ティザーは、本編の公開前に映像や画像の一部を出して、作品の雰囲気を先に共有する予告素材です。特にK-POPでは、カムバックまでの期間を楽しめるように、スケジュール→コンセプトフォト→ハイライトメドレー→MVティザーなどを段階的に解禁することが多く、考察や拡散のきっかけにもなります。動画・画像・サイトでは伝わる情報が少しずつ違うため、どこを見ればいいかを知ると追いやすくなります。
当記事では、ティザーの日常会話での使い方と公開時期、ティザーの種類、作成される理由を整理し、話題になったティザー映像もあわせて紹介します。
1. ティザーとは?
ティザーとは、本編や正式発表の前に一部だけを公開し、内容の方向性や雰囲気を示しながら期待感を高める予告素材です。音楽業界では、リリース前に短い映像や音源断片、コンセプト写真などを段階的に出す手法を指します。特にK-POPでは運用が体系化しており、楽曲のMVティザーだけでなく、カムバック日程を示すスケジュール、トラックリスト、ハイライトメドレー、コンセプトフォト、メンバー別のビジュアルティザーを複数回に分けて公開することも多いです。
YouTubeやInstagramで小出しにし、世界観の共有、考察の促進、予約・事前保存の後押しまで担います。ロゴモーションやコンセプトフィルムが加わる場合もあります。
1-1. ティザーの日常会話での使い方
ティザーは日常でも「本番前に一部だけ見せて、期待感を作る予告」という意味で使われます。新商品やイベント、配信の告知で短い動画・画像が先に出たときに「ティザー」が自然に会話に入ります。情報を全部出さずに雰囲気だけ伝える、というニュアンスで「ティザーだけ出たね」と言うこともあります。
- もうティザー出た?どんな雰囲気だった?
- ティザー見た。今回コンセプト、結構攻めてるね。
- 公式、ティザーだけ投下して詳細はまだか。
- ティザーの音だけでサビっぽいのが分かった気がする。
- ティザー画像の小物、伏線っぽくない?
- ティザーで煽られて、発売日まで落ち着かない。
1-2. ティザーが発表される時期
ティザーの公開時期は、「本編の数日前~数週間前」が一般的です。映画やゲームのように制作期間が長い分野では、認知づくりのため数か月前からティザーを出すこともあります。音楽リリースは熱量が落ちやすいため、発売の2~4週間前にプロモーションを開始し、日程表(スケジュール)に沿って小出しにする例が多いです。
K-POPでは、コンセプトフォトやメンバー別ティザーを先に出し、ハイライトメドレーの後、MVティザーを直前1~3日で投下する流れがよく見られます。
2. ティザーの種類
ティザーは形が違うだけで、伝わる情報と楽しみ方が大きく変わります。動画・画像・サイトの特徴を知っておくと、解禁の流れを追いやすくなり、考察や共有もはかどります。推しのカムバック前の時間を、もっと濃く楽しめます。
2-1. ティザー動画
ティザー動画は、音と動きで一気に空気を伝えるのが魅力です。MVティザーに加え、コンセプトフィルム、ハイライトメドレー、ダンスの一部を見せるスポイラー、メンバー別クリップなど形が豊富で、公開順にも意図が出やすくなります。
注目はサウンドの質感、ビートの入り方、サビの手前の盛り上げ、振付のシルエット、歌詞の断片、映像の小物や色味です。YouTubeの高画質で見るとセットの細部が拾え、短尺はSNSで何度も回せます。気になったカットはスクショやメモで残し、次の解禁で答え合わせすると盛り上がります。ネタバレを避けたい場合は、ハイライトメドレーを後回しにし、MVティザーだけ先に見ると調整しやすいです。
2-2. ティザー画像
ティザー画像は、ビジュアルの情報が濃く、見比べるほど発見が増える形式です。コンセプトフォト、ロゴ、日程ポスター、メンバー別ビジュアルが定番で、衣装・メイク・背景・文字デザインからテーマを読み解けます。複数枚が段階的に出ると、同じ世界観でも表情が変わり、推しのカットを待つ時間も楽しみに変わります。保存して並べると色味の統一、モチーフの共通点、メンバーごとの役割分担が見えやすく、考察を共有しやすくなります。
投稿文の絵文字やハッシュタグもヒントになることがあるので、キャプションまで確認すると深読みが進みます。Instagramのカルーセルは順番のまま見て、後から全体を並べると流れが見えます。推しの個別カットは壁紙にしたり、並べて変化を追ったりすると満足度が上がります。
2-3. ティザーサイト
ティザーサイトは、解禁情報を1か所に集めて追いやすくする入口です。カウントダウン、断片的な画像や言葉、更新で増えるコンテンツ、リンク先のまとめなどがあり、後追いでも流れを整理しやすくなります。クリックで仕掛けが動く、隠し要素がある、パスワード風のヒントが置かれるなど、探索型の楽しみが入る場合もあります。
公式SNSを見逃してもサイト側で把握しやすいので、ブックマークしておくと便利です。予約や事前保存の導線が置かれることもあるため、必要な人は締切や特典条件も一緒に確認すると迷いにくくなります。更新時刻が決まっている場合は、アクセスが落ち着いた後に見直すと発見が増えます。ヒントが少ないほど考察が盛り上がるので、公開直後の反応も追うと楽しいです。
3. 音楽業界でティザー映像・画像が作成される理由
音楽業界では、リリース前にティザー映像や画像を用意し、作品の情報を段階的に解禁することが多く見られます。制作側の都合ではなく、ファンが待つ時間そのものを楽しめるよう設計するためです。ここでは代表的な理由を4つ整理します。
3-1. カムバックの期待感を段階的に高めるため
カムバックは告知から発売日まで待ち時間が生まれます。そこでティザーを複数回に分けて出すと、毎回小さな山場ができ、期待感を途切れさせにくくなります。最初はロゴや日程、次にコンセプトフォト、続いてトラックリスト、ハイライトメドレー、最後にMVティザーという流れなら受け取りも整理できます。K-POPではメンバー別に数日連続で公開し、毎日タイムラインに話題を作る例も多いです。
「次は何が来るか」を待つ時間自体がコンテンツになり、考察やリアクションが積み重なります。情報解禁の波が続くと、メディアやコミュニティで話題が継続しやすい点も強みです。ファンは自分のペースで追いながら発売日まで熱量を上げられます。公開タイミングが決まると、ファンも追い方の予定を立てやすくなります。
3-2. コンセプトを先に提示して作品世界への没入を促すため
音源やMVを初見で最大限楽しむには、作品の世界観を先に共有する方法が有効です。コンセプトフィルムやビジュアルティザーで色味、衣装、モチーフ、物語の断片を提示すると、今回のテーマがつかみやすくなります。特にK-POPはアルバム全体でコンセプトを貫くことが多く、事前に方向性が分かると聴き方や見方が変わります。歌詞のキーワードや象徴的な小物を先に見ておくと、発売日に意味を拾いやすいでしょう。
複数のティザーで視点を変えると、同じ世界観でも別の表情が見えます。衣装やセットの意図が読みやすくなり、MVの細部も楽しめます。はじめて触れる人にとっても雰囲気が入口になり、ファンは解釈を共有して没入を深められます。コンセプトを先に知ると、アルバム全体像を想像しやすくなります。
3-3. SNSで拡散しやすい素材を提供するため
短い動画や画像は、SNSで共有しやすい素材です。数秒のクリップや1枚のビジュアルはタイムラインで流れてきても理解しやすく、引用、保存、リポストが起きやすくなります。
ファンが反応した投稿はコメントや二次編集で連鎖し、自然に話題が広がります。Shorts、Reels、TikTokのような短尺枠に合わせやすく、スクショや切り抜きで拡散もされます。
ハッシュタグの統一、同じフォントや色のデザイン、短い字幕などは共有のしやすさを高めます。
公式がテンプレ画像や音源断片を用意すると、ファンも投稿に参加しやすくなります。友人に送りやすい長さなので新規ファンの入口にもなり、海外ファンの翻訳投稿でさらに広がります。公式がまとめ投稿や固定を行うと、後追いでも探しやすい点もあります。
3-4. 予約・事前保存などの発売前の行動につなげるため
発売前に予約や事前保存が集まるほど、初動の数字が伸びやすい傾向があります。ティザーで熱量が上がったタイミングに、予約リンク、プレセーブ案内、特典情報、応募条件などを重ねると行動に移りやすくなります。段階的な解禁は「締切までに済ませよう」と背中を押し、発売日に集中する手間も分散できます。物理アルバムは予約特典や抽選応募の期限がある場合もあり、早めの案内が助けになります。配信は事前保存をしておくと公開直後に聴き始めやすく、MVの同時視聴や共有にも参加しやすくなります。
事前の行動が揃うほど当日の盛り上がりも作りやすい点が理由です。また、予約は特典の確保や購入計画にも関わるため、早めの導線が有効です。店舗別特典や応募券の条件は細かいことがあり、更新のたびに確認できると安心です。
4. K-POPにおける有名なティザー映像
K-POPでは、ティザー映像がカムバックの空気を決める重要な要素になっています。公開直後に話題になり、何度も見返される代表的なティザーを取り上げ、注目されたポイントとあわせて紹介します。
4-1. Butter/BTS
「Butter」は、軽快で甘いムードのダンス・ポップで、英語詞のフックと滑らかなグルーヴ感が心地よい楽曲です。ファンク寄りのベースラインと跳ねるビートが、肩の力を抜いて楽しめる爽快さを作っています。
ティザーではメンバーが首でリズムを取り続け、少し引きの映像で表情やビジュアルを強調しつつ、曲のノリやテンポ感も一瞬で伝えます。短い尺の中で耳に残るリズムを先に体に入れられるので、フル公開への期待が自然に高まります。サビや展開を見せすぎないため、初見のワクワクを残したまま、楽曲の世界観を理解できる点が魅力です。
4-2. HEART SHAKER/TWICE
「HEART SHAKER」は、冬らしいきらめくシンセやファンキーなギターが映える、明るいポップ/ダンス曲で、恋心を伝えたい気持ちを描いた1曲です。いたずらっぽい歌い出しから一気にエネルギッシュなサビへ進むのが魅力です。
ティザーはサビをしっかり公開する構成が当時は斬新で、曲の勢いと恋が動き出す高揚感を先につかめます。衣装は白T×デニムのシンプルさで、メンバーの表情や動きが際立ち、親しみやすさも好印象でした。さらにラストでサナさんが少しバランスを崩す瞬間が入り、作り込みすぎない可愛さとして話題に。振付のポイントも見えるため、公開前から真似したくなる空気が生まれた点も魅力です。
4-3. FEARLESS/LE SSERAFIM
「FEARLESS」は、ファンクを基調にしたオルタナティブ・ポップ/ダンス・ポップで、過去に揺さぶられず前へ進む姿勢を歌うデビュー曲です。落ち着いたテンポに低音が効いたグルーヴで、クールで洗練されたムードが特徴です。
ティザーはメンバーのクローズアップを中心にビジュアルの強さを前面に出し、視線や表情だけで堂々とした世界観を先に提示します。デビュー前から期待が高かったからこそ、短い尺でも「どんなグループか」が直感的に伝わり、公開前の考察も盛り上がりました。歌詞の一部やムードが先に見える作りも、フル公開への待ち時間を楽しくします。
4-4. LOVE DIVE/IVE
「LOVE DIVE」はダークポップ/エレクトロポップ寄りのサウンドに、リズミカルなベースやパーカッション、シンセの質感が重なる中毒性の高い曲です。歌詞は「新しい時代のキューピッド」をモチーフに、怖がらず恋に飛び込む姿を描きます。
ティザーはメンバーの圧倒的なビジュアルを見せ、上品でミステリアスな空気感を先に提示する構成です。いわゆるchaebol crushのような高級感がただよい、妖艶なメロディの断片が雰囲気にぴったり。短尺でも目と耳に残り、フル公開前から「今回はこの世界観」と期待を固められます。
4-5. Psycho/Red Velvet
Red Velvetの「Psycho」は、落ち着いたテンポのポップ曲で、上品なのに少し不穏な空気がただようのが魅力です。サビはメロディが大きく広がり、メンバーの歌声とコーラスが重なってドラマチックに聴こえます。
ティザーでは、スルギさんやウェンディさんの伸びのある高音が最初に響き、優雅さと高級感を一瞬で伝えます。西洋のお城のような背景や暗めの照明もあり、コンセプトがすぐ分かる作りです。表情のアップや衣装の質感も丁寧に見せるため、音と映像の両方で「今回はこの世界観」と期待が固まります。最後は余韻を残して切れるので、公開が待ち遠しくなります
4-6. SET ME FREE/TWICE
TWICEの「SET ME FREE」は、ディスコ調のグルーヴに乗せて、迷いを振り切り「自分らしく進む」気持ちを描くタイトル曲です。
ティザー第1弾は、メンバーがつけまつげを外すなどメイクを落としていくメイクオフ演出が印象的で、すっぴんに近い表情でも変わらない美しさが大きな話題になりました。外見の基準から自由になる、という受け止め方も広がり、内容自体が曲名とリンクして見える点も魅力です。今までにない切り口で視線を集め、ミニアルバム「READY TO BE」の空気を先に体感させてくれます。音は短くても、可愛いコンセプトから長きの活動を経て大人の女性となったTWICEの美しさが理解でき、公開日までの期待が高まります。
4-7. Magnetic/ILLIT
「Magnetic」は、跳ねるリズムが気持ちいいILLITのデビュー曲で、好きな相手に思わず引き寄せられてしまう気持ちを磁石にたとえて描きます。短いフレーズがくり返されて耳に残り、サビの振付も真似しやすいのが魅力です。
ティザーは光と影でメンバーをシルエット気味に見せ、ゆめかわいい色味と軽やかなノリだけで「今この瞬間を楽しむ少女たち」というILLITのコンセプトが伝わります。最後に余韻を残して切れるため、フル音源とMVが早く見たくなる構成になっています。
4-8. Good Ting/i-dle
i-dle「Good Thing」は、軽快なビートに乗せて少し皮肉っぽい空気もただようポップ曲で、明るさの裏に本音がのぞくのが魅力です。ミニアルバム「We Are」のリード曲として、どこか懐かしいK-POP感と現代的なキレが同居します。
ティザーは白T×ナチュラルメイクのメンバーが、カメラの前では仲良く振る舞うのに、撮影終了の声がかかった瞬間に態度が一変。実は不仲という裏の顔を見せる展開が衝撃的で話題を呼びました。今までにない演出が、楽曲全体はどのような曲なのだろうとワクワク感を沸き立たせます。
まとめ
ティザーは本編前に一部を公開し、雰囲気や方向性を示して期待を高める予告素材です。K-POPではスケジュール、コンセプトフォト、ハイライトメドレー、MVティザーなどを段階的に出し、考察や予約行動も促します。形式は動画・画像・サイトが中心で、短尺でも世界観が伝わります。
代表例としてBTS「Butter」、TWICE「HEART SHAKER」「SET ME FREE」、IVE「LOVE DIVE」、ILLIT「Magnetic」、i-dle「Good Thing」などが話題になりました。
※当記事は2026年2月時点の情報をもとに作成しています





