ポケットモンスターシリーズには、ネズミやトカゲ、カエルなど、さまざまな動物をモチーフにしたポケモンが登場します。中でも猫をモチーフにしたポケモンは、可愛さや気まぐれな性格などがリアルに反映されていて、登場するたびに人気となってきました。
アニメで有名になったニャースや、パルデア地方の御三家として人気を集めたニャビー・ニャオハなど、猫系ポケモンにはたくさんのファンがいます。それぞれ見た目だけでなく、進化によって大きく姿が変わったり、リージョンフォームで別の性格になったりするなど、個性豊かな特徴がそろっています。
この記事では、猫をモチーフにした代表的なポケモン9種類について紹介します。
1. 猫をモチーフにしたポケモン一覧!進化先も解説
ポケットモンスター(ポケモン)シリーズは、世界中で人気を誇るゲーム・アニメ作品で、さまざまな動植物や伝説・文化などをモチーフにした多彩なキャラクターが登場します。その中でも、猫をモチーフにしたポケモンは、可愛らしさや気まぐれな性格、俊敏さを備えており、多くのファンを魅了してきました。
ここでは、初代「赤・緑」から登場しているニャースをはじめとした、猫モチーフのポケモンや、進化先について紹介します。
1-1. ニャース
引用:ポケモンずかん「No.0052 ニャース」引用日2025/6/5
昼間は 寝てばかりいる。 夜になると 目が 輝き 縄張りを 歩きまわる。
引用:ポケモンずかん「No.0052 ニャース」引用日2025/6/5
もともと アローラには いなかったが ひとの てで ふえたのち やせいか。 ズルがしこくて プライドが たかい。
引用:ポケモンずかん「No.0052 ニャース(アローラのすがた)引用日2025/6/5
せんとうてきな かいようみんぞくと くらすうちに きたえられ からだの あちこちが くろがねに へんかした。
引用:ポケモンずかん「No.0052 ニャース(ガラルのすがた)」引用日2025/6/5
ニャースは、ポケットモンスター 赤・緑から登場している、シリーズを代表する猫ポケモンの1匹です。光る目や柔らかい体つき、気まぐれな性格など、猫らしい特徴がしっかりと描かれています。
昼間は寝て過ごし、夜になると縄張りを巡回するという、まさに猫のような生活スタイルです。アニメ版では人の言葉を話すニャースが、レギュラーキャラとして登場しているのもあり、人気の高いポケモンです。
通常のニャースはレベル28でペルシャネコをモチーフとした「ペルシアン」に進化し、しなやかで俊敏な姿になります。
さらに、ニャースには3種類のリージョンフォームが存在します。アローラ地方では「あく」タイプとして登場し、贅沢な暮らしからわがままでプライドの高い性格に変わりました。一定のなつき度で進化すると、顔の丸い「アローラペルシアン」になります。
ガラル地方では海洋民族のペットとしてすごすうちに「はがね」タイプになり、たくましい見た目の「ガラルニャース」として登場しました。レベル28でバイキングをモチーフとした、短剣のような爪を持つ「ニャイキング」へ進化します。ニャイキングはペルシアンとは異なる独自の進化形で、仲間との連携技「はがねのせいしん」でレイドバトルでも活躍しました。
1-2. ニューラ
引用:ポケモンずかん「No.0215 ニューラ」引用日2025/6/5
自分が 目立たないよう 暗闇に まぎれて 獲物に 襲いかかる とても ずる賢い ポケモン。
引用:ポケモンずかん「No.0215 ニューラ」引用日2025/6/5
鉤爪 逞しく 断崖絶壁を 踏破するに 有利な 形状。 先端より 毒液 滴り 獲物 捕らえしとき 神経を 侵す。
引用:ポケモンずかん「No.0215 ニューラ」引用日2025/6/5
ニューラは、「ポケットモンスター 金・銀」で初登場の、黒くしなやかな体と長い鉤爪を持つ、ネコのような姿のあく・こおりタイプのポケモンです。発達した前足を使って岩や木を素早く登り、夜間の狩りも得意としています。額や耳飾りの色など、オスメスで見た目に違いがあるのも特徴です。
性格は非常にずる賢く、仲間と連携して他のポケモンのタマゴを盗む習性があり、ポケモンブリーダーからは敬遠されがちです。攻撃的な気質をもち、戦いでは容赦なく敵を追い詰めます。
ヒスイ地方のニューラはやや穏やかな性格で、かくとう・どくタイプを持ち、ツメに神経毒があるのが特徴です。
ニューラは特定の条件下でマニューラやオオニューラに進化します。マニューラは「するどいツメ」を持たせたうえで夜にレベルアップ、オオニューラはヒスイ地方で「するどいツメ」を使って昼間にレベルアップすると進化します。
1-3. エネコ
引用:ポケモンずかん「No.0300 エネコ」引用日2025/6/5
うごくものを つい おってしまう。じぶんの しっぽを おいかけて おなじ ばしょを グルグル まわる。
引用:ポケモンずかん「No.0300 エネコ」引用日2025/6/5
エネコは「ポケットモンスター ルビー・サファイア」で初登場した「こねこポケモン」です。ピンクとクリーム色の体に、笑っているような糸目と猫じゃらしのような尻尾が印象的です。普段は動くものを追いかける習性があり、自分の尻尾を見てその場でぐるぐる回り、目を回してしまうこともあります。その愛らしさから、ペットとして人気の高いポケモンです。
一方で戦いの際には態度を一変させ、尻尾を毛羽立たせてうなり声を上げるなど、猫らしいギャップのある一面も見せます。進化先はエネコロロで、「つきのいし」を使うことで進化します。初期の作品では入手が難しいアイテムでしたが、現在は複数個の入手手段があり、育成もスムーズに行えます。
1-4. コリンク
引用:ポケモンずかん「No.0403 コリンク」引用日2025/6/5
体を 動かすたびに 筋肉が 伸び縮みして 電気が 生まれる。 ピンチになると 体が 輝く。
引用:ポケモンずかん「No.0403 コリンク」引用日2025/6/5
コリンクは、第4世代「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」で初登場した、ネコ科の幼獣のような姿をしたポケモンです。青と黒のツートンカラーの体に黄色の星型のしっぽを持ち、全体的に小柄で愛らしい印象を与えます。
分類は「せんこうポケモン」、タイプはでんきです。前足の筋肉を動かすことで電気を生み出す能力があり、体を震わせることでさらに強い電気を発生させることができます。ピンチのときには体毛を光らせ、まぶしさで相手の動きを封じることもあります。
また、尾を光らせて仲間に合図を送ることもあり、警戒心と連携力を兼ね備えた性格がうかがえます。レベルアップするとルクシオ、さらにレントラーへと進化し、オオヤマネコモチーフのたてがみのあるたくましい姿に変化します。猫らしい俊敏さと、発電機能を持つ特性が魅力のポケモンです。
1-5. ニャルマー
引用:ポケモンずかん「No.0431 ニャルマー」引用日2025/6/5
きにいらないと ツメを たてるが たまに のどを ならして あまえる せいかくが いちぶに だいにんきだ。
引用:ポケモンずかん「No.0431 ニャルマー」引用日2025/6/5
ニャルマーは、第4世代「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」で初登場したノーマルタイプのポケモンです。しなやかでスマートな洋風の猫のような姿をしており、しっぽの先がふわふわとした毛に包まれたバネ状になっているのが特徴です。
「ねこかぶりポケモン」という分類名のとおり、可愛らしく甘える仕草で相手を油断させますが、気に入らない相手には鋭い爪で引っかく攻撃性も併せ持っています。エサをもらえないと鼻先に爪を引っかけるという荒っぽい一面もあります。
見た目の可憐さに反して、したたかな性格が魅力とされており、バネのようなしっぽで相手を翻弄したり、軽く睨んで催眠状態にしたりと、多彩な能力を持っています。レベルアップによりブニャットに進化すると、いかにもドラ猫という体型のふてぶてしい姿になり、さらに気の強さが際立ちます。
1-6. チョロネコ
引用:ポケモンずかん「No.0509 チョロネコ」引用日2025/6/5
こまった すがたを みるために ひとの ものを ぬすみだす。 クスネとは ライバルなのだ。
引用:ポケモンずかん「No.0509 チョロネコ」引用日2025/6/5
チョロネコは、第5世代「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」で初登場した、あくタイプのポケモンです。スラリとした体に大きな目と長い尻尾を持ち、猫らしいしなやかさと賢さを感じさせるデザインとなっています。
「しょうわるポケモン」と分類されるとおり、かわいらしい仕草で相手の警戒心を解き、油断したすきに大事な物を盗むという、かなりの曲者です。その行動は、困っている相手を見るのが好きという、ちょっと意地悪な性格に由来しています。
名前の由来は「ちょろまかす」+「ネコ」とされており、進化後のレパルダスではさらに美しさと気まぐれさが際立ちます。スマートでどこか気ままな雰囲気は、まさに猫好きにはたまらない魅力です。
1-7. ニャスパー
引用:ポケモンずかん「No.0677 ニャスパー」引用日2025/6/5
体内の 強い サイコパワーが 漏れないよう 耳を ふさいでいるが 溜めこみすぎると 意識が 飛ぶ。
引用:ポケモンずかん「No.0677 ニャスパー」引用日2025/6/5
ニャスパーは、「ポケットモンスター X・Y」で初登場したエスパータイプのポケモンです。ぬいぐるみのような愛らしい姿とは裏腹に、100メートル以内の物体を吹き飛ばすほどの強力なサイコパワーを秘めているという、ギャップの大きな存在です。
常に耳を閉じているのは、その内側にある発生器官から力が漏れ出すのを防ぐためで、表情が乏しいのもコントロールに神経を使っている証拠とされています。
進化形のニャオニクスは性別で姿や習得技が異なるという珍しい特徴を持ち、個性がより際立つ存在になっています。
1-8. ニャビー
引用:ポケモンずかん「No.0725 ニャビー」引用日2025/6/5
しつこく つきまとわれると 心を 開かなくなる。 懐いてきても 過剰な スキンシップは 禁物。
引用:ポケモンずかん「No.0725 ニャビー」引用日2025/6/5
ニャビーは「ポケットモンスター サン・ムーン」で初登場した、ほのおタイプの御三家ポケモンです。名前の由来は「ニャ(猫の鳴き声)」+「火」+「tabby(トラ猫)」をかけたものとされています。
普段は冷静で感情を表に出さず、信頼を得るまでは距離を取る気難しさがある反面、一度心を許した相手には全力で尽くす一面もあります。アニメではサトシの手持ちポケモンとして活躍しました。
ニャビーは進化するとニャヒート、さらにガオガエンへと進化します。ガオガエンは、愛らしいニャビーから一転し、悪役プロレスラーを思わせるごつい姿となったため、当初は賛否が分かれました。しかし、今は大乱闘スマッシュブラザーズにも出演するなど、人気ポケモンの1体です。
1-9. ニャオハ
引用:ポケモンずかん「No.0906 ニャオハ」引用日2025/6/5
フワフワの 体毛は 植物に 近い 成分。 こまめに 顔を 洗って 乾燥を 防ぐ。
引用:ポケモンずかん「No.0906 ニャオハ」引用日2025/6/5
ニャオハは「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」に登場する、くさタイプの御三家ポケモンです。緑を基調とした小柄な猫の姿に、甘えん坊で気まぐれな性格が相まって、発売前から高い人気を集めていました。
ふわふわとした体毛は植物に近い成分で構成されており、日光を浴びて光合成でエネルギーを生み出すことが可能です。乾燥を防ぐために顔をこまめに洗う習性も持っており、日々の毛づくろいが欠かせません。また、前足をこすり合わせることで甘い香りを発し、敵を油断させてしまうという戦術的な能力も備えています。
ニャオハはレベル16で「ニャローテ」に進化し、さらにレベル36で「マスカーニャ」へと進化します。進化後は四足歩行から二足歩行となり、ファンの間で話題となった「ニャオハ立つな」という懸念も現実となりましたが、最終進化系のマスカーニャは優雅でスタイリッシュなマジシャン風のデザインが高評価を得ています。
アニメでは、新シリーズの主人公リコの相棒ポケモンとして登場し、サトシのピカチュウに代わる主役を務めています。
まとめ
猫をモチーフとしたポケモンには、それぞれに共通する「猫らしさ」がありながら、姿や性格が大きく異なり、多くのバリエーションが存在しています。
ニャースやチョロネコのように悪だくみが得意なタイプもいれば、ニャオハのように甘えん坊な性格のポケモンもいます。
猫ポケモンたちは、そのデザインの可愛らしさだけでなく、ゲームやアニメでの活躍も印象に残るものばかりです。今後のシリーズでも新たな猫ポケモンが登場する可能性があり、ファンの期待も高まります。
※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています