「エモい」とは英語のエモーショナル(emotional)が語源で、感情に深く訴えかける場面で使われる言葉です。特に音楽の分野では、聴く者の心を揺さぶる楽曲に対して使用されることが多く、音楽ファンの間で広く浸透しています。
当記事では「エモい曲」として人気の11曲を、名曲から最新ヒットまで幅広く取り上げ、その魅力を解説します。「どういった曲がエモいのか分からない」「エモい曲の魅力を知りたい」という方は、語源の解説や曲紹介を参考に自分が「エモい」と感じられる一曲を探してみてください!
1.エモい曲とは?
最近よく耳にするようになった「エモい曲」。感覚的に使われるワードなため、きちんとした意味が分からずに、なんとなく使っているという方も多いのではないでしょうか。
音楽シーン以外でも使われることがある「エモい」は、英語の「エモーショナル(emotional)」が由来で、強く感情に訴えるという意味です。「エモい曲」は、曲を聴いて感動したときや感情的になったとき、懐かしさ、切なさを感じたときなど、幅広い意味で使われ、ポジティブな表現として使うのが一般的です。
2.懐かしい曲から最近の曲まで!エモい曲11選
時代の変化とともに、音楽の楽しみ方も大きく変わりつつあります。心の奥底を強く揺さぶられるような曲に出会ったとき、人々は「エモい曲」と表現するようになりました。
ここでは、「エモい曲」を懐かしい名曲から最新のヒット曲まで厳選してご紹介します。ぜひ、お気に入りの1曲を見つけてください!
2-1.Subtitle/Official髭男dism
2022年10月12日リリースのOfficial髭男dism「Subtitle」は、フジテレビ系ドラマ「silent」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
美しいメロディと心に響く歌詞が魅力のバラード曲で、失われた愛への切ない想いを、繊細かつ力強く歌い上げます。聴覚を失った主人公とヒロインの切ない恋物語を描いたドラマ「silent」の世界観と見事にマッチし、大ヒット曲となりました。
失恋の痛みを抱えている人だけでなく、誰かに伝えたい気持ちがある人、自分自身と向き合いたい人、すべての人の心に寄り添う1曲です。
2-2.花束/back number
back numberの2枚目シングル「花束」は、2011年6月22日にリリースされた楽曲です。TBS系列の人気音楽番組「COUNTDOWNTV」のエンディングテーマに起用され、注目を集めました。
恋人同士の会話から始まる歌詞は、2人の未来に対する希望と不安が入り混じった複雑な感情を描いています。飾らない言葉で綴られた2人の関係性は、聴く人の心を揺さぶります。
恋愛の喜びや悩み、そして未来への希望を歌う「花束」は、まさにエモい曲の代表とも言える楽曲です。
2-3.カブトムシ/aiko
aikoさんの「カブトムシ」は、1999年11月17日にリリースされた4枚目のシングルです。リリースされてから20年以上たった今もなお、男女問わず幅広い年代の方々から共感を得ています。
aikoさんが自分自身を見つめたときに作ったという楽曲で、夏の終わりを迎え、命を終えるカブトムシの姿を借りて、人生の儚さと愛の深さを歌っています。歌詞にある「今が何より大切」というフレーズが印象的です。たとえ別れが来ても、今この瞬間を大切に生きていこうという強い意志を感じます。
2-4.虹色の戦争/SEKAI NO OWARI
「虹色の戦争」は、SEKAI NO OWARIがインディーズ時代にリリースした1stアルバム「EARTH」に収録された1曲です。10年以上の時を経てTikTokで話題となり、若い世代を中心にブレイクし、幅広い世代から共感を得ています。
「虹色の戦争」は、単なるポップソングではなく、現代社会が抱えるさまざまな問題に対して、鋭い視点で切り込む歌詞が心に刺さる楽曲です。キャッチーなメロディが、歌詞の持つ重みを和らげ、より多くの人にメッセージを届けます。
2-5.空も飛べるはず/スピッツ
「空も飛べるはず」は、1994年4月25日にリリースされたスピッツの8thシングル曲です。ドラマ「白線流し」の主題歌に起用され、大ヒットしたスピッツの代表曲です。
青春をイメージさせるような爽快でアップテンポな曲調でありながら、歌詞には若者が持つ、未来への不安や葛藤が描かれています。シンプルな言葉で綴られた歌詞は、聴く人によって解釈が異なり、さまざまな感情を呼び起こします。30年経った今もなお、色褪せることのない名曲です。
2-6.Over dose/なとり
SNSを中心に活動するなとりさんの「Over dose」は、2022年5月に初公開された楽曲です。配信後の大きな反響を受け、同年9月にYouTubeでフル配信し、デジタルシングルとして各音楽配信サイトでリリースされました。
依存や中毒という普遍的なテーマを歌った「Over dose」は、ビートの効いたサウンドとセンスを感じさせる歌詞が魅力の今っぽい楽曲です。エモさを感じさせる楽曲として、多くの若者から支持を得ています。
2-7.アルジャーノン/ヨルシカ
2023年2月6日にリリースされた「アルジャーノン」は、ヨルシカの15thシングルです。広瀬すずさんと永瀬廉さん共演のTBS系ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」の主題歌として書き下ろされました。
「アルジャーノン」は、ダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」からインスピレーションを受けて制作された楽曲です。失われていくものへの切なさや痛み、希望が複雑に絡み合う心情を巧みに表現した歌詞が、多くの人の心を捉えています。
2-8.I Need You/Nissy(⻄島隆弘)
Nissyこと⻄島隆弘さんの「I Need You」は、2022年7月7日にデジタルリリースされたラブソングです。まるで映画のようなMVは、酒井麻衣さんが監督を務め、恋人役には女優の大西礼芳さんが出演し、楽曲の世界観を美しい映像とともに堪能できます。
恋人への愛情と感謝の気持ちがストレートに表現された歌詞が、聴く人の心を温かく包み込みます。優しく語りかけるような歌詞と心地よいリズムが、心にしみいる楽曲です。
2-9.Tomorrow never knows/Mr.Children
Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」は、1994年11月10日にリリースされ、木村拓哉さんが主演を務める大ヒットドラマ「若者のすべて」の主題歌として起用されました。270万枚にものぼる売り上げ枚数を誇る、日本の音楽史に残る名曲です。
「とどまる事を知らない」や「誰も知る事のない明日へ」など、不安や孤独、希望を繊細に描いた歌詞が心に突き刺さります。現代人の心の内側を深く掘り下げた歌詞と、ボーカルの桜井和寿さんの艶のある歌声に魅了されること間違いなしです。
2-10.キリエ・憐れみの讃歌/Kyrie(アイナ・ジ・エンド)
Kyrie(アイナ・ジ・エンド)さんの「キリエ・憐れみの讃歌」は、2023年11月8日にリリースされた楽曲です。岩井俊二監督作品「キリエのうた」で、映画初主演を務めるアイナ・ジ・エンドさんが、主人公Kyrie(キリエ)を演じた際に披露した楽曲です。小林武史さんが、作詞・作曲・プロデュースを担当したことでも話題を呼びました。
アイナ・ジ・エンドさんが持つ唯一無二の美しい歌声が、映画の世界観と融合し、人々の心を強く揺さぶります。
2-11.ベランダ feat. 戦慄かなの/ヤングスキニー
ヤングスキニー「ベランダ feat. 戦慄かなの」は、2024年2月14日にリリースした楽曲です。ヤングスキニー初の試みとして、ソロアーティストの戦慄かなのさんをフィーチャリングゲストに迎え発表しました。
「ベランダと煙草」がテーマという歌詞は、日常にはびこる不安や不満に揺れ動く、若者の心情を繊細に描きます。ヤングスキニーならではのシンプルなバンドサウンドとは異なり、落ち着きを感じさせるアレンジが心に響く1曲です。
まとめ
「エモい」という言葉は、英語の「エモーショナル(emotional)」が語源です。エモい曲は感情に深く訴える力を持つ楽曲として幅広い世代から支持されており、現代の音楽シーンにおいてますます注目を集めています。
たとえば、Mr.Childrenの「Tomorrow never knows」やヨルシカの「アルジャーノン」は、歌詞とメロディが聴く人の心に響き渡ります。今回紹介した曲以外にもエモい曲はたくさんあるので、ぜひお気に入りのエモい曲を探してみてください!
※当記事は2024年8月時点の情報をもとに作成しています