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人気バンドから紐解く!愛されるバンド名の特徴と決め方・注意点

人気バンドから紐解く!愛されるバンド名の特徴と決め方・注意点

バンド名を決めるとき、好みだけで決めてしまうとファンに覚えてもらいにくく、インターネット検索では上位に表示されないなどのリスクがあります。バンド名を決めるときは、有名バンドの特徴と注意点を踏まえて、ベストなワードを選びましょう。

そこで今回は、有名バンドの特徴とバンド名の決め方、名前を決めるときの注意点を解説します。バンド名を決めるにあたっては、トラブルにつながるワードを避ける必要があります。当記事を参考に、愛されるバンド名をつけましょう。

1.愛されるバンド名の特徴

バンド活動にはバンド名がつきものです。バンド名は自分たちの好きに決められる分、なかなか決められないことも少なくありません。

ファンに愛されるバンド名の特徴を、実際の有名バンドの名前から紐解きます。

ゲスの極み乙女。
名前の由来は、バンドメンバーのちゃんMARIさんのバッグに書かれていたフレーズです。ネガティブな印象の「ゲス」と清らかな「乙女」といった、相反する言葉の組み合わせが強烈なインパクトを残します。
THE YELLOW MONKEY
愛称は「イエモン」です。「YELLOW MONKEY」とは、英語圏で黄色人種に対して使われる差別用語です。あえてネガティブな表現を使うことで皮肉を利かせています。
サカナクション
「サカナ」と「アクション」を組み合わせた造語です。サカナのように素早く、変化を恐れず行動するという意味が込められています。

いずれのバンド名も、ネガティブな言葉や複数のキーワードの組み合わせでインパクトのあるワードを作り出しています。

2.バンド名の決め方5選

バンド名はメンバー同士の好みで決めても構いませんが、広く認知されたい場合、マーケティング性が重要です。バンド名によって認知度や、ファンから愛着を持ってもらえるかどうかが大きく変わります。

マーケティング上の戦略を踏まえてバンド名を決める場合、次のような決め方がおすすめです。

2-1.バンドの音楽性やジャンルのルーツから名前を決める

バンドの音楽性や方向性をバンド名に反映する方法です。バンド名を音楽性に沿ったものにすると、バンドのイメージが明確に伝わる名前にできます。たとえば、ポップな曲調が売りのバンドであれば明るくかわいらしいイメージ、メタル系バンドであれば尖ったイメージの名前にするとよいでしょう。

あえて音楽性と正反対のイメージの言葉を使うのも1つの方法です。ファンは、実際の楽曲とバンド名とのギャップに興味を惹かれることがあります。

また、バンドのルーツとなっている音楽のジャンルを参考にしてもよいでしょう。洋楽から生まれたバンドであれば、英単語に「s」がついたバンド名が多く見られます。邦楽バンドにルーツを持つのであれば、日本語のバンド名にしてもよいでしょう。メンバーの好きなバンドや楽曲をもじって名前にするパターンもあります。

バンドのルーツは、バンド結成の理由といったストーリー性を示せる要素です。ファンの興味をそそる、魅力的なバンド名をつけるにはうってつけの方法です。

2-2.検索結果で表示されやすい名前にする

他のバンドとバンド名が似ているとインターネットの検索結果で表示されにくくなり、ライバルに埋もれて認知してもらえなくなるケースがあります。インターネットの検索結果で表示されやすくするには、他のバンドとかぶらない名前をつける必要があります。

バンド名がかぶるのを防ぐには、バンド名に「バンド」というキーワードを加えて検索し、候補に挙がった名前を検索します。他のバンドが出てくるようであれば、違うバンド名を検討しましょう。

また、パソコンやスマホなどで入力しやすい名前にすると、ファンは気になったときにすぐ検索できます。SNSで投稿するときにも、入力しやすい名前のほうが話題にしてもらえる可能性が高まります。

2-3.覚えやすく省略しやすい表記・読み方の名前にする

バンド名を広く認知してもらうには、音・表記ともに覚えやすい名前にすることがポイントです。語感がよく口にしやすい名前は覚えやすいので、韻を踏むなどの工夫をしてもよいでしょう。

バンド名そのものではなく、略称を意識してつけるのも1つの方法です。略称は3〜4文字程度にすると覚えやすい長さになります。Mr.Childrenの「ミスチル」や、SEKAI NO OWARIの「セカオワ」などは、覚えやすい略称の代表例です。

2-4.与えたい印象に合わせて表記を選ぶ

同じ名前でも、表記によって印象が大きく左右されます。バンド名を通して与えたい印象に合う表記を選びましょう。

漢字表記は、知的なイメージを演出するのに向いた表記です。ただし、難しい漢字を多用すると覚えにくくなるので注意しましょう。

ひらがな表記はやわらかさやかわいらしさ、カタカナ表記は軽やかな印象を与える表記です。漢字や英語に比べると一見意味が分かりにくくなることもあるものの、言葉の意味をぼやけさせ、音や字面を重視したい場合にはおすすめです。

英語表記は、洋楽のような本格派バンドをイメージさせます。洋楽バンドも含めて英語表記のバンドが多く、差別化を図りにくいのが難点です。ただし、同じ単語でも大文字・小文字を使い分けると印象を変えられます。

2-5.反対の言葉を組み合わせる

正反対の意味やイメージを持つ言葉を組み合わせることで、個性的かつインパクトのあるバンド名になります。

たとえば「赤いバラ」という言葉の意味はすぐに理解できるものの、固有名詞としてはあまり印象に残らないでしょう。一方で「透明なバラ」という言葉にすると、自然にはイメージしにくい言葉になります。あえて多くの人が違和感を覚える言葉をバンド名にすると、注目が集まり認知につながるでしょう。

3.バンド名を決めるときの注意点

バンド名を決めるにあたっては、バンドのイメージや覚えやすさだけでなく、いくつかの点に注意を払う必要があります。

ここでは、バンド名決めで失敗しないための注意点を2つ紹介します。

3-1.商標登録されているワードは使わない

バンド名には、すでに商標登録されているワードを使わないようにしましょう。バンド名に使ったワードが商標登録済みだった場合、無断使用と見なされ、企業などから商標権の侵害で訴えられる恐れがあります。商標権を侵害すると、せっかくファンがついていても途中でバンド名を変更せざるを得なくなるうえ、損害賠償などのトラブルを抱えることになります。

バンド名が商標登録されているケースもあります。他のバンド名とかぶらないように命名することは、商標権侵害を防ぐ観点からも大切です。バンド名の候補をインターネットで検索して、商標登録済みとなっていないか慎重に確認しましょう。

商標権の侵害は有名バンドだけの問題で、無名であれば関係ないと考える人もいるかもしれません。近年は小さなバンドであっても、YouTubeなどの動画投稿サイトやSNSなどで、世間に存在を知られる可能性があります。バンドの知名度にかかわらず、商標権の侵害には十分注意しましょう。

3-2.単語1つのバンド名は避ける

単語1つだけを使ったバンド名は避けるのが無難です。特に「fire」「bird」「桜」といった一般的な単語は、バンド名より先にもともとの言葉がイメージされやすいので、バンド名として認識してもらいにくくなります。またインターネットで検索しても、先に一般的な単語として検索結果が表示されるので、バンド名は上位に表示されにくくなります。

バンド名は複数の単語の組み合わせで考えるのがおすすめです。組み合わせによっては、オンリーワンのフレーズを生み出すこともできます。どうしてもバンド名を単語1つだけにしたい場合は、綴りや表記を工夫しましょう。たとえば、GLAYやGReeeeNなどは読み方だけを取ってみると一般的な単語と変わらないものの、綴りで独自性を打ち出しています。

まとめ

バンド名の決め方はさまざまで、音楽性やジャンルのルーツから決める、検索結果で表示されやすい・覚えやすく省略しやすい表記・読み方にするなどの方法があります。有名バンドには、正反対の意味を持つ言葉を組み合わせたり、ネガティブな言葉を含めたりなどでインパクトを持たせるといった特徴が見られます。

バンド名を決める際に、商標登録されているワードやバンド名を使うのはNGです。バンドの知名度にかかわらず、商標登録済みのワードを使った場合は訴えられる恐れがあります。また単語1つだけのバンド名はインターネッとで検索されにくい傾向があるため、単語1つのバンド名にしたい場合は綴りや表記の工夫が必要です。

※当記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています

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