ニル・アドミラリの天秤

「ニル・アドミラリの天秤」は、オトメイトによる恋愛アドベンチャーゲーム。通称ニルアド。2016年に「帝都幻惑綺譚」、翌年に続編「クロユリ炎陽譚」が発売された。和洋の文化が混ざり合う大正時代の帝都トウキョウを舞台に物語は進む。この世界では稀モノと呼ばれる不可解な力を持つ本が存在する。華族の娘である主人公は、弟がこの稀モノのせいで焼身自殺を図ったことをきっかけに、アウラという特別な光が視えてしまうようになる。そして主人公は稀モノに関わる帝国図書情報資産管理局、通称フクロウで働き始める。フクロウには主人公に片思いをしている尾崎隼人(梶裕貴)、無口な鴻上滉(岡本信彦)、女嫌いの星川翡翠(逢坂良太)、首相の子息である鵜飼昌吾(木村良平)、作家の汀紫鶴(鈴村健一)、医学生でカグツチと呼ばれる組織のリーダー鷺澤累(櫻井孝宏)といった個性の強い男性たちが主人公を待っていた。ゲームを進めていくと、ウツロヒノ天秤が登場するのが特徴的なシステム。ピンクの方に傾いていればハッピーエンド、青に傾いていればバッドエンドに向かっている。2018年にはアニメ化、舞台化とメディアミックスも盛り上がりをみせている。