伝統芸能

日本の伝統芸能には歌舞伎、落語、講談、能、狂言、人形浄瑠璃文楽、日本舞踊などがあり主に音楽・歌、踊りや芝居などから構成されている。伝統芸能と言えば市川海老蔵はじめ、テレビなどのメディアでの活躍からもやはり歌舞伎を一番に思い浮かべる人も多いが、落語も馴染みがある伝統芸能のひとつだ。独特なリズムやテンポで迫力たっぷりに戦物語などを聞かせる講談は、六代目・神田伯山の人気によって幅広い世代の注目を集めた。能と狂言をあわせ「能楽」と呼ばれる。少し敷居の高い能楽の世界だが、2021年に宮藤官九郎脚本による人気ドラマ「俺の家の話」を見て能に興味を持った人も少なくないだろう。能は面をつけているのに対し、面をつけずに演じることが多いのが狂言だ。演目としても明るく笑えるような内容となっていて、人気の狂言師に俳優としても活躍している野村萬斎がいる。萬斎主宰の「狂言ござる乃座」、父であり人間国宝の野村万作を中心とした「野村狂言座」などの定例公演が人気だ。人形浄瑠璃文楽は太夫の語りと三味線の音楽にあわせて人形を動かす舞台芸術で歌舞伎、能楽とともに2008年にユネスコ無形文化遺産に登録された。定期的に開催されている「うめだ文楽」は若手を中心とした上演で、ゲストを迎えたトークショーなども楽しめる。日本舞踊は美しい着物と舞・優雅な動きで魅了する日本舞踊は花柳流、西川流など様々な流派があり年齢性別を問わず習うことができ発表会だけでなく、プロの舞踊家とバレエやクラシックとのコラボレーション公演など今も発展し続けている。