サカナクションのメンバー5人のプロフィールや魅力・代表曲を紹介

日本に数多くのバンドがある中で、ひとしお独自の世界観と音楽スタイルで絶大な人気を誇っているバンドの1つが「サカナクション」です。ボーカル山口さんの類まれなるセンスと才能で、ロックバンドながらダンスミュージックやポップなど多彩なジャンルを取り入れた独特の楽曲が多くのファンを魅了しています。

当記事では、サカナクションの基本情報やバンド名の由来・代表曲、またメンバーのプロフィールを解説します。

サカナクションは、2005年に結成され、2007年にメジャーデビューしたロックバンドです。メンバー構成は山口 一郎さん、岩寺 基晴さん、草刈 愛美さん、岡崎 英美さん、江島 啓一さんの男女5人となっています。

サカナクションは文学性の高い歌詞や庶民的・民族的を意味するフォーキーなメロディの制作を得意とし、クラブミュージックなどさまざまなアプローチで音楽を表現する人気バンドです。サカナクション独自の音楽スタイルにはファンが多く、楽曲をリリースするたびに高い評価を獲得してきました。全国ツアーは常にチケットが完売し、現在でも人気は衰えず、邦楽を牽引するロックバンドの1つとなっています。

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サカナクションという名前は、日本語のサカナ（魚）と英語のアクションを組み合わせた独自の造語です。サカナクションを英語表記すると「sakanaction（sakana+action）」となります。

サカナクションというバンド名は、ボーカルの山口さんが「混ざり合わないものが混ざり合ったときに生まれるもの」を大切にしていることから生まれました。日本語と英語を混ぜ合わせたときに美しい響き・リズムになる言葉はないか、と考えたときに辿り着いた言葉がサカナクションだったと言います。

サカナクションの最大の魅力は、文学的な深みと美しさを持つ歌詞です。楽曲の歌詞を手掛ける山口さんは文学を愛しており、歌詞制作に強いこだわりを持っています。時に1曲に半年もかけるほどのこだわりと熱意を持って作られる歌詞はユニークかつ繊細であり、多くの人の心を掴んでいます。

また、サカナクションはMVも魅力です。芸術性が高く、斬新で、何度も見たくなるような面白味を持つMVの数々は、サカナクションが人の心を惹きつける1つの要因と言えるでしょう。

サカナクションには前身となったバンドがあります。1998年に結成されたバンド「ダッチマンtheサンコンズ」です。ダッチマンtheサンコンズはボーカルの山口さんとギターの岩寺さんを含む高校の同級生4人で結成されていましたが、2004年に山口さん以外のメンバーが脱退。翌2005年に岩寺さんがバンドに復帰したことをきっかけに、バンド名が「サカナクション」に変更されました。

翌2006年には、山口さんの人脈からベースの草刈さん・キーボードの岡崎さん・ドラムの江島さんをサポートメンバーとして勧誘。翌2007年にメジャーデビューしたことをきっかけにサポートメンバー全員が正式加入し、現在の体制となりました。

サカナクションのメンバープロフィールを紹介します。

山口 一郎さんはボーカル・ギター担当であり、サカナクションの中心人物です。サカナクションのほぼすべての楽曲の作詞・作曲を手掛けているメンバーでもあります。

山口さんは音楽活動を始めたきっかけが文学だったこともあり、楽曲制作では作詞に最も力を注いでいます。両親の影響で俳句や詩に精通していることも、楽曲の文学性の高さに大きく影響しているでしょう。

岩寺 基晴さんはギター・コーラス担当のメンバーです。サカナクションの前身バンド結成時から、山口さんとともに音楽活動を続けている人物でもあります。

岩寺さんは音楽性が高く、リアルタイムでギター・ベースとデジタル音を組み合わせてテクノロックを成立させる技術を身に着けています。サカナクションの独特なテクノロックサウンドの制作には欠かせないメンバーです。

草刈 愛美さんはベースとコーラスを担当するメンバーです。サカナクションはほとんどのメンバーが北海道出身ですが、草刈さんのみ東京出身となっています。

草刈さんは10代の頃から複数のバンドに所属していた経験があり、サカナクションに加入する前からインディーズシーンでは有名な女性ベーシストでした。サカナクション加入前もバンド活動をしていましたが、所属していたバンドが解散したことをきっかけに山口さんに誘われ、サカナクションに加入しました。

岡崎 英美さんはキーボードとコーラスを担当するメンバーです。幼いころからピアノを習っていたこともあり、キーボードの演奏に関しては確かな実力があります。

岡崎さんは大きいサングラスやメガネをかけることや、個性派ファッションを身にまとっていることが多く、見た目にも存在感がある人物です。年齢は40歳（※2023年10月末時点）であり、サカナクションの中では最年少のメンバーとなっています。

江島 啓一さんはドラム担当のメンバーで、サカナクションに加入する前は「刀狩り」というバンドでドラマーとして活動していました。現在はドラムだけでなくDJやアレンジャーなどの活動もしています。

江島さんの幼少期にはまだインターネットが普及しておらず、音楽関係の情報源は近所に住むお兄さんだったと言います。学生の頃に始めたドラムで活動する中で山口さんの知人に紹介され、山口さんの歌に感銘を受けたことから、サカナクションに加入を決めました。

サカナクションには代表曲が多く存在します。例えば、デビューアルバムの1曲目に収録された「三日月サンセット」は、サカナクションの第一歩という意味でも代表的な楽曲です。

また、「アルクアラウンド」はスノーボードブランドのCM曲にも起用されたため、「アルクアラウンド」からサカナクションを知った人も多いでしょう。シンプルながらインパクトのあるサビの言葉選びは印象的で、高い中毒性があります。

サカナクションの中でも代表曲としてよく挙げられる3曲を紹介します。

「新宝島」は2015年に発表された楽曲です。映画「バクマン。」のテーマソングであり、サカナクションが主題歌を担当することは映画キャストよりも前に決定したという逸話があります。サカナクションの作品には夜を連想させるものが多くありますが、「バクマン。」の内容が反映された「新宝島」には夜の要素が含まれていない点も特徴的です。

曲名の「新宝島」は手塚 治虫さんが1947年に発表した漫画から取りました。山口さんが楽曲を制作するにあたりさまざまな漫画を研究し、手塚 治虫さんの作品に感銘を受けたことがきっかけです。バンドとしても新しい地平を目指したいという想いから付けられました。

「夜の踊り子」は2012年にリリースされた7枚目のシングルです。テクノ感満載のイントロと印象的なコーラス、そして雰囲気をガラリと変えるインパクト抜群のサビが話題を呼びました。

また、「夜の踊り子」は夢を追う人の姿を描く歌詞も魅力です。夢を見出したことへの喜びと夢を追うことへの葛藤、挫折や現実逃避、努力といった人生の過程が見事に描写されており、聴く人の心に深く刺さる人気曲となっています。

「ミュージック」は2013年1月にシングル曲として発売され、同年3月にアルバム「sakanaction」に収録されました。

「ミュージック」の歌詞は、「自分（山口さん）たちの音楽への向き合い方」を表現したものであると語られています。空想的かつ自由でありながら、ふと現実に視線を落とすような描写も見られる歌詞にはリアリティがあり、共感できるリスナーも多いでしょう。

やや単調にも聞こえる序盤〜中盤からラストにかけての盛り上がりは見事で、ぜひ最後まで聴いてほしいおすすめの1曲です。

サカナクションは、男女5人組で2005年結成、2007年メジャーデビューしたロックバンドです。文学的な歌詞とフォーキーなメロディが得意で、独自のアプローチと音楽スタイルで多くのファンを獲得しています。

代表曲には「新宝島」や「夜の踊り子」などがあり、彼らの音楽への深い洞察を反映した作品が特徴です。サカナクションの楽曲は、聴くたびに新しい発見がある、聴き応えのある作品ばかりのため、ぜひお気に入りの1曲を見つけてくださいね。

※当記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています