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SIRUP/シラップとは?名前の由来や経歴・魅力を解説!代表曲も紹介

SIRUP/シラップとは?名前の由来や経歴・魅力を解説!代表曲も紹介

SIRUPさんは、HONDAのCMソングで一躍注目アーティストとなった、関西出身の男性アーティストです。彗星の如く音楽シーンに現れたと思われがちですが、「SIRUP」での活動以前に「KYOtaro」として活動していた過去を持ち、音楽活動歴は10年を超えています。

当記事では、SIRUPさんの名前の由来や経歴、魅力などを解説します。代表曲も挙げるため、SIRUPさんについてまだ詳しくない方は、ぜひこの機会に知ってください!

1.SIRUP(シラップ)とは?

SIRUP(シラップ)さんは、大阪出身の男性アーティストです。さまざまな音楽を掛け合わせたグルーヴィーなサウンドと高い歌唱力で、多くのファンを惹きつけています。

SIRUPさんの音楽はプロからの評価も高く、国内外の有名アーティストや企業とのコラボレーションも後を絶ちません。最近では2022年にリリースした、アイリッシュウイスキー「ジェムソン」とのコラボレーションが話題になりました。

以下では、SIRUPさんの名前の由来や経歴を紹介します。

1-1.SIRUPの名前の由来

SIRUPの由来は、「Sing」と「Rap」を組み合わせた造語です。R&Bやソウル、ラップなどを混ぜて独自の音楽を作り上げるSIRUPさんの音楽観が表現されています。

「シラップ」という読みには、甘いシロップの意味も込められています。SIRUPさんの根底にある音楽は、しばしば甘みのある音楽とも評されるR&Bやソウルです。また楽曲は、他のアーティストと自身の音楽をシロップのように混ぜ合わせて作られています。SIRUPさんの柔軟な音楽性を表現するのに、ぴったりな造語です。

1-2.SIRUPの経歴

SIRUPさんは、以前に「KYOtaro」名義でシンガーソングライターとして関西を中心に本格的な音楽活動をしていました。2012年には、ミニアルバム「HEARTBEAT」をリリースしています。

アルバムのデジタル配信をきっかけに東京での活躍の場が広がったKYOtaroさんは、活動拠点を東京に移します。のちに音楽性の変化やスタッフからの声、シンガーとしての活動が10年目であったことが後押しとなり、「SIRUP」名義での活動を始めます。

かねてより独自の音楽性で人気があったSIRUPさんは、2018年に車のCMに楽曲が採用され、さらに認知度が高まりました。現在ではメディアやロックフェスへの出演も増えている注目のアーティストです。

2.SIRUPの魅力

SIRUPさんが音楽と出会うきっかけになったのは、中学生時代に吹奏楽部でトロンボーンを吹き始めたことでした。先輩やお兄さんの影響により、スティーヴィー・ワンダーやアリシア・キーズが歌うブラックミュージックにも触れます。カラオケでスティーヴィー・ワンダーの曲を難なく歌うSIRUPさんの姿を見たお兄さんは、SIRUPさんに歌手になるよう勧めました。お兄さんの一言をきっかけに、SIRUPさんは本格的に活動を始めるようになります。

今ではサマーソニックやフジロックなどの野外音楽フェス出演、日本武道館単独公演など、話題に事欠かないSIRUPさん。以下では、大人気のSIRUPさんの魅力を解説します。

2-1.艶のある歌声

メロディのピッチやリズムの安定感が、SIRUPさんの魅力です。のびのある歌声はときには妖艶に、ときには熱く響きます。

SIRUPさんは高音や低音だけでなく、地声と裏声を混ぜたようなミックスボイスなど、曲によってさまざまな声を使い分けています。ラップを歌う際の低音ボイスも透き通っており、荒々しくない耳馴染みの良さが特徴です。

SIRUPさんの歌声自体が、SIRUPさんの独特な音楽を構成する重要な役割を果たしています。

2-2.圧巻のライブパフォーマンス

SIRUPさんの最大の魅力である艶のある歌声は、ライブでも健在です。質の高いボーカルとバンドによって楽曲にアレンジが加わり、ファンは音源を上回るほどの魅力的な音楽を楽しめます。

SIRUPさんとバンドの高い表現力によって、ライブ会場は1曲ごとに異なる表情を見せます。しっとりした雰囲気に包まれ、観客が自然と踊りだしたり手拍子が鳴り響いたりと、情緒を揺さぶられる時間を過ごせるのがSIRUPさんのライブです。

2-3.心地よく耳に馴染む楽曲

SIRUPさんの曲を聴いたファンは、「ドライブ中に聴きたい」「カフェで聴いたら最高」など、日常のさまざまな場面にSIRUPさんの楽曲が合うと評しています。

SIRUPさんの楽曲の歌詞は日本語と英語を自由に行き来し、特定のジャンルにはまらないのが特徴です。高い歌唱力と自由で中立な楽曲を送り出しているからこそ、耳馴染みが良いと評されるのでしょう。

3.SIRUPが所属する「Soulflex」とは

Soulflex(ソウルフレックス)とは、2010年に大阪で結成されたクリエイティブ集団です。ビートメイカー兼プロデューサーの森 善太郎を中心に、シンガーやラッパー、フォトグラファー、ペインターなど多彩な11名のメンバーで構成されています。Soulflexの目標は、「衣食住と音楽が結びつくようなライフスタイルとしての音楽」です。

SIRUPさんもボーカルとしてSoulflexに参加しており、SIRUPさんのライブではSoulflexのメンバーがバックバンドを務めています。

Soulflexの活動は、メンバーのスキルや嗜好が混ざりあった楽曲制作だけではありません。過去にはメンバー同士のコラボレーションを中心とした音楽イベントや、食と音楽を組み合わせたイベントなども行いました。

メンバー全員の魅力が引き立つよう意識して作られているのが、Soulflexの楽曲です。ヒップホップやネオソウルのように低音が効き、肩ひじを張らない格好良さのあるボーダレスな音楽が魅力です。

4.SIRUPの代表曲を3曲紹介

SIRUPさんの楽曲は、勉強や仕事をしているときにも聴ける耳馴染みの良さが魅力です。AbemaTVのドラマの主題歌となった「Last Lover」や、Soulflexの森 善太郎プロデュースの「SWIM」など、曲によって異なる世界観が楽しめます。

ここでは、SIRUPさんを語る上で外せない代表曲を3つ紹介します。

4-1.LOOP

チルでおしゃれな雰囲気をまとっているSIRUPさんの曲と言えば、「LOOP」です。SIRUPさんのしっとりした歌声が、まったりとした電子ピアノやサックスの音色に溶け込んでいます。90年代の洋楽が好きな方にもおすすめな、どこか懐かしさも感じさせる1曲です。

作曲とサウンドプロデュースのShingo.Sさんは、加藤ミリヤさんや青山テルマさんのプロデューサーも務めています。ジャングルで踊るSIRUPさんの印象的なミュージックビデオは、YouTubeですでに3,500万回近く再生されています(2023年2月時点)。

4-2.Do Well

HONDA「VEZEL TOURING」のCMソングに起用され、SIRUPさんの認知度をさらに高めたのが、「Do well」です。中毒性のあるリズムとサウンドに惹かれ、CMをきっかけにファンになった方も少なくありません。無意識に口ずさんでしまう印象的なサビにも心を掴まれます。

コード進行のおしゃれさとクラブミュージックを彷彿とさせるビートの斬新な組み合わせが、懐かしいような未来的なような不思議な味わいを醸し出しています。SIRUPさんらしさを感じさせる、何度もリピートしたくなる飽きない1曲です。

4-3.Rain

「Rain」は、SIRUPさんの変幻自在さを味わえる人気曲です。R&Bを感じさせるバラードナンバーかと思いきや、ダンスミュージックのような四つ打ちのリズムが始まります。1番と2番でテイストが変わるSIRUPさんのボーカルにも注目です。

しっとりゆったりした空気の中からも感じられる疾走感は、SIRUPさんならではのサウンドと言えるでしょう。作曲にクレジットされているのは、中島美嘉さんや加藤ミリヤさんのプロデュースも行う松澤友和さんです。

まとめ

SIRUPさんは、R&Bやネオソウル、HIPHOPといったブラックミュージックをルーツに、独自の音楽センスで楽曲をリリースしている男性アーティストです。ジャンルにとらわれない洗練された楽曲は心地よく耳に馴染み、今では多くの野外音楽フェスで出演を期待される存在となっています。

SIRUPさんはSoulflexというクリエイティブ集団のメンバーでもあり、SoulflexのメンバーはSIRUPさんのライブでバックバンドのメンバーです。SIRUPさんに興味のある方は、SIRUPさんの楽曲はもちろんSoulflexについてもぜひチェックしてください!

※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています

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