”ゴール・D・ロジャーという出自ながら、そのことを忌み嫌われ「鬼の子」と呼ばれた過去を持ち、自らの存在意義に苦しみ続けていました。

海賊として成長した後、エースは白ひげのもとで“家族”を見出し、彼を心から「オヤジ」と慕うようになります。しかし、仲間を殺した黒ひげ・ティーチを追い、敗北。海軍に引き渡され、マリンフォードでの公開処刑が決定されます。エースを救うための“頂上戦争”が勃発し、一時は処刑台から解放されましたが、ルフィを守るために赤犬(サカズキ)の攻撃を身代わりで受け、命を落としました。

1-3. Dr.ヒルルク

引用:ONE PIECE.com「Dr.ヒルルク」引用日2025/6/5

Dr.ヒルルクは、ドラム王国出身の“ヤブ医者”でありながら、チョッパーが心から尊敬する恩人です。過去には大泥棒だった彼は、不治の病に冒されながらも「世の中に治せない病気はない」と信じ、無償で人々の治療を行っていました。医療を独占するワポル政権下では異端の存在とされながら、その信念と行動は本物の名医に匹敵するものでした。

ワポルの策略で「病人がいる」と偽られ、王城に呼び出されたヒルルクは、命の危険を承知で駆けつけ、「よかった…病人はいねェのか…」と安堵の涙を見せます。その後、自身が騙されたことに気づきながらも、ドラム王国の未来を信じて自爆し、命を絶ちました。

1-4. トム

引用:ONE PIECE.com「トム」引用日2025/6/5

魚人族のトムはウォーターセブンで名高い造船会社「トムズ・ワーカーズ」の社長であり、海列車「パッフィング・トム」や、“海賊王”ゴール・D・ロジャーの船「オーロ・ジャクソン号」を建造した伝説の船大工です。ロジャーに協力した罪で死刑を宣告されますが、町を救うために海列車の建設を提案し、10年間の猶予を得ます。

海列車の完成により無罪も期待されましたが、古代兵器プルトンの設計図を狙ったCP5スパンダムの策略により、フランキーの船が政府を攻撃する形に利用されてしまいます。責任を問われた中、トムは弟子たちを庇い、自らの死刑を受け入れることで事件の決着を図りました。

1-5. エドワード・ニューゲート

エドワード・ニューゲートは、白ひげ海賊団の船長であり、“白ひげ”の異名で恐れられた大海賊です。グラグラの実の能力者で、海そのものを揺るがすほどの破壊力を持ち、「世界最強の男」と称されました。実の子のように仲間を大切にし、「仲間殺し」を唯一の禁忌としていました。

2番隊隊員・マーシャル・D・ティーチの裏切りを受け、エースを救うために白ひげは老いた体でマリンフォードへ出陣します。赤犬から致命傷を受けながらも、仲間を守るため戦い抜き、最期は黒ひげ海賊団の猛攻に倒れます。攻撃を正面から受け、背中に一切の逃げ傷がなかったその姿は、まさに“誇り高き死”でした。

1-6. 霜月康イエ

霜月康イエは、かつてワノ国「白舞」の大名を務めていた名君であり、光月おでんの理解者でもあります。若き日の錦えもんたちに学問と礼儀を授け、「ワノ国の守り神となれ」と導いた人物です。オロチとカイドウの支配に抗い一度は敗北するも、「トの康」と名を変えてえびす町に隠れ住み、庶民に笑顔を届けながら静かに再起をうかがっていました。

やがて錦えもんたちの討ち入り計画が漏れ、同志たちが投獄される中、康イエは判じ絵の真意を偽るために「丑三つ小僧」を名乗って捕まり、処刑されることを選びます。処刑場ではワノ国中に中継される中、オロチを嘲笑し「器の小さき男には一生食えぬ『おでん』に候!!」と叫んで、おでんの無念を晴らすように壮絶な最期を遂げました。

1-7. 光月おでん

引用:ONE PIECE.com「光月おでん」引用日2025/6/5

光月おでんは、ワノ国「九里」の元大名であり、錦えもんたち赤鞘九人男の主君です。20年前、白ひげやロジャーと共に航海をした唯一のワノ国の侍で、自由と冒険を愛する破天荒な性格の持ち主でした。若い頃は素行の悪さから「花の都」を追放されましたが、無法地帯だった九里をまとめ上げ、大名に任命されるという偉業を成し遂げます。

白ひげ、ロジャーと航海をともにし、ラフテルに到達したおでんは、世界の真実を知り「ワノ国の開国」を志して帰国します。帰国後はオロチとカイドウの支配下で屈辱の裸踊りに耐え続けましたが、裏切られ、討伐に挑むも敗北。釜茹での刑では家臣たちを守り抜き、開国の意思を託して壮絶な最期を遂げました。

1-8. 黒炭オロチ

引用:ONE PIECE.com「黒炭オロチ」引用日2025/6/5

黒炭オロチは、ワノ国を支配した将軍であり、ヘビヘビの実の能力者です。かつて大名家の1つだった黒炭家に生まれながら、祖父の謀反により家は断絶。オロチ自身も幼少期から差別と迫害を受けて育ち、それがやがてワノ国への強烈な復讐心へと変わっていきました。

黒炭オロチは、マネマネの実の力を使って光月おでん不在の間に政権を奪い、カイドウと結託してワノ国を20年にわたり恐怖で支配しました。おでんには偽りの約束をし、裏切った末に処刑を強行するなど、その卑劣さは極まっていました。最期はカイドウに見限られ、あっけなく首を斬られて命を落とすという皮肉な結末を迎えました。

1-9. ニコ・オルビア

引用:ONE PIECE.com「ニコ・オルビア」引用日2025/6/5

ニコ・オルビアは、ニコ・ロビンの母親であり、“歴史の本文(ポーネグリフ)”の研究を行っていた優秀な考古学者です。ロビンが幼い頃にオハラを離れ、歴史の真実を求めて世界を旅していましたが、仲間を失い海軍に捕らえられた際、中将ハグワール・D・サウロの助けによって逃亡します。

その後、オルビアはオハラに戻り、考古学者たちに避難を呼びかけますが、研究が発覚したためにバスターコールが発動されてしまいます。最期は、サウロにロビンを託したあと、仲間たちとともに資料を湖に投げ入れ続け、オハラの知識を未来へ残すために炎の中に消えていきました。

2. 死んだと思われていたが復活したキャラクター3選

「ワンピース」には、死亡したと思われながらも実は生存していたキャラクターがいます。ここでは、作中で復活が判明し、ファンに驚きと感動を与えた主要キャラを3人紹介します。

2-1. ハグワール・D・サウロ

巨人族の海軍中将だったハグワール・D・サウロは、オハラへのバスターコールの際、海軍のやり方に疑問を抱き、考古学者オルビアを逃がしたことで海軍を除名されました。オハラに流れ着いた彼はロビンと心を通わせ、命をかけて彼女を守りますが、クザンの技で氷漬けにされ、命を落としたと思われていました。

しかし後に、ベガパンクの口から「文献を回収した巨人族を率いる包帯だらけの男」の存在が語られ、その正体がサウロではないかとロビンが問うと、ベガパンクは明言を避けながらも否定しませんでした。

2-2. ボン・クレー

引用:ONE PIECE.com「ボン・クレー」引用日2025/6/5

ボン・クレー(本名:ベンサム)は、元バロックワークスのオフィサーエージェントで、マネマネの実の能力者です。触れた相手の姿に変身できる能力を持ち、オカマ拳法の使い手としても知られています。情に厚く、ルフィを「友達」と呼んで命を懸けるその姿は、多くのファンの心を打ちました。

インペルダウン編ではルフィたちの脱獄を助けるため、自ら残って「正義の門」を開放します。その後、本物のマゼランと対峙したことから死亡説が流れましたが、第666話の扉絵でインペルダウン内「ニューカマーランド」の新女王として描かれ、生存が判明しました。

2-3. サボ

引用:ONE PIECE.com「サボ」引用日2025/6/5

サボは、ルフィやエースと兄弟の杯を交わした義兄であり、現在は革命軍の参謀総長を務めています。幼少期に天竜人の攻撃で海に沈められた際、革命軍のドラゴンに救われたことで生還。革命軍の一員として力を蓄え、メラメラの実を受け継いで再びルフィたちの前に姿を現しました。

その後、コブラ王殺害の濡れ衣を着せられ、潜伏先のルルシア王国が謎の巨大な攻撃によって消滅します。ルルシア王国への攻撃で巻き込まれて死亡したとの噂も流れましたが、第1082話で革命軍のもとへ無事帰還し、生存が確認されました。

まとめ

「ワンピース」では、キャラクターたちの生と死が物語の核心に深く関わっています。主要な死亡キャラクターたちは、それぞれが壮絶な過去や信念を抱き、仲間や理想のために命をかけました。その死は物語の転機となり、今なお読者の記憶に残り続けています。

また、一度は命を落としたと見られながらも、生きていたことが後に判明したキャラたちの存在は、ワンピースの物語に希望や感動を与える要素です。生と死、別れと再会を通して、ワンピースは単なる冒険譚にとどまらず、人間ドラマとしての魅力を放ち続けています。

※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています

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