左右で目の色が異なる「オッドアイ」は、猫や犬などの動物でもみられる特徴として知られていますが、人間にも起こりうる現象です。日本人は茶色系の虹彩が多いこともあり、オッドアイは比較的珍しい特徴とされていますが、芸能人や歴史上の人物にもみられることから、以前より身近に感じている方もいるかもしれません。
当記事では、オッドアイの意味や種類・日本人の発生確率をはじめ、日本の有名人・芸能人の事例、先天的・後天的な原因について紹介します。
1. オッドアイとは?日本人にもいる?
引用:photo-ac.com
オッドアイとは、左右の虹彩の色が異なる状態で、正式には「虹彩異色症」と呼ばれます。虹彩は目に入る光の量を調整する部分で、その色は主にメラニン色素の量によって決まります。先天的な体質によって生まれつき左右の色が異なることもあれば、病気や外傷、炎症など後天的な要因で変化する場合もあります。
日本人は茶色系の虹彩が多いため目立ちにくい傾向がありますが、日本人にもみられます。珍しい見た目として注目されることがありますが、後天的に起きた場合は眼科で原因を確認することが大切です。
1-1. 日本人のオッドアイの確率は低い
日本人のオッドアイは、正確な発生確率を示す統計データがないため具体的な数値では表せないものの、一般的にはかなり珍しい特徴とされています。世界に目を向けると、目の色にはさまざまな種類があり、日本人に多いブラウン系も、明るい茶色から黒に近い濃い茶色まで幅があります。海外ではブルーやグリーン、グレー、ヘーゼルカラーなどもみられ、目の印象は地域やルーツによって異なります。
こうした色の違いには、親から受け継ぐ遺伝的な要因に加え、虹彩に含まれるメラニンの量が関係しています。特にブルーやグレーなどの明るい目は色の差が見えやすいため、左右で色が異なる場合にも気づかれやすい傾向があります。そのため、日本人のオッドアイも存在自体は知られているものの、日常の中で見かける機会は多くありません。
1-2. オッドアイの種類と特徴
オッドアイは、見え方の違いによって次のように紹介されることがあります。
■ 完全虹彩異色症
左右の目の色がはっきり異なるタイプです。たとえば、片方が茶色でもう片方が青や緑がかった色に見える場合があります。一般に「オッドアイ」と聞いて多くの人が思い浮かべやすいのは、このタイプです。
■ 部分虹彩異色症
1つの虹彩の一部だけ色が異なるタイプです。虹彩の中に斑点のように見えたり、一部分だけ別の色が差し込んだように見えたりします。英語ではsectoral heterochromiaと説明されることが多く、色の違いが部分的である点が特徴です。
■ 中心虹彩異色症
瞳孔のまわりと外側の虹彩で色が異なるタイプです。たとえば、内側が金色や黄褐色、外側が青や緑のように見えることがあり、内側から外側へ色が変化して見えるのが特徴です。明るい目の色では違いに気づきやすい傾向があります。
2. オッドアイの日本の有名人・芸能人まとめ
日本の有名人・芸能人にもオッドアイであるとされる方がいます。ここでは、オッドアイと言われている日本の著名人を、芸能界から歴史上の人物まで幅広く紹介します。
2-1. 奥菜 恵(女優・歌手)
奥菜恵さんは、広島県出身の女優・歌手です。1992年にデビューして以来、映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」や「呪怨 劇場版」など、多くの作品に出演してきました。透明感のある雰囲気と繊細な表情が魅力で、映画、ドラマ、舞台と幅広い分野で活躍しています。
瞳は、光の当たり方や見る角度によって左右で印象が異なって見えることがあり、オッドアイのようだと語られることもあります。印象的な目元は、奥菜さんのミステリアスな魅力を引き立てる要素の1つです。
2-2. 橋本 明(ジャーナリスト)
引用:新潮社
橋本明さんは、共同通信社で社会部次長や外信部次長、海外支局長などを歴任した後、ジャーナリストとして活動した人物です。上皇明仁さまの学友としても知られ、皇室を題材にした著作でも広く名を知られました。
目元は、眼の病変による後天的な変化で片方の虹彩がシルバーがかったように見え、オッドアイのような印象を与えたことで知られています。オッドアイは眼の病気や外傷などがきっかけで後から現れる場合もあり、橋本さんの印象的な目元も、その特徴を語る際に取り上げられることがあります。
2-3. KENTA(ロックバンドWANIMAのボーカル・ベーシスト)
KENTAさんは、熊本県出身の3ピースロックバンド「WANIMA」のボーカル・ベーシストです。2010年の結成以来、力強い歌声と熱量の高いライブパフォーマンスで人気を集め、バンドのフロントマンとして幅広い世代から支持を得てきました。
瞳は、左右でブラウンの濃淡がやや異なって見えることから、オッドアイのように話題になることがあります。同系色のため差は繊細ですが、そのさりげない印象の違いも、KENTAさんならではの魅力として受け止められています。
2-4. 伊達 政宗(戦国時代の武将)
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伊達政宗は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将で、仙台藩初代藩主として知られています。幼少期に天然痘を患い、右目の視力を失ったと伝えられていることから、「独眼竜」の異名で広く知られる存在です。仙台の城下町づくりや藩の基盤整備を進めた人物としても有名です。
目については、右目の失明による影響や、一部では異国とのつながりの深さや印象的な容貌から、スペインとのハーフだったのではないかという説からオッドアイと話が結びついたとされています。
3. オッドアイになる原因は?
オッドアイは、生まれつき持っている場合と、後天的な要因によって現れる場合があります。ここでは、それぞれの原因について詳しく紹介します。
3-1. 先天的な原因
先天的なオッドアイは、生まれつき左右の虹彩に含まれるメラニン量や色素の分布に差があることでみられる場合があります。背景には遺伝的な要因が関わることがあるほか、胎児期に色素がつくられる過程の違いが影響すると考えられることもあります
目の色は虹彩のメラニン量によって印象が変わり、量が多いと濃いブラウン系、少ないと青やグレー系に見えやすくなります。こうした色素の違いが左右で生じることで、先天的なオッドアイとして現れることがあります。先天的なケースは珍しいとされますが、オッドアイそのものがすぐに異常を意味するわけではなく、見え方や視力に必ず影響するとは限りません。特徴の現れ方には個人差があります。
3-2. 後天的な原因
後天的なオッドアイは、生まれつきではなく、事故やけが、炎症、病気、手術後の変化などをきっかけに現れることがあるとされています。こうした要因によって、片方の虹彩の色素が変化したり、左右で目の見え方に差が出たりすると、オッドアイのように見える場合があります。
変化の現れ方は人によって異なり、色そのものが変わったように見えることもあれば、光の当たり方によって印象の差が強く感じられることもあります。先天的なオッドアイが生まれつきの特徴であるのに対し、後天的なオッドアイは、もともとは左右同じように見えていた目に違いが現れる点が大きな特徴です。
まとめ
オッドアイは左右の虹彩の色が異なる状態で、正式には「虹彩異色症」と呼ばれます。完全・部分・中心の3タイプがあり、先天的な色素の違いによるものと、事故や病気・炎症などをきっかけとした後天的なものに分けられます。
日本人のオッドアイは珍しいとされていますが、奥菜恵さんやWANIMAのKENTAさんなど、日本の著名人にもみられる特徴です。生まれつきのオッドアイは必ずしも異常を意味するわけではありませんが、後天的に目の色や見た目の変化が気になった場合は、眼科で原因を確認することをおすすめします。
※当記事は2026年3月時点の情報をもとに作成しています









