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なとり「Overdose」の歌詞の意味と人気の理由を解説!おすすめ曲も

なとり「Overdose」の歌詞の意味と人気の理由を解説!おすすめ曲も

なとりさんは2021年5月からTikTokに自作音楽を投稿しはじめた、2023年5月時点で20歳の若き人気アーティストです。人気のきっかけとなった「Overdose」は、2022年9月7日にリリースされました。3か月後の2022年12月にはストリーミング再生1億回を突破し、爆発的に知名度を上げていきました。

当記事では、なとりさんの代表曲である「Overdose」の歌詞の意味や、Overdoseが人気となって理由について解説します。なとりさんの楽曲が好きな方は、ぜひご覧ください。

1.なとりがリリースした「Overdose」の歌詞の意味とは?

なとりさんがリリースした「Overdose(オーバードーズ)」とは、日本語で薬物などの過剰摂取を意味する言葉です。のめり込むという意味もあり、何かをやめられなくなった状況を歌った楽曲だと察せられます。

1番では薬物の多量摂取で得られる高揚感や現実逃避と同じように、いけないことだと分かりつつも刺激的でやめられない依存性のある愛を歌詞に表しています。サビ部分の「解像度の悪い夢」とは、現実を直視したくない鮮明ではない夢のことです。ファンの中では楽曲が表しているのはただの恋人ではなく、不倫や浮気ではなないかと考察されています。

2番では葛藤しながらも結局2人の関係が続いている様子が描かれ、自分自身への問いかけをしているように始まります。歌詞の中のTwo step from(hell)with me, darlingは直訳すると「2人は地獄の2歩手前」です。このまま2人の関係を続けるのはお互いの将来にも世間からも歓迎されないのにやめられないという状況のようです。

最後は、よくない関係だと分かっていても関係を続けていくことを選択したように綴られています。地獄の2歩手前にいる2人が関係を続け、この先どうなるのかが結末が気になる歌詞です。

2.Overdoseを作った「なとり」とは?プロフィールを紹介!

名前 なとり(本名不明)
生年月日 2003年1月31日
年齢 20歳 ※2023年5月時点
性別 男性
公式SNS YouTube:@Siritoriyowai_
Twitter:@Siritoriyowai_
Instagram:siritoriyowai_
TikTok:siritoriyowai_

なとりさんは、TikTokを中心に活動しているシンガーソングライターです。2021年の初投稿からオリジナル曲を配信リリースし続けています。「Overdose」は2022年9月にデジタルリリースされ、下記のようなさまざまな功績を残しています。

  • Spotify Daily Viral50チャート(韓国・タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナム):1位
  • LINE MUSICデイリーランキング:1位
  • オリコンデイリーデジタルシングルチャート:1位 など

プロフィールを見ると生年月日と性別は明らかにしていますが、本名や顔は公表していません。SNSの投稿では顔部分を黒く塗りつぶしているものの、おしゃれな雰囲気と格好から「イケメンなのでは」とファンの間で盛り上がっています。

3.なとりのOverdoseが人気になった理由

なとりさんのOverdoseは韓国・タイ・マレーシア・シンガポール・ベトナムでSpotify Caily Viral50チャート1位を獲得するなど、日本のみならずアジア各国でも人気です。

以下では、Overdoseが人気になった理由を詳しく解説します。

3-1.耳に残るメロディ

一度聴いたら忘れられないメロディは、Overdoseがロングヒットした理由の1つです。イントロには音声を細かく刻んで並べ替える(ボーカルチョップ)など工夫がされており、楽曲に高揚感が生まれることで聴く方を一瞬で引き込む力があります。

ほかに類を見ない抑揚のある独特なメロディ、フレーズをループさせる技法など、センスの良さを感じさせる効果的なテクニックが張り巡らされています。キャッチーな歌詞に負けないインパクトのあるメロディが多くの方に刺さったようです。

3-2.独特なウィスパーボイス

ハイセンスでインパクトあるメロディに合わさるなとりさんの歌声も人々を魅了しています。なとりさんの歌声は聴き心地のよいウィスパーボイスが魅力的です。低音も高音も印象が変わらない安定感のある声で多くの方を虜にしています。

さらに、音階の中でファルセットを自然に入れたりビブラートを一音だけかけたりと細かいニュアンスを入れる技術が絶妙です。歌い手としての優れた能力を感じさせます。

3-3.楽曲につけられたダンス

なとりさんのOverdoseは、TikTokで発表されたことをきっかけに爆発的に人気になりました。またTikTokでlocalcampioneなどが曲に合わせて振り付けを付けたことで、さまざまなユーザーが真似をして踊り、楽曲がさらに知られることになります。TikTockでダンス動画は人気のジャンルのため、広まるのに時間はかかりませんでした。

Overdoseはその後、絵文字でダンスの振り付けを表現する「絵文字ダンス」にもなり、ダンスが苦手な方でも挑戦できるとさらに注目されるようになります。

なとりさん本人もOverdoseについて、下記のように発言されています。

「この楽曲はたくさんの方に親しんでいただけるようなダンスミュージックを意識して作ったので、こういった反響があるのは、うれしいです!」

(引用:ORICON MUSIC「TikTokで話題のなとり「Overdose」が1億回再生突破「まだどこか他人事のような感覚」【オリコンランキング】/引用日2023/05/07)

Overdoseに合わせて多くの方がダンスをする現象は、なとりさんにとっても喜ばしいことだったようです。

4.なとりのOverdose以外のおすすめ曲3選

なとりさんは代表作である「Overdose」のほかにも、「ターミナル」や「フライデー・ナイト」「猿芝居」などいくつものオリジナル曲をリリーしています。どの楽曲も高い評価を得ている楽曲です。

ここでは、なとりさんの楽曲の中でも特に人気の3曲を紹介します。

4-1.フライデー・ナイト

フライデー・ナイトは、なとりさんが音楽活動開始2か月で作り、SpotifyのCMソングに起用された楽曲です。リリース前にはTikTokにワンコーラスのデモが公開され、楽曲リリース前にもかかわらず再生数は100万回以上を突破しました。

その後、2023年3月31日にはファン待望のフルバージョンで配信が開始されました。楽曲にはベーシストの西月 麗音さんやボカロPのアタリさんが参加しています。また、ジャケットのイラストはイラストレーターのピカタさん、MVは映像監督のkoukoさんやディレクターのMinoruさんが手掛けています。

憂いのあるメロディと、フライデーナイトを楽しむスリリングな男女の関係を表す歌詞がドラマティックです。

4-2.猿芝居

猿芝居は、2021年6月にショートバージョンが投稿され、楽曲に合うホラーテイストの動画も相まってバズった楽曲です。2023年1月18日には配信が開始されました。

古語が随所に散りばめられていたり、韻を踏んだりと和の要素が大きい本楽曲は、一度聴くと耳から離れない中毒性が高いのが特徴です。また、歌詞に古風な言葉を使って韻を踏んでも、メッセージ性を損なわない表現力は目を見張るものがあります。

歌のテクニックはもちろん、なとりさんの語彙力の高さが発揮された作品と言えるでしょう。

4-3.EAT

EATは、週刊少年ジャンプにて連載されアニメ化になった人気漫画「チェンソーマン」を意識して作られた楽曲です。2021年10月にTikTokに投稿され、同年12月にYouTubeにロングバージョンがアップされています。

ファンからは「アニメの世界観と歌詞がピッタリ」「かっこいい」と高評価を獲得しています。ギターとドラムのみを使ったシンプルな構成とLIVE感のある質感が特徴的です。打ち込み感のあるOverdoseや和テイストの猿芝居とはまったく異なる世界感が印象的です。

シンプルだからこそ、ドラムの表現力を存分に感じさせる作りとなっており、なとりさんの多彩な音楽の才能をより一層感じられる楽曲です。

まとめ

なとりさんのリリースした「Overdose」は、一緒にいてはいけないと分かりつつも、止められない依存性のある愛を表現した曲です。なとりさん自身の独特なウィスパーボイスと耳に残る中毒性の高いメロディが魅力となり、一気に人気曲となります。TikTokでは振り付けをつけたことでさらに認知度が上がり、10~20代を中心に注目されました。

Overdoseは日本だけでなくシンガポールやタイ、韓国、マレーシアといったアジアでも人気曲となっています。なとりさんの音楽活動は2021年5月からと始まったばかりです。これから配信される楽曲にも、ぜひご期待ください!

※当記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています

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