NHKEテレの「おかあさんといっしょ」といえば、子どもたちに楽しく歌を届けてくれる“歌のお姉さん・歌のお兄さん”の存在が欠かせません。日々の放送で親子を笑顔にするその姿に、思い出を重ねる人も多いでしょう。「あの頃見ていたのは誰だっけ?」「今の歌のお兄さんってどんな人?」と気になる保護者の人もいるのではないでしょうか。
この記事では、初代から12代目まで歴代の歌のお兄さんを、それぞれのプロフィールや活躍エピソードを交えながら紹介します。さらに、視聴者から特に人気の高いお兄さん3名もピックアップします。
1. 【歴代】歌のお兄さん一覧
「おかあさんといっしょ」は、1959年に開始された長年続く子供向け番組です。番組内で活躍してきた歴代の歌のお兄さんを、初代から最新の12代目まで一挙に紹介します。年齢や出身地、在任期間などを一覧でチェックして、親子で番組の歴史を楽しみましょう。
1-1. 初代|田中 星児
♪盆…踊ろう高らかに あの初代『うたのおにいさん』田中星児さん生歌「ビューティフル・サンデー…難しいですね」 – 産経ニュース https://t.co/8SE0IFiwl6 @Sankei_newsさんから pic.twitter.com/GWATeOwaM3
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) August 1, 2016
生年月日 | 1947年8月27日 |
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年齢 | 77歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 奈良県 |
就任期間 | 1971年~1977年 |
田中 星児さんは、学生時代に「NHKのど自慢全国大会」で優勝し、1970年にNHK「ステージ101」で本格的にデビューを果たしました。翌年には「おかあさんといっしょ」の初代歌のお兄さんに就任し、明るく親しみやすい歌声で多くの子どもたちに親しまれました。1976年には「ビューティフル・サンデー」が大ヒットし、「NHK紅白歌合戦」にも出場しています。現在は作曲やコンサート活動を通じて、幅広い世代に音楽を届け続けています。
1-2. 2代目|水木 一郎
生年月日 | 1948年1月7日 |
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年齢 | 2022年12月6日死去(享年74歳) |
出身地 | 東京都 |
就任期間 | 1976年~1979年 |
水木 一郎さんは、1968年に歌謡曲の歌手としてデビューし、1971年に「原始少年リュウ」の主題歌でアニメソング界に進出しました。1972年の「マジンガーZ」で大ブレイクし、「アニメソングの帝王」として世界中で活躍しました。1976年からは「おかあさんといっしょ」の2代目歌のお兄さんを担当しています。生涯で1,200曲以上を歌い、海外公演や道徳教材掲載など、多方面にわたり文化を発信し続けました。
1-3. 3代目|たいら いさお
引用:フリーボード
生年月日 | 1953年2月11日 |
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年齢 | 72歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 長崎県 |
就任期間 | 1977年~1979年 |
たいら いさおさんは、東洋大学卒業後に文学座附属演劇研究所を経て歌手として活動を始めました。1977年から「おかあさんといっしょ」の3代目歌のお兄さんを務め、番組を通じて多くの子どもたちに歌の楽しさを伝えました。その後は「復活のイデオン」などのアニメ主題歌でアニソンシンガーとして人気を集め、童謡や抒情歌の世界でも活躍しています。現在は全国のコンサートや講座で、癒やしの歌声を届け続けています。
1-4. 4代目|宮内 良
生年月日 | 1959年2月6日 |
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年齢 | 66歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 群馬県 |
就任期間 | 1979年~1981年 |
宮内 良さんは、1979年に「おかあさんといっしょ」の4代目歌のお兄さんとして芸能界デビューを果たしました。その後は俳優や歌手として活動の幅を広げ、ミュージカルや舞台にも出演しています。童謡からジャズ、シャンソンまで多彩なジャンルの楽曲を歌いこなし、タップダンスや歌唱・振付指導などでも高い評価を得ています。
1-5. 5代目|かしわ 哲
サルサガムテープ、リーダーのかしわ哲が、アイタイプロジェクトへの想いを語るインタビュー動画が掲載されました🌍ぜひご覧ください😃
— サルサガムテープ (@salsagumtape) August 3, 2021
今こそ歌の力を_かしわ哲https://t.co/fPh2sjk5ar pic.twitter.com/ifr4lLrH3S
生年月日 | 1950年6月9日 |
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年齢 | 75歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 東京都 |
就任期間 | 1981年~1983年 |
かしわ 哲さんは、「おかあさんといっしょ」の5代目歌のお兄さんとして、「すずめがサンバ」「きみのなまえ」「ブー!スカ・パーティー!」などの楽曲を届け、多くの子どもたちに親しまれました。番組卒業後は、障がいのある仲間たちとバンド「サルサガムテープ」を立ち上げ、音楽と福祉を融合させた活動を全国に広げています。また、ファンタジー作家としても作品を発表し、表現を通して多様なメッセージを発信し続けています。
1-6. 5~6代目|林 アキラ
※写真(右)
生年月日 | 1958年8月22日 |
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年齢 | 66歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 静岡県 |
就任期間 | 1981年~1985年 |
林 アキラさんは、東京芸術大学で声楽を学び、1981年から4年間にわたり「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんを務めました。番組卒業後はミュージカル俳優としても活躍し、1987年から2001年まで出演した「レ・ミゼラブル」では、1,200回を超える公演に参加しており、オリジナルキャストかつ最多出演者として名を残しています。また、作曲や舞台指導など、音楽と教育の分野でも幅広く活動しています。
1-7. 7代目|坂田 おさむ
【おさむお兄さん】娘と見た「おかいつ」でまさかの展開 歌のお兄さん誕生前の驚き
— withnews (@withnewsjp) November 28, 2020
NHK「おかあさんといっしょ」第7代歌のお兄さんだった坂田おさむさん @sakata_osamu。まだお兄さんになる前、本人も「びっくりした」という出来事が番組でありました。https://t.co/i8NeBmMi2u pic.twitter.com/Kb9rMx7eyo
生年月日 | 1952年12月10日 |
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年齢 | 72歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 北海道 |
就任期間 | 1985年~1993年 |
坂田 おさむさんは、1985年から8年間にわたり「おかあさんといっしょ」の7代目歌のお兄さんを務め、その当時の歴代最長の在任期間を記録しました。在任中には「どんないろがすき」や「あしたははれる」など、今も親しまれる楽曲を数多く生み出しました。その後も子ども向け音楽の制作やファミリーコンサートの出演を続けるほか、絵本やエッセイの執筆、声優など多方面で活躍し、親子三世代から愛されています。
1-8. 8代目|速水 けんたろう
このあと『うたコン』
— 速水けんたろう (@hayami_kentaro) March 4, 2025
もうすぐ始まるよ!https://t.co/Vi6uHttfnD#NHK#うたコン#おかあさんといっしょ#速水けんたろう pic.twitter.com/TJGewGg35R
生年月日 | 1962年1月2日 |
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年齢 | 63歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 広島県 |
就任期間 | 1993年~1999年 |
速水 けんたろうさんは、1993年から6年間「おかあさんといっしょ」の8代目歌のお兄さんとして活躍し、番組史に残る存在となりました。1999年には「だんご3兄弟」が空前の大ヒットを記録し、日本レコード大賞特別賞やNHK紅白歌合戦への出場も果たしています。番組卒業後は、歌手や俳優、声優としても幅広く活動を続け、現在もファミリーコンサートやアニソンライブを中心に精力的に活動しています。
1-9. 9代目|杉田 あきひろ
生年月日 | 1967年5月4日 |
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年齢 | 58歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 福井県 |
就任期間 | 1999年~2003年 |
杉田 あきひろさんは、1999年から4年間にわたり「おかあさんといっしょ」の9代目歌のお兄さんを務め、優しい歌声で子どもたちの心をつかみました。番組出演以前からミュージカル「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」などに出演し、舞台俳優としても確かな実績を重ねてきました。卒業後もテレビや舞台を中心に幅広く活躍し、現在も歌や演技を通じて多くの人に感動を届け続けています。
1-10. 10代目|今井 ゆうぞう
(´-`).。oO 岩崎里衣さん(司会)ミナトラくん、今井ゆうぞうさん(歌)で撮影🌸 pic.twitter.com/16Upjn6VZ7
— 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 (@kanagawaphil) May 5, 2017
※写真手前
生年月日 | 1977年4月22日 |
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年齢 | 2020年12月21日死去(享年43歳) |
出身地 | 徳島県 |
就任期間 | 2003年~2008年 |
今井 ゆうぞうさんは、2003年から5年間にわたり「おかあさんといっしょ」の10代目歌のお兄さんを務め、“ゆうぞうお兄さん”の愛称で多くの親子に親しまれました。劇団四季での経験を生かし、番組卒業後もミュージカルやファンタジー・コンサートなどで活躍を続けます。はいだしょうこさんとの共演も人気を集め、歌や舞台を通して幅広い世代に笑顔を届けました。2020年に43歳で逝去され、多くのファンに惜しまれました。
1-11. 11代目|横山 だいすけ
生年月日 | 1983年5月29日 |
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年齢 | 43歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 千葉県 |
就任期間 | 2008年~2017年 |
横山 だいすけさんは、2008年から9年間にわたって「おかあさんといっしょ」の11代目歌のお兄さんを務め、番組史上最長の在任期間を記録しました。劇団四季での舞台経験を生かし、親しみやすくのびやかな歌声で幅広い世代から支持を集めました。卒業後はドラマや声優、CM、コンサートイベントなど多方面で活動を展開し、2024年には初の作詞に挑戦したアルバムもリリースするなど、現在も表現の場を広げ続けています。
1-12. 12代目|花田 ゆういちろう
おかあさんといっしょ:12代目「うたのお兄さん」に花田ゆういちろう「バトンはとても重たく感じる」 https://t.co/mCahbe7h8o pic.twitter.com/574oTwQr6A
— MANTANWEB/毎日キレイ (@mantanweb) February 17, 2017
生年月日 | 1989年12月22日 |
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年齢 | 35歳 ※2025年6月時点 |
出身地 | 東京都 |
就任期間 | 2017年~ |
花田 ゆういちろうさんは、2017年から「おかあさんといっしょ」の12代目歌のお兄さんとして出演し、優しい笑顔と透き通る歌声で多くの親子に親しまれています。国立音楽大学卒業後、文学座附属演劇研究所で舞台経験を積んだのち、オーディションを経て番組に参加しました。おかあさんといっしょファミリーコンサートや映画にも出演し、子どもたちとともに歌の楽しさを広げています。
2. 歴代歌のおにいさんの中で特に人気なのは?
歴代の歌のお兄さんの中でも特に人気が高いのが、11代目の横山 だいすけさんと、現役の12代目・花田 ゆういちろうさん、そして8代目の速水 けんたろうさんです。だいすけおにいさんは圧倒的な歌唱力と親しみやすさで多くのファンを魅了し、「かぞえてんぐ」などのキャラクターでも話題になりました。ゆういちろうおにいさんは、誠実な人柄と高い表現力で支持を集めています。速水けんたろうさんは「だんご3兄弟」の大ヒットで一躍全国区の存在となりました。
まとめ
長年にわたり多くの家庭で親しまれてきたテレビ番組「おかあさんといっしょ」には、時代ごとに異なる魅力を持つ歌のお兄さんたちが登場してきました。それぞれの歌声やキャラクター、背景には、その時代の子どもたちに寄り添う工夫と想いが込められており、番組が長く愛され続けている理由の1つでもあります。
世代を超えて親しまれる番組だからこそ、自分の頃の歌のお兄さんを振り返ることで、家族の会話も盛り上がります。気になる歌のお兄さんがいたら、ぜひ動画や関連作品もチェックしてみましょう。
※当記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています